電流による発熱

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電熱線による
発熱(エネル
ギーの放出)
オームの法則より,電圧(V),電流(A),及び抵抗
(Ω)の間に,E=IRが成り立つ。
電圧を一定にした場合,抵抗が小さいほど,流れる
電流は大きくなる。逆に,抵抗が大きいほど,流れる
電流は小さくなる。
同じ材質でできた導線の場合,太さが同じであるな
らば,長さに比例して抵抗は大きくなる。また,長さ
が同じであるならば,太さが太いほど抵抗は小さくな
り,細いほど抵抗は大きくなる。ここでオームの法則
を用いると,前者の場合は電流が小さくなり,後者の
場合は電流が大きくなる。
電流による発熱の効率(仕事率)を,電力
(W)と呼び,電圧(V)と電流(A)の積で求め
ることができる。
電力P(W)=電圧(V)×電流(A)
1sで1Jの仕事をする場合を,1Wとする。
すなわち,1Wは,1J/sのことである。
1200wの電気器具に10秒間,電流を流した
場合に器具が行う仕事量(J)は,
1200w=1200J/sであるため,
1200J/s×10s=12000J(=12000ws)
同じ材質でできた太さの異なる2種類の電
熱線に同じ電圧をかけた場合,太い電熱
線の方が抵抗が小さく,大きな電流が流れ
る。したがって,同じ時間だけ電流を流した
ときの発熱量W(J)は,太い方が大きくなる。
細い電熱線
太い電熱線
物体を,ある大きさの力F(N)で,その力の向きに
S(m)移動させたとき,仕事W(J)を行ったという。
仕事(J)=力の大きさF(N)
×力の向きに移動した距離S(m)
たとえば,1Nの力で,その向きに1m移動させたときの
仕事は,1N・m=1Jとなる。
仕事をされた物体は,仕事をされた分だけエネルギーを
持つことになる。そして,その物体は,蓄えたエネルギーを
使って仕事を行うことができるようになる。すなわち,
仕事とエネルギーは同じ単位(J)で表現することができる。
エネルギーとは,「仕事をする能力」のことである。
地球上では,質量100gの物体に1Nの重力
が働く。これは,ニュートンの第二法則であ
るF(N)=m(kg)×a(m/s2)から導かれる。
地球上の重力加速度は9.8m/s2であるため,
1kgの物体に働く重力は,9.8Nとなり,中
学校ではこれを,およそ10Nと考えさせる。
質量1kgの物体に働く重力がおよそ10Nと
なるため,0.1kg(100g)の物体に働く重力
はおよそ1Nとなる。
重力に逆らって物体を持ちあげる場合
おもさmg(N)の物体を, mg(N)の力でh(m)引き上げたとき,
その物体は,mgh(J)の仕事をされたことになる。このとき,物体が
受けた仕事は,位置エネルギーとして蓄えられる。
蓄えられたエネルギーは消滅する
ことはない。(エネルギー保存則)
この物体の支えを外し,落下させると,
地面に落ちる寸前に位置エネルギーはほぼ0
になり,運動エネルギー(1/2mv2)に変換される。
この物体は,最終的には地面上で静止するが,
その際にエネルギーが消滅するの
ではなく,熱や音などのエネルギーに
変換され,周囲に分散される。
h(m)
mg(N)
mg(N)
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