胃腸炎 研修医になるとかかる病気 研修医になり、多くの方が罹る病気

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Transcript 胃腸炎 研修医になるとかかる病気 研修医になり、多くの方が罹る病気

胃腸炎
研修医になるとかかる病気
• 研修医になり、多くの方が罹る病気
• それは・・・胃腸炎。
• ではなく
「ま、胃腸炎でしょ。」病である。
各疾患をしっかり見て
• それでも、胃腸炎でしょ。と思った時。
• 次の動きはどうしよう?
様々な感染性下痢症
• 急性大腸型・・下痢は少量で頻回の粘血便、発熱、
便中WBC(+)
Shigella属
C.diff Salmonella属
EIEC
• 急性小腸型・・下痢大量、発熱・腹痛軽度、便中
WBC(-)
Vibrio cholerae
Clostridium perfringens
ETEC 原虫
• 急性胃腸炎型・・下痢+悪心・嘔吐
ウィルス性、毒素型(S. aureus Bacillus cereus)
• 全身症状が強いもの・・腹痛・発熱
Salmonella typhi Campylobacter fetus
Vibrio vulnificus Vibrio alginolyticus
Yersinia enterocolitica
便中白血球
• 便をグラスに塗って固定
• メチレンブルーをポタポタ。
• 見る。
• グラム染色に比し、メチレンブルー染色は手間が少なく、
また鮮やかに見える。
• 白血球、細菌の有無だけをみるなら、とてもきれいに見
える。
• グラム染色をdirty stain メチレンブルーをClear stainと
いう人もいる。
胃腸炎の抗生剤適応
• 病原菌
▫ 大腸型の一部(便に白血球や血液があるもの)
 赤痢は珍しく全例投与と明確な適応があり、救命的
 コレラは症状緩和に役立つ
 腸チフス、パラチフス(他のサルモネラ属は保菌状態を長
引かせるので×)、寄生虫など
• 臨床状況
①幼児(3歳まで)、50歳以上(動脈瘤・動脈硬化のため)
②細胞性免疫障害 HIV、臓器移植、悪性疾患(リンパ腫)
③他 人工骨頭、人工関節、心臓弁疾患、腎不全患者
リーズナブルな考え方。
• 「25歳で、小腸型の腸炎っぽい病歴だし、特に
リスクのない患者だから、抗生剤は必要ないと
考えます。脱水所見もないので、経過観察とし
ます。」
• 「胃腸炎と考えられるが、70歳の上ハイリスク
なので、便培血培と抗生剤治療も必要かな」
• 腹痛を来す疾患は経過観察が必要なことが多く、
ICはしっかりしておきましょう。