測定方法

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測定方法
測定対象
防護量
実用量
実効線量
周辺線量当量
場所の線量測定
H*(10)
等価線量
放射線測定器
サーベイメータ
方向性線量当量
H’(0.07,0°)
必要に応じて測定
実効線量
個人線量当量
等価線量
個人線量当量
個人の外部被ばく測定
Hp(10)
個人線量計
Hp(0.07)
放射線測定器に
法令上規制
< より実測される値
される値
実測値が規制
値以内であれ
ば問題ない
測定方法 1
管理区域境界での線量測定
現行法令
外部放射線に係る
実効線量
空気中の放射性
物質の濃度
外部放射線量の評
価時間
改正後
300μSv/週
1.3mSv/3カ月
平均濃度(1週間)
が300μSv/週 相
当
平均濃度(3カ月)
が1.3mSv/3カ月
相当
500時間(以上)/
3カ月
但し、時間数を定めて許可を受ける
場合はその許可時間数となる
測定方法 2
具体的作業1
○ 適合確認と実測
1.放射線障害予防規定の変更(2001年3月31日までに変更)
2.同規定の届け出(変更から30日以内)
3.新法令基準下での再計算実施
全ての点が新しい基準に適合している場合
・適合していることを記録し完了
管理区域境界がオーバーしている場合
・密封又は発生装置の施設ならば実測可
実測の結果、適合していれば記録を残して完了
実測の結果、オーバーしていれば、不適合を記録
申請時間変更、管理区域拡大、遮蔽強化等の
変更許可申請を行い、2003年3月31日までに変更
を完了させる
・非密封の施設は実測確認が困難なので不可
線源条件が固定さ
不適合を記録し、密封の場合と同等の処理を行う
れないため
測定方法 3
具体的作業2
○ 測定条件
1.申請時条件と同じ条件(数量等)を実現する
2.申請時条件と同じ条件(数量等)を実現することが
困難な場合(所持個数が不足している等)
・申請時条件と同程度になるような係数を決める
○ 測定箇所
管理区域境界表面で、線量が最大になると予想される点
・使用条件や計算シミュレーションから決める
測定方法 4
具体的作業3
○ 測定器の選択
1.方向依存性
・測定点において最大となる方向での計測値を用いる
2.エネルギー特性
・場の測定においては現行のJIS適合機種で問題はない
(添付データ参照)
3.感度
・計算結果の線量率が小さすぎて測定できない場合は、
積算型を用いる等の配慮が必要
線量率測定は線量率測定用放射線測定器使用
積算線量測定は積算線量測定用放射線測定器使用
測定方法 5
γ線に関する換算係数
γ線線に関する換算係数(相対値)
2.000
方向性線量当量 H'(0.07,0°)
相対値(137 Cs/662keVにて規格化)
1.800
現行法令 告示別表第4
個人線量当量 Hp(0.07,0°)
1.600
個人線量当量 Hp(10)
1.400
1.200
1.000
周辺線量当量 H*(10)
0.800
0.600
0.400
0.200
0.000
0.01
0.1
1
γ線エネルギー(MeV)
10
測定方法 6
中性子に関する換算係数
相対値(2.0MeVにて規格化)
中性子に関する換算係数(相対値)
1.00E+01
レムカウンタ(
特性計算値)
1.00E+00
個人線量当量 Hp(10,0°)
1.00E-01
周辺線量当量 H*(10)
現行法令 告示別表第5
1.00E-02
1.00E- 1.00E- 1.00E- 1.00E- 1.00E- 1.00E- 1.00E- 1.00E- 1.00E- 1.00E+0 1.00E+0 1.00E+0
09
08
07
06
05
04
03
02
01
0
1
2
中性子線エネルギー(MeV)
測定方法 7
放射線測定器の選定1
○ 線量率測定
電離箱式サーベイ
(5μSv/h~ )
γ線
用
中
性
子
用
エネルギー特性は良好だが感度が低い
GM管式サーベイ(Sv直読型)
(0.5μSv/h~ ) エネルギー特性が悪い
NaIシンチ式サーベイ(エネルギー補償型)
(0.05μSv/h~ ) 低エネルギーがカット(50keV)
中性子レムカウンタ
(0.01μSv/h~ ) 低線量率測定時は積算モードに投入
測定方法 8
測定方法1
○ γ線・中性子線サーベイメータの使用法
事前確認
・電池チェック
・ゼロ点調整(電離箱式サーベイの場合)
・測定開始10分前の電源投入
・動作確認(自然BGに感度を有するものは、BG確認で可、
そうでないものは線源に近づけて動作確認要)
測定高さ
・床上約1.0mとする
測定方向
・その地点で最大の指示を示す方向とする
測定レンジ
測定時間
・指示範囲の10%以上を指示するレンジを選択
(切替式の場合)
・時定数の3倍程度経過した時点の指示を読む
真値評価
・測定値に校正定数を乗ずる
測定方法 9
測定方法2
○ β線サーベイメータの使用法
事前確認
・γ線サーベイメータと同様
・測定対象となるβ核種を特定する
測定距離
・校正条件に近い距離とする
(マニュアル等に記載なき場合はメーカ問い合わせ)
測定レンジ
・指示範囲の10%以上を指示するレンジを選択
(切替式の場合)
・時定数の3倍程度経過した時点の指示を読む
測定時間
γ線BG補正
真値評価
・β線入射窓のキャップを取外した測定値からキャップを取
付けた測定値を減ずる
・γ線BG補正後の測定値に、核種又はβ線最大エネルギー 毎
に校正されたに校正定数を乗ずる
(マニュアル等に記載なき場合はメーカ問い合わせ)
測定方法 10
校正
校正頻度
・新法令下の基準による再計算にて線量がオーバーし、
実測による管理区域境界線量を測定する場合
・規則第20条に基づく測定を行う場合
測定実施日の1
年以内
年1回、定期的に実施を推奨
校正方法
・校正機関(JCSS認定事業者)への校正委託
・国家基準とトレーサビリティのとれた線源又は実用基準器を持つ放射
線計測機器メーカへの校正委託
・国家基準とトレーサビリティのとれた線源を用いた自主校正
測定方法 11
放射線測定器の選定2
○ 積算線量測定1
○ FB、TLDバッジ、ガラスバッジ、OSL等
・サービス機関に環境測定用として依頼
○ 電子式環境線量計
・メーカーから購入
○ 場所の条件
・モニタの設置位置は、施設からの線量の代表点
となる場所に設置
・使用条件と、管理区域の境界のサーベイにより、
取付位置を決定
・管理区域の境界条件が変わるごとに
1箇所は必要
測定方法 12
放射線測定器の選定3
○ 積算線量測定2
使用の条件
FB、TLDバッジ、ガラスバッジ、OSL等
・設置場所の湿度、温度等を考慮。
・掲示等による紛失対策。
・測定期間は、1ヶ月程度が理想。
・線量計の取付方向を線源方向とする。
電子式環境線量計
・電池消耗に注意(連続使用限度は12カ月程度)
・掲示等による紛失対策。
・線量計の取付方向を線源方向とする。
・大容量の溶接器等の上に設置しない。
測定方法 13
積算線量測定用線量計
OSL
電子式環境線量計
ガラス線量計
測定方法 14
放射線測定器の選定4
○ 積算線量測定3
設置場所例
1
①②④⑤は、最短距離点
③は、しゃへい壁厚さの変化部
⑥迷路散乱線の最大部
サーベイ等での確認が必要。
2
5
6
3
4
測定方法 15
具体的作業4
○ 記録内容
・測定日時
・測定方法
・測定箇所
・測定者氏名
・測定器の種類
・型式及び性能
・測定結果(測定点ごとの値)
・測定時の状況(線源の状態等)
測定方法 16