大学院生向け「自然科学系研究方法論」

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Transcript 大学院生向け「自然科学系研究方法論」

自然科学系研究方法論
研究に必要な文献を検索、収集することがで
る!
学習目標(シラバスから)
IA301
1回目:平成22年5月7日
2回目:平成22年5月14日
進行スケジュール(予定)
 1回目:平成22年5月7日
 文献検索
 検索の流れ、文献の特徴など
 国内文献検索(演習)
 ILL(WebILL含む)
 電子ジャーナル使用上の注意
 2回目:平成22年5月14日
 文献検索
 前回復習
 外国文献検索(演習)
 ナビゲーションツール解説
 リモートアクセスについて
 各種情報検索テクニック
 文献管理 EndNoteなど
2
なぜ文献検索?
医療サービスを提供する専門職として、常に最新で信頼性の高い情報に
基づいてケアすること
質の高い患者サービス
生涯にわたる学習により知識の更新をはかることが必要
「患者を診ずに本だけで勉強するのはまったく航海に出ないに等しいと
言えるが本を読まずに疾病の現象を学ぶのは海図を持たずに航海する
に等しい」
「平静の心 オスラー博士講演集(医学書院)」
ウィリアム・オスラー博士(1849-1919)カナダ生まれ
各国の大学医学部の内科教授として教育・研究・診療に従事した人物
3
論文の作成手順
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
テーマの選択。仮タイトルの決定
論文提出スケジュールの確認
文献の収集
文献の読み込み。知見の検討
論文の骨格・素案の作成
全体の見直しと調整
論文の完成・提出
STEP1:記事の特定
STEP2:所在調べ
STEP3:文献入手
各プロセスは修正のくり返し
4
文献=研究成果物の特徴
原著論文、会議録、
学位論文、総説、
科研費成果報告
図書or雑誌or
新聞or映像?
多様
膨大
臨床上、根拠(Evidence)が必要
臨床に活かすための研究=文献も同様
国内文献or
外国?
→作成者が明確な情報を参考にすること
→引用情報は第三者が検証可能であること
冊子体、
電子ジャーナル(EJ)
迅速
5
情報源の種類と特徴
速報性
信頼性
検索
媒体
図書
×
○
○
紙>電子
雑誌
△
○
△
紙<電子
新聞
○
○
△
紙>電子
Web
◎
△
○
電子
研究スタイルの変化?
6
電子コンテンツって?
▲電子コンテンツ
「所蔵」 → 「契約」
「貸出」 → 「アクセス(ライセンス)」
▲従来型、冊子体の雑誌
・時間や場所(距離)の制約から解放
・同時に複数の利用が可能
・多彩なリンキング機能
→ナビゲーションツールとの連動
=文献検索から入手までがPC上で実現
7
電子化の波(例:HN関連)
タイトル
紙
電子
栄養日本
○
×
栄養学雑誌
○
×
静脈経腸栄養
○
○
日本衛生学雑誌
○
×
日本家政学会誌
○
○
日本調理科学会誌
○
○
Diabetes Care
×
○
Journal of Food Science
×
○
Journal of Texture Studies
×
○
▲本学での閲覧の可否
9
文献取得までの流れ
1.記事の特定
ブラウジング
3.文献入手
2.所在調べ
本学(冊子or電子)
易
状況に応じ、効率よく入手でき
る順番で!
芋づる式
記事検索のDB
●医学中央雑誌
OA(ネット上でFree)
電子媒体
冊子体
県内 大学・公共
●CiNii
●Google Scholar
●PubMed etc
国内 大学・公共・国会
海外 大学・公共・国会
難
FAX
郵送
10
お持ちの方は、PCの準備をお願いします
http://www.nuhw.ac.jp/~library/
11
本日これから行うこと
 3つのシナリオに添って
 国内文献=雑誌記事の検索から文献の入手までを
 電子コンテンツを使用して行う
 書誌(参考文献)の読み方
 所蔵館の探し方
 電子ジャーナル
 ナビゲーションツール
12
★シナリオ1
参考文献リストから全文入手まで
書誌(参考文献)の読み方
所蔵館の検索
13
書誌(参考文献)の見方
図書の例
ISBN 414001850X
図書の一節の例
ISBN 4888481687
雑誌の例
ISSN 09135227
14
本学所蔵検索の方法
15
雑誌所蔵巻号のみかた
38巻~61巻の1号~3号まで所蔵。継続購読中。
換算すると1987年~2010年に該当。
8-9,10(1,3-5,7-12),12-17
(1998-2007)
読み方
8巻~9巻は全て所蔵。10巻は1号、3号~5号、7号~12号を所蔵。
12巻~17巻は欠号なく所蔵。年度に換算すると1998年が最古。
2007年まで購読していたが、以降は所蔵なし(休刊、購読中止)
16
雑誌配架場所
開架(1階雑架)
開架(1階雑棚)
開架(1階紀要)
閉架 書庫
http://www.nuhw.ac.jp/~library/outline.html#kannaimap01
図書館事務室
17
他機関所蔵検索の方法
18
NACSIS Webcat / Webcat Plus
 Webcat
 「全国の大学図書館等が所蔵する図書・雑誌の総合目録データベース
 WWW上で検索可能(Free)
 より高度な検索が必要な場合はWebcat Plusを活用
 Webcat Plus
 NIIが提供するGeNiiを構成するサービスのひとつ
 大量の情報の中から、人間の思考方法に近い検索技術「連想検索機能」を
使って、必要な図書を効率的に探すことができるシステム
 1986年以降に発行された図書について、目次や、帯・カバー等に書かれてい
る内容情報が収録
19
★シナリオ2
医学中央雑誌(二次資料)の検索から電子ジャーナル
での全文入手まで
電子ジャーナルサイト紹介
メディカルオンライン
J-STAGE
CiNii本文あり
CrossRef
検索ガイドP9参照
20
医学中央雑誌











~Ver.4検索ガイド参照
国内最大級の医学文献情報データベース
国内発行の医学・歯学・薬学・看護学関連分野の定期刊行物を対象
約5,000誌から収録した約680万件の論文情報
収録年は1983年以降
全体の2割が原著論文
医学用語シソーラスに基づいて主題に沿ったキーワードが付与
精度の高い検索結果を得ることが可能
Mapping機能(狂牛病←BSE/ウシ(牛)海綿状脳症)あり
リンキング機能充実
同時アクセス8 大学内からのアクセス
注)ダウンロードは全文のことではない
http://www.jamas.or.jp/
21
会議録の事例
22
★シナリオ3
CiNii(二次資料)の検索から電子ジャーナルでの全文入
手まで
機関リポジトリ
 JAIRO
 NiRR
23
CiNii( NII論文情報ナビゲータ)
 学協会刊行物・大学研究紀要・国立国会図書館の雑誌記事索データベースなど、
学術論文情報を検索の対象とする論文データベース・サービス
 3つの特徴
 膨大な論文情報 約1,200万件
 論文本文へのナビゲート 本文あり320万件
 論文の引用関係を表示 参考文献と被引用文献が表示
 収録データベース・・収録期間は雑誌により異なる
 NII-ELS 約378万件
 CJP 約1,740万件
 NDL 約807万件 ※
 機関リポジトリ(IR) 23万件 ※
 J-STAGE 4万件
http://ci.nii.ac.jp/
24
CiNiiの本文リンク
25
NDL雑誌記事索引データベース
 国立国会図書館が収集する国内刊行の雑誌のうち、学術誌・大学紀要・専門誌
を中心として、人文・社会/科学・技術/医学・薬学と、あらゆる分野の記事に関
するデータを収録した国内最大の記事索引データベース
 採録誌総数: 19,388誌(平成22年3月18日現在)
 うち現在採録中10,101誌、廃刊・採録中止 9,287誌
http://opac.ndl.go.jp/index.html
26
機関リポジトリ(IR:Institutional Repository)
 大学や研究機関等で生産された知的生産物を保存し、無償で社会に発信するた
めのインターネット上の電子保管庫
 新潟県地域共同リポジトリ: NiRR
Niigata Regional Repository
 新潟大学:Nuar
 北海道大学:HUSCAP
 学術機関リポジトリポータル:JAIRO
 149機関 880,868件(4/6現在)
 CiNiiとの連携
 Googleでヒット
http://nirr.lib.niigata-u.ac.jp/
27
自然科学系研究方法論
研究に必要な文献を検索、収集することがで
る!
学習目標(シラバスから)
IA301
1回目:平成22年5月7日
2回目:平成22年5月14日
進行スケジュール(予定)

1回目:平成22年5月7日
 文献検索
 検索の流れ、文献の特徴など
 国内文献検索(演習)
 ILL(WebILL含む)
 電子ジャーナル使用上の注意
 2回目:平成22年5月14日
 文献検索
 前回復習(国内文献検索)
 電子ジャーナル使用上の注意
 外国文献検索(演習)
 ナビゲーションツール解説
 リモートアクセスについて
 ILL(WebILL)について
 各種情報検索テクニック
 文献管理 EndNoteなど
30
文献取得までの流れ
1.記事の特定
ブラウジング
3.文献入手
2.所在調べ
本学(冊子or電子)
易
状況に応じ、効率よく入手でき
る順番で!
芋づる式
記事検索のDB
●医学中央雑誌
OA(ネット上でFree)
電子媒体
冊子体
県内 大学・公共
●CiNii
●Google Scholar
●PubMed etc
国内 大学・公共・国会
海外 大学・公共・国会
難
FAX
郵送
31
前回行ったこと
 3つのシナリオに添って
 国内文献=雑誌記事の検索から文献の入手までを
 電子コンテンツを使用して行う
 書誌(参考文献)の読み方
 所蔵館の探し方
 電子ジャーナル
 (ナビゲーションツール)
32
OAPCと電子ジャーナルAtoZ
33
電子ジャーナルの類型と利用上の注意
 電子ジャーナル
 政府公的機関系
 CiNii,J-STAGE,NII-REOなど
 出版社系
 ELSEVIER,Springer,OUP,Wiley-Blackwell
 アグリゲーター系
 メディカルオンライン
 セルフアーカイビング系
 機関リポジトリ
 使用上の注意=以下の行為は禁止されています。
 ダウンロードしたデータの改編
 ダウンロードデータおよび印刷物等の複製、および第三者へ再配布
 機械的な大量ダウンロード(ソフトウェア、ロボット、クローラーなど)
 通常の使い方の範囲を超える手動による大量ダウンロード
34
35
PubMed









米国国立医学図書館(NLM)が作成した世界最大の医学文献データベース
インターネット上で公開されているMEDLINE(メドライン)のこと
1948年以降生物医学分野の文献情報を提供するサービス
80カ国、54,00以上のジャーナル等から1,940万件雑誌記事が収録(日本640誌)
医学用語や著者、雑誌名などのキーワードから文献を探すことが可能
MeSH(メッシュ:医学用語シソーラス)の充実
医学、看護学、歯学、獣医学、薬学、生命医学とその周辺分野を対象
47%がアメリカ国内の出版、90%が英語文献、79%に抄録がついている
1日に300万回のアクセス(うちGoogleから55万回)
ライブラリーサポートVol.6参照
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/sites/entrez?otool=ijpnuhwlib
CINAHL
Cumulative Index to Nursing Allied Health Literature
 CINAHL Plus with Full Text とは(EBSCOHOSTから引用)
 EBSCO 社の傘下である CINAHL Information Systems が製作した看護学、
保健学全般に関する全文データベース。
 2,800 誌以上の看護学・健康全般に関する雑誌のインデックス・抄録、また
750 誌以上の全文を収録(最古で1937年)。
 1982 年から現在までの、看護学、生体臨床医学、健康科学、代替薬学、消
費者健康など、17 もの健康関連分野の有益な情報を保有。
 健康管理に関する書籍、看護学論文、選抜された会議録、看護基礎実践本
、教育用ソフトや視覚教材などの情報を提供。
 看護法令や臨床開発や、クリティカルパス、医療品データ、測定用具、臨床
試験などに関する何百もの雑誌タイトルの情報が、全文にて閲覧可能。
Cochrane Library
 1995年創刊。コクラン共同計画が作成するシステマティック・レビュー(臨床試験
を収集し、質的な評価を行い、統計学的に統合すること)を中心に、複数のデータ
ベースから構成。
 治療・介入行為の効果の立証に最も適切な方法(RCT:ランダム化比較試験)で
行われた研究が収録。
 ヘルスケアを目的とした治療法と、診療の有効性に関する研究を一つにまとめて
いる。
 ヘルスケアの効果に関して信頼のおけるエビデンスを検索できるデータベースを
集めたライブラリー。数百件もの病状だけでなく、けがの予防、代替医療、症状を
緩和する自然療法など、多岐にわたるトピックスが含まれている。
参考
http://www.wiley.co.jp/
TOP画面
コクラン共同計画の詳細
最新情報
ブラウズ
検索
ナビゲーションツールについて
リモートアクセスについて
1.http://ezproxy.nuhw.ac.jp/loginにアクセス
2.USERIDとPASSWORDを入力し、ログイン
3.リンクから各データベースに直接アクセス
相互利用(ILL)について

ILL(Inter Library Loan)とは
 他の関係機関からコピーや現物の借受をするサービス。
 複写:図書の一部○、図書の全部×、雑誌記事(最新除く)○
 借受:図書○、雑誌×、視聴覚資料×

申込方法
 ①必ず本学の所蔵調査を行うこと。
 ②相互利用申込書に必要事項を記載のうえ、カウンターに提出。
 ③文献の到着後、申込者に連絡。文献と交換に要精算。(時間:凡そ1週間。費用:凡そ300
円)
 参考URL http://www.nuhw.ac.jp/~library/guidance_1/guidance_1_1.html

申込優先順位
①国内関係機関
②国立国会図書館
③医中誌DDS
④専門会社外注
②英国国会図書館
専門会社外注
③専門会社外注
42
相互利用申込書
43
WebILLについて
別紙マニュアル参照
各種情報検索テクニック
検索のコツ
 検索には戦略が必要
 「再現率」と「精度」=検索漏れを少なくし、ノイズを少なくする!
 検索語について
 自然語と統制語
 シソーラス
「A and B」 「A*B」
「A or B」 「A+B」
「A not B」 「A-B」
 絞込みの技術
 演算子(ブール演算子)
 キーワードの組合せをつくり、適切な文献集合を探す方法。
 データベースの絞込み機能(論文種類、対象・・)
 広げ方の技術
戦略を持とう!
 検索戦略
 データベースの選択(性格を知る)
 対象資料、主題分野、収録年代
46
再現率と適合率(精度)①
~検索効率を定量的に表現する指標
 再現率とは・・検索されたレコード中の適合レコード/全適合レコード
 →この数値が高いほど“検索漏れ”が少ないことを意味する
 再現率を上げるためには
 検索語として同義語や関連語を追加もしくは
 語幹一致検索を活用(トランケーション@)を活用
再現率
反比例の関係
適合率
 適合率とは・・検索されたレコード中の適合レコード/検索されたレコード
 この数値が高いほど“ノイズ”が少ないことを意味する
 適合率を上げるためには
 絞込みのための検索語を追加、特定のフィールドで制限もしくは
 ノイズの原因となる検索語を除く
 理想的には再現率と適合率を同時に上げることが望ましい。現実は・・・
 再現率をあげようとして検索語を追加するとノイズが増え、適合率が下がる
 適合率を上げようとして絞り込むと必要なレコードが漏れる
 故、再現率と適合率は反比例の関係にある
47
再現率と適合率(精度)②
 検索エンジンでの検索
 再現率=高、適合率=低
 膨大な検索結果
 検索漏れは少ない
 ノイズが多い
 データベースの検索
 再現率=中、適合率=高
 1つのデータベースへの過信は禁物
 検索漏れの疑いを持ちながら検索することが肝要
48
自然語と統制語
 自然語とは
 ふだん使用している言葉
 最新の用語を用いて検索できるという利点
 検索エンジン等で利用
 統制語とは
 意味内容の類似した言葉を一定の統制を加えた上で索引語として採用したもの
 意味内容が同じ言葉について再建策する必要がないという利点
 データベース等で利用
同じ事柄・概念が文献により異なる用語で表現される場合
シソーラス(同義語等をまとめた統制用語集)を活用!
シソーラスとは
 同義語等の階層構造をもつ統制用語集
 例)床ずれ、褥瘡 、褥瘡性潰瘍、圧迫性潰瘍・・
Decubitus ulcer Pressure Ulcer
 下位語(NT:Narrower Term)
 上位語(BT:Broader Term)
 関連語(RT:Related Term)
 JST科学技術シソーラス(JST)
 医学用語シソーラス(医中誌)
 Mesh(Medical Subject Heading:;NLM)
医学用語シソーラス(医中誌)
Google Scholar BETA
 Googleの科学系専門ツール
 分野や発行元問わず、幅広く検索が可能
 検索可能な情報
 学術出版社、専門学会、大学、学術団体の学術専門誌の研究論文
 学会論文、書籍、プレプリント、抄録、技術レポート等
 引用文献へのリンクあり
 最も関連性の高い情報(?)がページ上部に表示
 出版社やデータベース業者などの協力により、深層ウェブの情報が入手可能
 Google Scholarの評価
 収録範囲や対象、更新頻度、ページランクなどの仕組みが不明・・
 無料は魅力
 最新のデータが取得
 学術機関リポジトリのデータ検索可
52
無料ツールの注意点
 インターネット上の情報
 インターネット上の電子(デジタル)資源は膨大
 検索エンジンで入手できる情報は限定的
 深層ウェブ
 リクエストによって動的に表示内容が変化
 検索エンジンではアクセス不可
 有効と考えられる情報の多くが存在
 表層ウェブ
 誰もが自由に書き込める場所
 情報の信頼性(根拠になりうるか)に疑問符
 「誰(どの組織)が公開している情報なのか」に留意する必要
どういうときに検索エンジンは有効か?
・取っ掛かりとして利用する場合
・どのような深層ウェブがあるのかを探すために利用する場合
・インターネットに存在すると分かっている情報を探す場合
53
学内で可能なこと、学外でもできること
 自宅・職場でできること
 二次情報(記事の検索)までは・・・無料でできるようになってきた。
 CiNii
 Google Scholar
 JAIRO
 NDL(国立国会図書館)OPAC
 OA(OpenAccess)ジャーナルも増加
 ※オープンアクセスジャーナルリンク集(国立国会図書館)
 「診療ガイドライン情報」 東邦大学医学メディアセンター作成
 大学図書館でしかできないこと
 一次情報(本文)も、そこそこ入手できるようになってきた・・けど・・。
 有料オンラインデータベース
• メディカルオンライン
• 出版社系電子ジャーナル
 有料二次情報
• 医学中央雑誌
• MAGAZINEPLUS
深層
54
情報検索の行方
 インターネットの普及により情報量は増大
 無料入手の機会も増大
 しかしその反面ノイズ(評価の定かではない文献)も増大
 出版=著者側は視認性(可視性)をいかにして上げるかに尽力
 →1つの論文を有効なデータベースに複数登録することも
 DBのブランド化(有料化&価格高騰)と無料化の二極化が進行すると予測
 雑誌単位の評価というよりも、論文単位の評価が求められる
無料
 情報格差は拡大する可能性
二極化
有料
ICTリテラシーが必要
55
参考文献の書き方
科学技術情報流通技術基準(SIST:Standards for Information of Science and
Technology)は、科学技術情報の流通を円滑にするために設けられた基準 。
→情報流通の整合性を高めるための、情報の表現、記録様式などに最低限の
規範を示す・・・(http://sist-jst.jp/about/outline.html(参照2009-04-08)
56
インパクトファクター
 雑誌を対象にした評価指標の一つ。
 「平均的な論文」の被引用回数。
 インパクトファクターの調べ方(トムソン・ロイター)
http://www.thomsonscientific.jp/products/jcr/support/impactfactor_v4_2.pdf
 Web of Science(Journal Citation Reports)の契約が必要
ELSEVIER、Wiley-Blackwell、Oxfordなど
大手出版社は各ジャーナルのHPで紹介
文献管理
EndNoteについて①
1988年発売
世界中で20万人が愛用
 文献情報をPC上でデータベース化
 3つの特徴
 文献情報の取り組み
 PubMed、医中誌Web、CiNiiなど
 文献情報の管理
 グループ分け、PDF添付
 文献情報の出力
=投稿規程に合わせて参考文献リストを自動作成
EndNote関連資料
 別紙PP資料
 ユサコ株式会社HP
http://www.usaco.co.jp/products/isi_rs/en13.html
 EndNote X3 Windows用 操作ガイド 初級編(冊子あり)
 オンラインチュートリアル
 トムソン・ロイターが提供「インターネット講習会」
https://www.thomsonscientific.jp/training/web/wos/
※サイト上部「EndNote X3(CD-ROM版)の講習会の録音版を公開」をクリック
 讃岐美智義.文献管理PCソリューション第2版.秀潤社,2007年
 冨澤康子 .EndNote100の裏ワザ.秀潤社,2009年
 Vancouverスタイル
 Uniform Requirements for Manuscripts Submitted to Biomedical Journals
http://www.icmje.org/
 翻訳:生医学雑誌への投稿のための統一規定(2007年10月改訂版)
http://www.toukoukitei.net/URM200710.pdf
EndNote学生版 取扱い代理店
 株式会社バーシティウェーブ
〒166-8532 東京都杉並区和田3-30-22
電話:03-5307-1136 Fax:03-5307-1185
E-mail:[email protected] 参照の上、書類2種、学生証のコピー
 営業時間:10:00~17:00
 価格:31,290円(税込み)
データベース一覧
名称
属性
収録年
アクセス
同時
和/洋
DB
1983
学内
8
和
DB/EJ
19--
学内※
∞
和
医学中央雑誌
雑誌
抄録誌
CiNii
雑誌
EJ+索引誌
PuBMed
雑誌
抄録誌
DB
1950
学内※
∞
洋
CINAHL
雑誌
EJ+抄録誌
DB
19--
学内
4
洋
SPORTDiscus
雑誌
抄録誌
DB
19--
学内
1
洋
メディカルオンライン
雑誌
EJ
EJ
19--
学内
∞
和
J-STAGE
雑誌
EJ
EJ
19--
Free
∞
和
ELSEVIER
雑誌
EJ
EJ
2001
学内
∞
洋
OUP
雑誌
EJ
EJ
1997
学内
∞
洋
Springer
雑誌
EJ
EJ
(初号)
学内
∞
洋
WileyBlackwell
雑誌
EJ
EJ
(1997)
学内
∞
洋
Cochrane library
雑誌
EJ
EJ
19--
学内
1
洋
Journals@Ovid
雑誌
EJ
EJ
19--
学内
1
洋
LinkSource
管理
リンクリゾルバ
DB
-
学内
∞
和/洋
電子ジャーナルAtoZ(EBSCO)
雑誌
EJ管理
DB
-
学内
∞
和/洋
NACSIS Webcat
所蔵
書誌
DB
-
Free
∞
和/洋
NDL OPAC
所蔵
書誌
DB
19--
Free
∞
和/洋
新潟県内(公共)図書館横断検索
所蔵
書誌
DB
-
Free
∞
和/洋
新潟県大学図書館横断検索
所蔵
書誌
DB
-
Free
∞
和/洋
AGRICOLA(米国国立農学図書館)
各種
-
DB
-
Free
∞
洋
Google Scholar BETA
各種
-
DB
-
Free
∞
和/洋
62
参考文献







時実象一.情報検索の知識と特性.情報科学技術協会,2007
高鍬裕樹.デジタル情報資源の検索 .増訂版.日本図書館協会,2007
牛澤典子.若葉マークのPubMed.情報科学技術協会,2005
阿部信一.図解PubMedの使い方.改訂第4版.日本医学図書館協会,2010
藤田節子.図書館活用術 : 探す・調べる・知る・学ぶ .日外アソシエーツ,2002
讃岐美智義.文献管理PCソリューション第2版.秀潤社,2007年
冨澤康子 .EndNote100の裏ワザ.秀潤社,2009年
63