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原発ゼロへの道
~藻バイオマスの利用~
E班:中ノ子秀樹 西史世 三宅将矢 米田直矢 若江真吾
現状
2011年3月11日から1年以上、未だに被災
地には震災の傷跡が色濃く残る。特に福島の
原発問題は解決の糸口が見えないままである。
脱原発が叫ばれる中で、どのような政策が日本
に適しているのかを考えた。
現状②
• 日本の最新の発電内訳
原子力:1.6%
新エネルギー:0.3%
水力:10.8%
火力:87.3%
火力
原子力
水力
新エネルギー
2012年7月現在(出典:電気事業連合会)
2050年のエネルギー体制
その他,
10
石油・石
炭, 10
水力, 10
藻バイオマス,
35
LNG, 35
LNG
藻バイオマス
水力
石油・石炭
その他
コンセプト
• 原発ゼロを最重視
• 藻バイオマス(オーランチオキトリウム)と
LNGによる火力発電を中心とする
• 復興と安定生産の為の福島・宮城モデル
現状分析
• 原子力発電の特徴
⇒国際的な脱原発の流れ・莫大なランニングコ
ストや再処理費用
• 化石燃料
⇒CO2の排出が多い
そのため藻バイオマスとLNGが重要となる
需要予測
• 電気事業連合会(2010)によると電力需要は
2022年がピークである(2010年比で24%増)
→ここから緩やかに減少し、2050年では2010
年比で2%増
• ただし、節電意識で毎年7%の節電を予想する
⇒2022年では2010年比で117%、2050年では
95%を供給できればよいと仮定する
LNGの重要性
• 石油や石炭よりも価格が安定して、枯渇まで
の年数が長い
• CO2排出が少ないので環境負荷の軽減
• 藻バイオマスの開発が我々の期待以下であっ
た場合、LNGでの補完が可能→なぜならどち
らも火力発電だから
再生エネルギーの重要性
• 世界では再生エネルギーの開発が積極的に
行われている
• 日本は世界に後れを取ると、ライセンス料や、
技術大国としての地位の低下などのデメリット
がある
• 次世代では再生エネルギーへの急激な転換
は不可能→新エネルギー体制への転換は今
しかない
新エネルギーの提案①
• 脱原発には代替となるエネルギーが必要とな
り、開発に時間がかかる。ではいかに・・・
オーランチオキトリウムの存在!!
オーランチオキトリウムとは
• 石油に代わる炭化水素を効率よく生産すし、
従来の藻類の10倍の生産性がある。
• 追加的なCO2の排出がない。
• 火力発電所などの今ある設備を活用できる。
• 新たな雇用を生む。
• 備蓄でき安定供給を期待できる。
政策:福島をモデルにした新サイクル
• 被災した耕作地でのオーランチオキトリウムの培
養
• 放射能の風評被害にあった植物をオーランチオ
キトリウムのエサに使用。また、津波による浸水
した土地でのオーランチオキトリウムの生産
• 全国に輸送して発電する
• 被災地の雇用促進につながる
ロードマップ:2012~2017
• 原子力は11基をスタンバイ状態(2012)
→2012年~2017年の需要増(11%)に対応
• 残りの43基を廃炉(2012)
• LNG発電所(建設期間約5年)を増設する
• ⇒2022年の電力需要ピークに備える
• 藻バイオマス(オーチンチオキトリウム)に
重点投資し、実用(8-10年)の早期化
ロードマップ:2017~2022
• 残りの原発11基を廃炉(2017)
• 新設したLNG発電の供給開始
→原発で対応した2017年までの需要増(11%)
2022年までの更なる需要増に対応
• 継続してオーランチオキトリウムへの重点投資
ロードマップ:2022~2050
• 藻バイオマス(オーランチオキトリウム)発電の
供給開始(2022)
• 藻バイオマス発電で石油発電をほぼ代替(2035)
17%のうち5%を残して12%分
• 藻バイオマス発電で石炭発電をほぼ代替(2046)
28%のうち5%を残して23%分
電力供給割合
主な財源
• 収入は脱原発によって生まれる、維持費や推
進費用をあてがう
→年間約1兆円
• 支出はLNGの発電所建設費用
→6000億円
• オーランチオキトリウムなどへの積極的投資
資金
→1兆7000億円
• LNGの輸入増加→年間1兆円
実現可能性検証
LNG発電所の建設費 年 1200 億円(建設 6800 億円の収入
期間5年)
藻バイオマス(オーランチオキトリウム)を 計 3 兆 4000 億円
中心とした投資 年 2800 億円(10 年かけて
投資)
計 3 兆 4000 億円
火力発電の増加 年 3 兆円
国民負担 月 4000 円の電気料金値上げ
LNGのコスト年 1 兆円(-2017)
1 兆 3000 億円で対応
LNGのコスト年 1 兆円(2018-)
1 兆 3000 億円で対応
廃炉コスト 年間 300 億円
1 兆 3000 億円の余剰分で対応可能
環境負荷の低減
電源燃料自給率
課題
• 2050年時点では電気料金が跳ね上がる
→原発の不安から解放される
→CO2の削減
→燃料自給率の増加
※LNGによる藻バイオマス発電の補完、他の新エネ
ルギーへの期待
参考:政策導入による電力料金の推移
ベストミックス:安定供給
• 2050年時点では、今回紹介したエネルギー以
外の技術革新が見込め、それによって多様な
電力供給が実現し、さらには余剰電力が生ま
れ、ベストミックスを実現できる
総括
• 原発ゼロを最重視(2017年に達成)
• 藻バイオマス(オーランチオキトリウム)と
LNGによる火力発電を中心とする
• 復興と安定生産の為の福島・宮城モデル
2050年のエネルギー体制
その他,
10
石油・石
炭, 10
水力, 10
藻バイオマス,
35
LNG, 35
LNG
藻バイオマス
水力
石油・石炭
その他
参考文献・出典
• (書籍)原発のコスト 筆者大島堅一(2011)
• 電力中央研究所レポート409
• http://criepi.denken.or.jp/research/news/pdf/den409.pdf
• りそな総合研究所レポート 関電管内の電力不足による経済への影響 2011・7・
15
• https://www2.rri.co.jp/chiiki/pdf/setsuden1107.pdf
• 毎日新聞 50基廃炉1.2兆円不足、年内廃炉の場合 2012.6
• http://mainichi.jp/select/news/20120629k0000m040082000c.html
• オーランチオキトリウムを発見 筑波大学 渡辺教授 2012.6
• http://www.biol.tsukuba.ac.jp/~makoto/
参考文献・出典
中日新聞「関電、大飯再稼働なくても電力供給に余力(2012年7月18日)」2012.8.20アクセス
http://b.hatena.ne.jp/entry/www.chunichi.co.jp/s/article/2012071890094758.html
エコライフスタイル「藻が日本の石油を賄う!オーランチオキトリウムとは?(2011年6月15日)」
2012.8.20アクセス
http://ecolife.tappy-style.com/archives/cat214/auranti/
大摩邇(おおまに)「日本の原発事故率が7倍 500年に1回(54基なら10年に1回)に改定(2012年
01月28日)」2012.8.20アクセス
http://blog.livedoor.jp/genkimaru1/archives/1637150.html
NEWS ポストセブン「1kWhあたり発電コスト 原発は10.68円で火力は9.9円との試算(2012年5月10
日)」2012.8.20アクセス
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120510-00000004-pseven-soci
現代ビジネス「東京都が大規模なLNG火力発電所構想 初の自治体主導、「地産地消型」の電力模
索(2012年11月18日)」2012.8.20アクセス
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/25038
SKY NOTE「自分が考えた被災地の復興モデル(2012年7月18日)」2012.8.20アクセス
http://d.hatena.ne.jp/skymouse/20110718/1310915003
参考文献・出典
• コトバンク「オーランチオキトリウム」2012.8.20アクセス
• http://kotobank.jp/word/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%B3
%E3%83%81%E3%82%AA%E3%82%AD%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%
A6%E3%83%A0
• しんちゃん「「オーランチオキトリウム」渡邉信×田中康夫(2011年5月24日)」2012.8.20
アクセス
• http://ameblo.jp/raku-sin/entry-10901363574.html
• 電気事業連合会「電源のベストミックス」2012.8.20アクセス
• http://www.fepc.or.jp/enterprise/supply/bestmix/index.html
• 電気事業連合会「電力データ」2012.8.20アクセス
• http://www.fepc.or.jp/library/data/index.html
• 電力中央研究所「日本の発電技術のライフサイクルCO2排出量評価(2010年7月)」
2012.8.20アクセス
• http://criepi.denken.or.jp/jp/kenkikaku/report/detail/Y09027.html