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自校教育論(2009年度)
主題:
『社会に奉仕する』とはどういうことか
~本学教育方針に学ぶ
「常に神と共に歩み、
社会に奉仕する」
広島工業大学 学長
茂里(もり) 一紘
1
学生便覧
教育方針に言う「常に神と共に歩む」は、時や場所にかかわらず、絶対的
で普遍的な偉大な何か(Something Great)を常に意識することです。それは、
自然への畏敬すなわち環境を大切にすることであり、善悪の判断能力すな
わち倫理を備えることです。「社会に奉仕する」は、人・社会とのかかわりを
大切にすることです。
技術に関する基礎知識とそれを応用するカと同時に、社会と環境を重視す
る認識と環境保全や社会奉仕のために行動するカおよび高い技術者倫理
とそれを実践する力を備えた技術系人材が本学の人材育成目標です。
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教育方針 「常に神と共に歩み、社会に奉仕する」
育成人材像
・ 社会 を思いやる技術系人材
・ 環境 を重視する技術系人材
・ 高い技術者 倫理 を持った技術系人材
「社会と環境を思いやり、
高い技術者倫理を持った技術系人材」
3
講義内容
第1週
1.講義の進め方
2.広島工業大学の教育方針(1)
第2週
3.広島工業大学の教育方針(2)
4.「社会に奉仕する」とは
5. 広島工業大学の教育
6.むすび
4
1.講義の進め方
講義では、「教育方針」を学びながら
あわせて以下の練習をする。
1) メモとレポート
- メモのとり方
- レポート作成
2) グループで物事を進めること
5
“何故”メモ・レポート・グループ”か?”
2.広島工業大学の教育方針(1)
「常に神とともに歩み、社会に奉仕する」
① 社会 ←→
個人
社会 → 複数(グループ)
「考えの違い」 → コミュニケーション:
考え(ていること)を伝え合うことが必要
手法:メモ、レポート、図面
6
Break(いっぷく)(1)
7
2008.10.26毎日新聞
/コミュニケーション/
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1)メモとレポート
○ メモのとり方
→ 自分のため
・ 人の話を聞くときは必ずメモをとる。
・ キーワードを書きながらコメントをつける。
・ 場数を踏む(練習をする)、習慣とする。
・ 本講義で練習。
→ 講義の内容をメモし、提出する。
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メモ・レポート
1)メモとレポート(つづき)
○ レポート作成 → 他者のため
・ 極力,漢字を使う。
・ 記述は簡潔に.ある長さごとに段落を設ける。
・ 主語と述語の関係ができているか。
・ 読み返す。
・ うすい文字はだめ。
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2) グループで物事を進めることの重要性
・ 技術者は1人では何もできない。
・ 社会(人と人)との関係があっての技術。
→ グループ討論、グループ設計、製作。
・ グループで物事を進めることの訓練
→ 大学時代の重要なことの一つ
・ 作業をとおして仲間を作る。
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やって見よう
“Who am I ? What is good ?”
「2分間・自己紹介」
・ 目的:
最も身近な社会(友達)を知る。
そしてその人のいい点を見つける
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やること:
1) 隣の2人同士でペアになる。
2) 自己紹介する内容のメモを準備する。:3分
3) Aが自己紹介をする。:2分
4) Bが質問をし、Aが答える:2分。
5) AとBの役割を交代する。
6) 自己紹介者のいい点を書く。:3分
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○ これからの講義の内容をメモをとる。
メモ(1)
③
レポート:“他人に伝える“
① レポート用紙中央に 線を
入れる。
②
レポート(1)
② 内容ごとに標題をつけ、
区分するため線を入れる。
①
③左欄から右欄へ。
○ 講義の内容をメモし、提出する。
広島工業大学の教育方針
「常に神と共に歩み、社会に奉仕する」
② 倫理
「神」: Something great
「Something greatとともにいること」
→ 「ばれるばれない」でなく、
「見られている、見られていない」でもなく、
「やっていけないことはやってはいけない」ということ。
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こういうことを 「倫理」と言う。
・ コンプライアンス:遵法(じゅんぽう)精神 → 法を守ること。
・ 特に技術者が関わる倫理 → 「技術者倫理」
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・ 本学の教育方針が求めること: ①社会、②倫理
学生便覧: 「高い技術者倫理とそれを実践する力」
「やっていけないことをやらない力」
・ それをどのようにして身につけるか。
→ 倫理訓練
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倫理訓練のためには
→ 「倫理」の特性を知る。
倫理の特性(1)
「倫理は反射的行動」
・ 体で覚える → 反射行動
・ コンマ数秒の判断 → 最初の判断が重要
・ 防火訓練みたいなもの:初期消火と日ごろの訓練
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倫理の特性(2)
「倫理は小さなことから大きなことへと広がる」
→
例:ダイレクトメール事件
倫理の特性(3)
「あらゆることに言い訳(正当化)がある」
・ 「言い訳」はほんとうに社会的に受け入れられるものか。
・ 単なる個人の身勝手ではなかったのか。
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倫理の特性(4)
「倫理の支えはプライド(誇り:ほこり)」
・日ごろから自分を「社長」の立場において考えること
によって「社長」のプライドを。
・社長の判断ができる新入社員に。
例:学長の意識を持った学生
→ 日ごろの倫理訓練
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Break(いっぷく)(2)
社長の出身大学
(大学ランキング2010年度)
「誇りを持とう」
HITプライド
レポート(1)
課題: 身近な日常的な出来事から、技術者の「倫理」とのか
かわりがあると思われる例をあげ、その理由を説明し
なさい。
1) 例
2) かかわりの内容
3) その理由
・ それを隣の人に説明する。
・ 意見を述べる。
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2.広島工業大学の教育方針
技術と
いう種を
①社会という
大地に
(③環境)
②倫理
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“技術という種“
学生便覧
技術に関する基礎知識とそれを応用するカと同時に、社会と環境
を重視する認識と環境保全や社会奉仕のために行動するカおよび高い技
術者倫理とそれを実践する力を備えた技術系人材が本学の人材育成目標
です。
講義内容
第1週
1.講義の進め方
2.広島工業大学の教育方針(1)
第2週
3.広島工業大学の教育方針(2)
4.「社会に奉仕する」とは
5. 広島工業大学の教育
6.むすび
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3.広島工業大学の教育方針(2)
広島工業大学の教育方針
「常に神と共に歩み、社会に奉仕する」
神: Something great
③ 環境
人工物 ←→
自然
人工物:人間が作ったもの → 人間の領域
自然:人間に与えられたもの → Something greatの領域
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自然:人間に与えられたもの → Something greatの領域
「Something greatとともにいること」
「自然への畏敬(いけい:おそれ敬う)
③環境の重視
学生便覧:「環境を重視する認識と環境保全のために行動する力」
広島工業大学環境憲章
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学生便覧
28
学生便覧
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レポート(2)
「環境保全のために行動する力」
1) 「力」が必要とされる身近かな事例。
2) どんな行動をすることか。
3) どんな力が必要とされるか。
・ それを隣の人に説明する。
・ 意見を述べる。
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4.「社会に奉仕する」とは
奉仕
←→ 貢献
貢献でなく奉仕であることの意味・違い
奉仕する → volunteer(動詞):「自ら進んでする」
“voluntary”(形容詞): 「自発的な」
volunteer(名詞):祖国や正義あるいはある目的のための
戦いに名乗り出る志願兵。
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「社会に奉仕する」
→ 「社会の志願兵となる」
・ 志願するためには、自分の志が必要。
・ 志願兵: 自分の意思で戦う。
→ 学生(Student)
ところで
「生徒(pupil) と 学生(Student) の違い」
pupil :puppet(操り人形), puppy(子犬)
study:「工夫する」、「目的を達成しようとする工夫、苦心、
その目的物」
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レポート(3)
1) 最近見聞きした「奉仕」、あるいは自分でこれまで
やった「奉仕」をあげなさい。
2) この4年間で何を目指すか:志
3) それを達成するために何をするか:志願兵として
1年次 ・・・・・・・・・
2年次
・・・・・・・・・
3年次 ・・・・・・・・・
4年次
・・・・・・・・・
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5. 広島工業大学の教育
教育方針を実現するために
○ 多様な学びの機会の提供
○ 「キャンパス」を超えた学びの機会の提供
○ 自主的な学び・活動の機会の提供
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トラック制:多様な学びの機会の提供
より体系的に、より深く学びたい人のために
124単位
基本学習トラック
卒
業
発展学習トラック
10単位
・外が学び
・大学院授業の先行履修
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・発展的科目
外が学び:「キャンパス」を超えた学びの機会の提供
・HITインターンシップ
海外の大学での学び
・語学研修:
中国語(大連理工大学)
英語(デラウエア大学、マレー科学大学)
・短期留学:イリノイ大学
・卒業研究実施:瀋陽航空工業学院
・海外(中国)企業研修
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自主的な学び・活動の機会の提供
○ 教育学習支援センター
○ 学生自主企画プログラム(HITチャレンジ)
○ 課外活動(クラブ・サークル活動)
○ ボランテイア活動
○ 女子学生キャリアデザインセンター(JCDセンター)
「自主的な活動から新しい出会いと
可能性が生まれる。」
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6.むすび
教育方針
「常に神と共に歩み、社会に奉仕する」
育成人材像
・ 社会 を思いやる技術系人材
・ 環境 を重視する技術系人材
・高い技術者 倫理 を持った技術系人材
「社会と環境を思いやり、
高い技術者倫理を持った技術系社会人」
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広島工業大学の教育方針
技術と
いう種を
社会という
大地に
環境
倫理
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レポート(4)
広島工業大学の教育方針、あるいは教育内容について
感想ないしはそれに対する自分の思いを述べよ。
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