こころのサポート授業・ストレスマネジメント編(19項目版)【スライド資料】

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こころのサポート授業
ストレスマネジメント編
(19項目版)
岩手県教育委員会
いわて子どものこころのサポートチーム
人はストレスを受けるとそれを軽くしようと
たくさんの工夫をします。このストレスとの向き
合い方を「ストレスマネジメント」と言います。
今日は、ストレスマネジメントの達人になるた
めの勉強をしましょう。
そのためにまず、今の自分の心や体に目を
向けて、ストレス反応がどのように表れているの
か「心とからだの健康観察」を使って確かめてみ
ましょう。
そのあとワークシートを用いて自分が使える工
夫を増やしてみましょう。
はじめに
「心とからだの健康観察」をする前に①
「心とからだの健康観察」をする前に②
「心とからだの健康観察」をする前に
③
記入例
【19項目版、31項目版】児童生徒情報記入欄
大文字カタカナ
で記入
だく点は1ます
西暦で記入
月日は6月でれば
「06」と記入(2桁)
記入不要
組は数字の組に置き換える。数値は必ず2桁。
A組であれば「01」、B組であれば「02」と記入。
星組など順番が付けにくくても、変換ルールを
決めて数字に変換して下さい。
記入例
1、なかなか、眠れないことがある
2、むしゃくしゃしたり、いらいらしたり、
かっとしたりする
3、小さな音やちょっとしたことで、
どきっとする
4、いやな夢や、こわい夢をみる
5、ちょっとしたきかっけで、
思い出したくないのに、思い出してしまう
6、つらかったこと(大震災や他の大変なこと)を
思い出して、どきどきしたり、
苦しくなったりする
7、つらかったことは、現実のこと・
本当のことと思えないことがある
8、悲しいことがあったのに、
どうして涙がでないのかなと思う
9、つらかったことについては、
話さないようにしている
10、自分が悪い(悪かった)と
責めてしまうことがある
11、楽しかったことが
楽しいと思えないことがある
12、自分の気持ちを、
だれもわかってくれないと
思うことがある
13、頭やお腹が痛かったり、
からだの調子が悪い
14、ごはんがおいしくないし、
食べたくないことがある
15、なにもやる気がしないことがある
16、勉強に集中できないことがある
17、学校を遅こくしたり
休んだりすることがある
18、学校では楽しいことがいっぱいある
19、友だちと遊んだり
話したりすることが楽しい
「つらかったこと」(6,7,9)ときかれて、
あなたは何を思いうかべましたか
・大震災
・他の大変なこと
・両方
・思いうかばない
合計点を出しましょう
合計点を出しましょう
合計点を出しましょう
合計点を出しましょう
回答の数字の合計を記入する
記入例では 1+2+0=3
*同じようにあと4カ所の合計点も出しま
しょう
このアンケートをして気づいたことや、
今の気もちを書ける人は書いてください。
絵をかいてもいいよ。
今日は5つ目のストレスの合計点に注目して
みましょう。
点数が高かった人も低かった人も、まず1点
下げることをこの授業の目標にしてみましょう。
今、ストレスと思っている問題をひとつだけ
思い浮かべてみましょう。
ストレスを感じたときの工夫を
『対処行動』
と呼びます。
対処行動は、大きく「気分を変える」と「問
題を解決する」の2つに分かれ、さらにそれぞ
れ「行動」と「イメージ」に分かれます。
気分を変える
対処行動
問題を解決する
気分を変える行動
気分を変えるイメージ
解決する行動
解決するイメージ
この4つをひとつひとつ
考えていきましょう。
まず、「気分を変える行動」について考えてみま
す。ワークシートの左上に注目してください。
「気分を変える行動」には、
○ 人と話す
○ 楽しいことをする
○ 熱中する
○ リラックスする
などがあります。
だれと話すのか、なにをするのか、
(
)に書いてみましょう。
さて、「気分を変える行動」は有効ですが、
困ったとき、すぐにやれないこともあります。
「あとで○○しよう」などと楽しみをためて
おくイメージを持つことも、ストレスマネジメ
ントの達人になるために必要なことです。
それが「気分を変えるイメージ」です。
ワークシートの右上に注目してください。
まず、「気分を変える行動」で記入したこと
を(
)に書きうつしましょう。
気分を変える行動
だれと話をする?( 友だち )
気分を変えるイメージ
_________、
( 友だち )に話を聞いてもらおう。
次に、その行動をいつやってみようかを考え、
___に書きましょう。
<例>
あとで、冬休みになったら、帰ったら、など
楽しみをあとにためておくイメージはつかめ
ましたか。
ここまでは、「気分を変える」ことでストレ
スと向き合う方法を考えてきました。
でも、気分を変えているだけでは、そのスト
レスのもとにある問題を解決したことにはなり
ません。
この問題を解決するために行うのが、「解決
する行動」です。
「解決する行動」には、
・課題を後回しにしないで、とりあえず、
はじめてみる
・解決のための工夫や努力をする
・よい結果を出す(試験に合格する、試合
に勝つ)
などがあります。
問題を解決しようと努力していても、なかな
か簡単には進まないこともあります。
そこで
「解決するイメージ」
をもてば、ストレスマネジメントの達人にまた
一歩近づきます。
ワークシートの右下に注目してください。
人は困難に出会っても、
解決への見通しが持てたり、
意義が理解できたり、
今の成果が確認できたりすると
気持ちが楽になるものです。
ここで、最初に思い浮かべた「今、ストレス
と思っている問題」をもう一度思い浮かべてみ
ましょう。
今、その問題に対して、取り組んでいること
はありますか。思い浮かべてみましょう。
【解決の見通し】
(
)に聞けばやり方がわかりそうだ
⇒だれに聞けば、解決への見通しが楽にもて
るでしょうか。(
)に書きましょう。
<例> 家族、先生、友だち
など
【意義の理解】
今の取組が(
)につながる
⇒取り組むことで、どのような成果につなが
りそうですか。(
)に書きましょう。
<例>
・この宿題をやれば成績が上がりそうだ
・この練習を続ければ試合に勝てそうだ
【今の成果】
今できていることは(
)だ
大変な中でもすでに成果は表れているもの
です。
⇒今どこまでできているのか注意深く探して、
(
)に書きましょう。
<例>
・まだ目標には届かないけれど、100m走の
タイムが0.1秒はやくなった。
ストレスマネジメントの達人になるためには、
一人でがんばるのではなく、他の人に手伝って
もらうことも大切です。
今日はワークシートを友だちと見せ合い、話
し合いをしながら自分にもまねができることを
見つけましょう。
そして、自分のワークシートに友だちのアイ
デアを書き増やしましょう。
話し合い
新しい発見はありましたか。
ストレスの点数は1点下がりそうですか。
家族に聞いても楽になる、先生が力になる、
など小さな発見をためていくことが、
ストレスマネジメントの達人になる
ためのコツです。
「心とからだの健康観察」には、今日扱った
ストレスの点数のほかに、4つの反応の点数が
あります。これらの点数が高かった人のための
リーフレットを配布します。また、先生やカウ
ンセラーとお話しする機会をつくりましょう。
こころのサポートの勉強で思ったこと、
感じたことを書いてください。
(おわり)