モジュールの編集

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Transcript モジュールの編集

モジュールの編集法解説
参考URL
Connexions:http://cnx.org/
石川高専山田洋士研究室:
http://momiji.i.ishikawa-nct.ac.jp/
石川工業高等専門学校
山田洋士研究室
中川みさと
モジュールの編集(応用)
ここでは、モジュールの編集について説明しています。モジュールの作成と簡単な編集につい
ては、モジュールの作成導入を参照してください。この文書では基本的に、このモジュールの
作成入門ファイルを既に読んでいると仮定して説明しています。また、モジュールの本文に追
加する要素やCNXMLのタグについては、CNXMLのタグの簡易な説明を参照してください。
この文書で説明する内容は、以下の項目になります。
MathMLについて
FirefoxでMathMLを使用する
モジュールでMathMLを使用する
メタデータの編集
ロール
関連リンクの追加
プレビューを表示する
ファイルのアップロードと編集
既存のモジュールのコピーと利用
MathMLについて
MathML(Mathematical Markup Language:数学用マークアップ言語)とは、 数式情報を記述する
マークアップ言語です。
MathMLには、二種類の記述方法があります。ひとつはプレゼ
ンテーション・マークアップといい、数式をどのように表示した
いか、つまり数式の見た目が表示したい形で表示されるように
記述する方法です。もうひとつはコンテンツ・マークアップとい
い、数式や数式を表現する要素にどのような意味があるのか
(例えば、1+2という数式は、1という数字と2という数字を足
し合わせている数式である)という情報も含めて数式を記述す
る方法です。
MathMLは、人間がWeb上で数式を表現することよりも、コン
ピュータプログラムが数式を読み書きすることを目的としたマー
クアップ言語です。そのため、数式を記述しようとすると、左の図
を見るとわかるように、冗長になってしまいますので、手作業で
記述するよりも、MathTypeなどの、数式をMathML形式で出力す
ることができる数式エディタを使用することをお勧めします。
1+2=3
この数式を
MathMLで記述すると
<math>
<apply>
<eq/>
<apply>
<plus/>
<cn>1</cn>
<cn>2</cn>
</apply>
<cn>3</cn>
</apply>
</math>
(コンテンツ・マークアップ記述)
MathMLについての詳しい説明はこちらのページ(MathML日本語情報)や、仕様書(英語)など
を参考にしてください。
FirefoxでMathMLを使用する
ブラウザにFirefoxを使用している場合、MathMLで書いた数式を表示するには、MathMLのフォ
ントをインストールする必要があります。http://www.mozilla-japan.org/projects/mathml/fonts/
から、使用しているOSにあわせたフォント・インストーラをダウンロードし、指示にしたがって
フォントをインストールしてください。
モジュールでMathMLを使用する
モジュール内でMathMLを使用するには、モジュールを作成する段階で、モジュールにMathML
を使用するかどうかという選択で、「使用する」を選択している必要があります。MathMLが使用
できるかどうかは、メタデータから確認することができます。
MathMLの使用できるモジュール
MathMLの使用できないモジュール
メタデータのDOCTYPEが左上の図のようになっているものはMathMLが使用できます。右上の
図のようになっているものは、MathMLを使用するとエラーになってしまうので、使用できません。
この部分は変更できないので、モジュールを作成する際は注意してください。
モジュールでMathMLを使用する2
モジュールで数式をMathMLで記述するとき、MathMLのタグにはプレフィックスmをつけてくださ
い。
<math>
<apply>
<eq/>
<apply>
<plus/>
<cn>1</cn>
<cn>2</cn>
</apply>
<cn>3</cn>
</apply>
</math>
<m:math>
<m:apply>
<m:eq/>
<m:apply>
<m:plus/>
<m:cn>1</m:cn>
<m:cn>2</m:cn>
</m:apply>
<m:cn>3</m:cn>
</m:apply>
</m:math>
例えば、左上のようにして数式をMathMLで記述した場合、プレフィックスmをつけて、右上のよ
うに記述してください。プレフィックスをつけていない場合、エラーが発生します。
使用するMathMLは、プレゼンテーション・マークアップでもコンテンツ・マークアップのどちらで
も表示はできますが、Connexionsでは再利用性などの理由から、コンテンツ・マークアップで記
述することが推奨されています。
メタデータの編集
Metadata(メタデータ)タブでは、モジュールの状態の確認や、モジュールの概要や検索に使う
キーワードの編集ができます。Connexionsのユーザが、モジュールを検索できるようにするた
めに、メタデータにモジュールについての情報を登録する必要があります。
Module ID:モジュールのID。公開したもののみにIDが与えられる。
License:このモジュールのライセンス
DOCTYPE:文書の種類。CNXML0.5 plus MathML の場合、MathMLが使用できる状態。
Version:モジュールのバージョン(公開したもののみ)
Created:モジュールを作成した日時
Revised:モジュールを変更した日時
このモジュールのロール。
ロールについては「ロー
ル」の項目を参照。
メタデータの編集2
それぞれのテキストボックスにデータを入力して、Saveボタンを押すことでメタデータの編集が
おこなえます。テキストボックスに何を入力すればよいのかは、下の図を参考にしてください。
モジュールの題名。読者にわかり
やすく、簡潔なものにしてください。
検索に使用する語です。このモジュールに
関連がある語、例えば日本語で書かれて
るならば「Japanese」や、プログラミング言
語のC++について書かれているなら「C++」
のような語句を登録してください。キーワー
ドは一行にひとつとしてください。
モジュールの内容の概要や要約。
変更を保存する場合は、このボタンを
クリックしてください。
ロール
ロールとは、日本語で「役目」「役割」といった意味です。モジュールを作成すると、あなたはそ
のモジュールに関して、三つのロールを得ます。 それは、
Author:著者
Maintainer:維持者
Copyright Holder:著作権保有者
の、三つです。これらのロールは他のユーザにも与えることができます。ロールを与えることで、
モジュールの編集などの作業を共同で行うことができます。ロールの編集を行いたい場合は、
「Roles」タブをクリックしてください。
保有しているロールにはチェック
がついている
ロール2
他の人にロールを与える方法について説明します。まず、テキストボックスにロールを与えたい
ユーザ名を入力し、Searchボタンをクリックしてユーザを検索します。
検索用テキストボックス
そうすると、左の図のように検索結果が表示さ
れます。表示されたユーザ名のうち、追加した
いユーザ名の横のチェックボックスにチェックを
いれ、「Add People」をクリックしてください。そ
うすると、「Roles Pending Approval(承認未決
定ロール)」が下方に表示されます。三つの
ロールのうち、そのユーザに与えたいロールに
チェックをつけ、「Update Roles」をクリックしてく
ださい。これで、ロール追加の要求ができまし
た。
また、すでにあるロールを変更したい場合は、
そのユーザ名の横のチェックボックスから、必
要なロールにだけチェックをいれ、「Update
Roles」をクリックしてください。 そのユーザの
ロールのすべてを消去したい場合は、
「Remove User」チェックボックスにチェックをい
れ、「Update Roles」をクリックしてください。
ロール3
ロールの追加・変更は、あなたが一方的に相手のロールを変更できるのではなく、相手がそのロールに関
する変更を受け入れる必要があります。先ほどのように してロール追加の要求を行った場合、追加しよう
としたユーザのもとに、ロール追加の要求を受け入れを行うまで、ロールの追加は確定されません。ロー
ルを変更する場合も同様です。つまり、相手の意思を無視して、勝手にロールを増やしたりなくしたりする
ことはできません。
ロールの追加・変更の
要求を行っている状態
要求を中止する場合は、このチェックボックスにチェッ
クをいれてUpdate Roles をクリックしてください
ロールの追加・変更が完了するまでの流れは以下のようになります。
ロールの追加・
変更要求を送信
追加・変更要求を受け取った
相手が受諾・拒否する
ロールの追加・変
更が完了する
ロールの追加・変更要求を送信した場合、それに対して相手が受諾・変更操作を行い、要求がなくなるま
で、そのモジュールを公開することができないので、注意してください。
関連リンクの追加
Linksタブでは、モジュールに左の図
のようなリンクを追加し、そのリンクの
編集、削除を行えます。 リンクは、指
定したカテゴリの部分に表示されます。
例えば、Example(例)のカテゴリで追
加したリンクは、Example Linksの見出
しの下に表示されます。 リンクの種類
には、以下の3種類があります。
追加されたリンク
Example:例
Prerequisite:前もって必要な
Supplemental:補足
また、このモジュールを登録してある
コースが存在する場合、これらのリン
クの下に表示されます。
関連リンクの追加2
リンク編集画面
リンクを追加した場合
リンクを追加する場合は、Add New Linkの
下の、「Enter a Name for the Link」にリンク
先の名前を、「Link Type」で、リンクの種類
を選び、 「Link Strength」でリンクの強さを
選びます。リンクの強さは、数が大きいもの
ほど強くなっています。リンク先の指定は、
リンク先がConnexionsの他のモジュールな
らIDにそのモジュールのID を、その他の
ページならLink URLにそのページのURLを
入力して指定します。モジュールを指定す
る場合、Versionでそのバージョンも指定す
ることができます。これらの入力が終わり、
Addボタンを押すと、リンクが追加できます。
作成されたリンクを修正する場合は、リンク
一覧から、修正したい部分を修正して、
「Update Links」ボタンを押すと、リンクが修
正されます。 リンクを消去したい場合は、リ
ンク一覧の右側にあるDeleteチェックボック
スをチェックして、「Update Links」ボタンを
押すと、リンクが消去されます。
プレビューを表示する
モジュールの状態
モジュールを公開する
チェックアウト時の状態
にモジュールを復元す
る。一度も公開していな
い場合、空のモジュー
ルになる。
オンラインプレビュー
印刷プレビュー
ソースプレビュー
今までの変更の閲覧
モジュールを編集したら、それがきちんと
表示されるかどうか、プレビューで確認で
きます。 プレビューには、オンラインプレ
ビュー、印刷プレビュー、ソースプレビュー
の三種類があります。オンラインプレ
ビューは、このモジュールが公開された場
合、どのように見えるかを表示します。印
刷プレビューでは、モジュールがpdf形式で
出力されます。ソースプレビューでは、モ
ジュールのソースが表示されます。また、
今までの変更を閲覧することができます。
これは、現在公開しているモジュールと、
今のモジュールの違いが表示されます。
公開していないモジュールではこの項目は
表示されません。
ファイルのアップロードと編集
モジュールには、その内容を記述してあるindex.cnxmlファイルのほかに、画像やその他のファ
イルを含むことができます。ただし、追加するファイルはサイズが10MB以下のものにしてくださ
い。ファイル名は英数字、ドット、ハイフン、アンダーバーだけを使用してください。また、ファイ
ル名の頭文字に数字を使用すると、エラーになります。
追加したいファイル
の種類を選ぶ
選択した種類のアイ
テムを新しく追加する
アップロードしたいファイ
ルを指定する
編集した
いファイ
ルを指定
する
チェックボックスを使って指
定したファイルの名前を変
更・切り取り・コピー・削除を
行う
指定したファイルをアッ
プロードして保存する
既存のモジュールのコピーと利用
Connexionsには、公開されているモジュールを元にして新しいモジュールを作成することのでき
るDerived Copy(派生的コピー)機能があります。この機能は公開されているモジュールのミス
を修正する機能でも、共同作業を行う機能でもありません。
Derived Copy機能は、モジュールの構成が自分が作りたいと思っているものと似ているものを
テンプレートとして編集したりする場合や、内容が目的と近いものを自分の講義で使用するた
めに改変したりするために使われます。
Content Commons
公開されてい
るモジュール
自分のワークスペース
Derived Copy
公開されている
モジュールをコ
ピーしたもの
内容の変更・編集
新しいモジュール
既存のモジュールのコピーと利用2
Derived Copy を利用するには、まず、
コピーするモジュールを検索する必
要があります。ワークスペースの、
Search for Published Content ボタン
をクリックし、検索画面を表示してくだ
さい。
ここをクリックする
検索画面が表示されたら、テキスト
ボックスにタイトルやキーワードなど
を入力して目的のモジュールを検索
してください。
検索画面
既存のモジュールのコピーと利用3
検索を行うと、下の図のように検索結果が表示されます。その中から、Derived Copy したいモジュールの
横のチェックボックスにチェックをいれ、新規追加ボタンをクリックしてください。これで、そのモジュールが
あなたのワークスペースにコピーされます。コピーされた状態だけでは、編集は行えません。
コピーが完了したら、ワークス
ペースからコピーしたモジュー
ルのタイトルをクリックして、モ
ジュールを開いてみてください。
モジュールを開いたら、
新規追加ボタン
MODULE STATUSバーの中
の、Derive Copyをクリックし
てください。
プルダウンメニュー
ではMy workspace
を選択しておく
コピーしたいものにチェックをいれる
ここをクリックする
既存のモジュールのコピーと利用4
同意する場合、
チェックをいれる
ここをクリックする
Derive Copy をクリックすると、左
のような画面が表示されます。こ
の画面では、このモジュールを元
に、新しいモジュールを作成して
もいいかどうかと、Creative
Commons Attribution License に
同意するかどうかを訊ねてきて
います。同意する場合、チェック
ボックスにチェックをいれてYes,
Create Copy ボタンをクリックして
ください。
これで、モジュールのDerive Copyが完了しました。モジュールの本文や構成ファイルが全て編
集できる状態になっています。おおよその部分は自分で作成したモジュールと同じですが、
ロールの部分だけは違います。あなたのロールは自分で作成した場合と同じく、3つのロール
全てを所持している状態ですが、Derived Copy で作成したモジュールでは、それに加えてもと
のモジュールの著者がコピーしたモジュールでも著者のロールを所持した状態になっています。
また、 Derived Copyで作成したモジュールが公開されると、その公開されたモジュールには、
コピー元のモジュールと、その著者が表示されます。これによりモジュールの読者は、そのモ
ジュールがどのモジュールを元にして作られたのかを知ることができます。