ジオデータベース

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2013年度
GIS基礎技術研究会
応用コース
1-1
GIS基礎技術研究会 応用コース
 時間
13:00~16:30 ,11/16のみ10:00~16:
30
 場所
ウエスト2号館 11階 1106号室
 講師
M2 森田淳史 M1村岡直紀
D2 月原雅貴
池見洋明 助教
イベラヒム・ドジャマルディン助教
山﨑絢生(TS)
1-2
応用コースの目的
 目的
ArcGISの機能を自由に組み合わせて高度利用
ができる
 このコースの受講にあたって必要となる技術
ArcGISまたはArcViewの操作技術(初級コー
ス程度)
 別途個別テーマの技術相談も受けるので,必要
があれば池見助教へ連絡を
池見助教
[email protected]
応用コースの実習計画(1)
 第1回:
ジオデータベース
 第2回:
ジオプロセッシングと解析ツールボックス
 第3回:
画像解析,画像分類
応用コースの実習計画(2)
 第4回:
ラスタコンセプトとラスタ解析
 第5回:
トポロジとサーフェスクリエーション
 第6回:
ネットワーク解析(基礎)
 第7回:
ネットワーク解析(応用)
 第8回:
水理解析
実習コース資料の配布方法
 HPでの資料配布
地圏環境研究室HP :
http://wikigis.doc.kyushu-u.ac.jp/geo/
 資料掲載時には
メールにて連絡します。
GISに関する質問,書籍,A0スキャナ,GISの利用
 書籍,A0スキャナ,ArcGISの学内利用は自由
 利用希望者は下記のアドレスまで
連絡をお願いします。
M2 森田淳史
[email protected]
M1 村岡直紀
[email protected]
ジオデータベース
講義の概要
ジオデータベース
 What is geodatabase?
ジオデータベースとは?
 Types
of geodatabase
ジオデータベースのタイプ
 Subtypes
and domains
サブタイプとドメイン
 Exercise
演習
1-9
ジオデータベースとは?

ESRI社のフォーマット

ArcGISにおける基本的なデータ構造

地理情報データセットを収集・格納
フィーチャクラス
ラスタデータ
属性テーブル
1-10
ジオデータベースの利点
 フィーチャーと属性を集約して管理できる
 データ間の関係性を保持できる
・ラインとポリゴンの関連性やレコード間の関係性を維持できる
 データの整合性を高める
・フィーチャーをサブタイプとしてグルーピングできる
・空間的及び属性的な認証規則を作成できる
 機能的なフィーチャーの作成
・フィーチャが拡張性を持つ
・多くのユーザーが同時にデータベースを編集できる
1-11
ジオデータベースの要素
ジオデータベース
テーブル
フィーチャーデータセット
空間参照
ラスタカタログ
フィーチャクラス
ポリゴン
ライン
ポイント
アノテーション
リレーションシップ クラス
ジオメトリックネットワーク
トポロジ
ネットワークデータベース
ラスタデータセット
ルート
距離
振る舞い
関連付けのルール
属性のデフォルト
トポロジルール
属性ドメイン
ツールボックス
ツール
モデル
スクリプト
その他のジオデータベース 構成要素
・測量データ
・地形データ
・スキーマ
1-12
フィーチャデータセット
 空間結合したフィーチャークラスごと保存

同じ空間参照を共有
できる

データを読み込むとき
に投影される

単独のテーブルは,フ
ィーチャーデータセッ
トの中に保存できない
ジオデータベース
フィーチャデータセット
内のフィーチャクラス
単独の
フィーチャクラス
単独のテーブル
1-13
リレーションシップ・クラス

フィーチャクラスのリレート
ジオデータベース内で,同じフィールド同士で行え,ArcMapのリレート機能より
も高度な機能を提供する.

参照整合性の適用
(テーブル間のリレーションを無視
したレコードができないよう
にする規則・仕組み)
◎テーブルの自動更新
関連元のデータを編集す
ると,関連先のデータが自
動的に更新される
◎リレーションルールの設定
有効なリレーションルールの種類
を任意に設定・制限できる
1-14
ジオメトリックネットワーク(1)
 ジャンクション(ポイント)とエッジ(ライン)の空間的関連性

電気・ガス・水道などの
施設管理の分野で優れ
た効果を発揮する.

フィーチャクラス間のネ
ットワークの接続性は,
ジオメトリの一致に基い
て維持される.

フィーチャクラス間の接
続性ルールの定義も行
える.
アノテーション
リレーションシップクラス
ジオメトリネットワーク
1-15
ジオメトリックネットワーク(2)
 例)編集を行うとき,給水管(エッジフィーチャ)は,給水栓
(ジャンクションフィーチャ)を移動させると,ネットワーク接続を維
持するために伸びていく.
アノテーションも動く
1-16
ジオデータベース・トポロジ(1)
 ポイント,ライン,ポリゴンフィーチャによるジオメトリの共有方法を
定義するための取り決め
<トポロジルールの例>

重複しない

ポリゴン間にギャップがない

境界が他のポリゴンの境界上にある

ポリゴンの境界が他のラインと上にある
etc…
 トポロジ違反によるエラーの修正を行うことができる
1-17
ジオデータベース・トポロジ(2)
 ジオデータベース内におけるトポロジに適用される設定



作成するトポロジの名前
クラスタ許容値の設定
各フィーチャの精度ランクの割り当て
⇒トポロジの整合チェックと統合に使用さ
れる.
 トポロジは同じフィーチャデータセット内で構築される.
 ArcMapの空間ツールを用いて編集できる.
 トポロジを構築することで,異なるタイプのデータ間に介
在する振る舞いをモデリングできる.
1-18
ジオデータベースの種類
 パーソナルジオデータベースはMicrosoft
Accessデータフ
ァイルで格納される.
 使用環境によって取扱うジオデ
ータベースの種類を選択可能
ArcGIS Server
ArcGIS Desktop
Personal
(Access)
.mdb
File.gdb
Personal
(ArcEditor,
ArcInfo)
Workgroup
Enterprise
容量
ユーザーの数
1-19
ArcGIS デスクトップ ジオデータベース
 パーソナルジオデータベースとファイルジオデータベースの比較
導入さ 格納形式及 サポートす 使用可能な
れたバ びデータ容量 るプラットォーム ユーザー数
ージョン の制限
(OS)
パーソナル
Microsoft
Accessファイ
(Access) ArcGIS ル(.mdb)
8.0
Windows
のみ
容量:2GB
ファイル
ファイル フォルダ
クロスプラッ
容量:データ
ArcGIS
トフォーム
ベースとし
9.2
ての容量は (任意のOS
無制限
書き込みユー
ザー1人
複数の読み取
りユーザー
各ユーザーが異
なるフィーチャ デー
タセット、テーブル
の編集を行う
前提で,複数
の同時ユーザー
による編集が
可能
備考
Accessデータフ
ァイルが250500MB程度
になると、パフ
ォーマンスが低
下
データを読み
取り専用の圧
縮形式で格
納し、格納要
件を減らすこ
とが可能
1-20
ファイル ジオデータベース
 ArcGISではファイル
 ファイル
ジオデータベースを推奨
フォルダにデータを格納
 全てのジオデータベース要素をサポート
 拡張子は
.gdb (パーソナル→.mdb)
ファイルジオデータベース
パーソナルジオデータベース
1-21
ファイルジオデータベースの利点
 データベースとしての容量が無制限
 フィーチャクラスやテーブルなどのデータセットごとに1TBの制限
 各ファイル
ジオデータベースが多くのデータセットを保持可能
 パフォーマンスの向上
 ディスク容量の占有を低減
シェイプファイルに比べて容量が小さい
ベクターデータを圧縮できる(読取専用)
 複数ユーザーによる同時編集が可能
 クロスプラットフォーム
ファイル ジオデ
ータベース
ESRIでは引き続きパー
ソナルジオデータベースをサ
ポートするが,これらの
利点から,ファイルジオデ
ータベースを推奨している
1-22
ファイルジオデータベースへの各ファイルの移動
 ArcCatalog
ArcToolbox のインポート/エクスポート ツール
 パーソナルジオデータベース,シェイプファイル,カバレッジ等
 ドラッグ&ドロップ,コピー&ペーストによる移動
 エクスプローラ-でファイルの移動が可能
XML
ファイル ジオデ
ータベース
1-23
サブタイプとドメイン
 ジオデータベースの振る舞い

属性
デフォルト値
サブタイプ
ドメイン
リレーションシップクラスルール

空間的関連性
トポロジルール
ジオメトリック ネットワーク

ジオデータベース特有の機能
1-24
サブタイプ
 同じ属性を共有するフィーチャクラス内のフィーチャ、またはテーフ
゙ル内のオブジェクトのサブセット
 レコードのグルーピング
 整数値のフィールドが必要
 設定コードはテーブルの値に基づく
⇒データの把握が必要
例)道路フィーチャクラスの道路を,一般道路
,補助幹線道路,幹線道路の3つのサブタ
イプに分類または,道路の長さごとにサブ
タイプを設定
1-25
サブタイプの利点
 属性の自動設定
 新規フィーチャ作成時に適用されるデフォルト値の設定が可能
 他のサブタイプとフィーチャクラスの間に接続性ルールを作成
 ネットワークの整合性を維持
 サブタイプごとに編集可能
現実世界のオブジェクトごとにフィーチャクラスを作成せずとも,それぞれ
サブセットとして扱える
 例)水道ネットワークの場合,給水栓は給水線給水管に接続できる
が,一般給水管には接続できないように設定可能
1-26
サブタイプの作成
 整数値フィールドが必要
 倍精度や浮動少数よりも処理が早い
integer (短い整数)の方がlong integer(長い整数)
よりも効果的
 Short
 他の属性から整数コードを計算する
1-27
整数フィールドの追加と計算

まずフィールドを追加する
フィールドはshort

integerを選択
ArcMapでフィールド演算
新しいフィールドに整数値(コ
ード)が格納される

値に応じてサブタイプを割当てる

サブタイプ作成後,フィールドにはコ
ードの代わりに説明が表示さ
れる
サブタイプ無し
サブタイプ有り
⇒テーブルのオプション>表示設定
で,コード表示と説明表示の切
り替えが可能
1-28
サブタイプの使用例
 属性ダイアログ
ボックスと
属性テーブルにおいてタブ
で選択
 ターゲットレイヤの選択
 サブタイプの選択が可能
 デフォルト値の自動追加
 新規フィーチャ作成時
 サブタイプごとに更なる振
る舞いの設定
⇒ドメインの設定
1-29
ドメイン
 フィールドの値の検証
 データの整合性を維持
する方法の提供
 2つの種類
 範囲
 コード値
 複数のフィーチャクラス、サ
ブタイプにわたって共
有可能
1-30
ドメインの種類
 範囲ドメイン
 数値属性の有効な値の範囲
を指定する
 [フィーチャの整合チェック]
コマンドを
使用して整合チェック
 short
integer、long integer、
float、double、date属性タイプに
適用
 コード値ドメイン
 属性に対して一連の有効な値
を指定
 フィールド値をドロップダウン
リスト
から選択して整合チェック
1-31
ドメインの利点
 属性情報のエラー値を防ぐ.
 ドメインはジオデータベースのプロパティとして作成されるため,
同一ジオデータベース内であれば全てのフィーチャに適用でき
る.
 コード値ドメインを使用した場合,ドロップダウン形式で値を編
集できるため,入力がスムーズになる.
1-32
ドメインの使用例
 範囲ドメイン
 値の単位を把握する必要性
 %フィールドは0-100の値のみ
 水道管パイプの直径
 道路幅の範囲
 コード値ドメイン
 植生の種類
 水道管の材料
 土壌型
 継ぎ手の種類
1-33
ドメインの作成
 ArcCatalog
またはArcToolboxで作成
 テーブルをドメインに変換(コード値ドメイン)
 説明が長いときに有効
1-34
ドメインのフィールドへの適用
 フィーチャクラスまたは
テーブルのプロパティ
>フィールドタブ
 フィールドタイプとドメイ
ンタイプは対応して
いなければならな
い.
 適用できるドメイン
がリストに表示さ
れる
1-35
ドメインの修正
 ドメイン作成後に編集可能
 説明の修正
 コードの追加,削除,修正
 範囲の最大値,最小値の変更
ジオデータベースのプロ
パティ>ドメイン タブ よ
り行うことができる
 作成後編集不可能
 名前の変更
 フィールドタイプの変更
 ドメインタイプの変更
1-36
ドメインをサブタイプに適用
 フィーチャのグループ(サブ
タイプ)に適用
 それぞれのサブタイプ
に異なるドメインを設
定することができる
例)水道管を主管と側管に分
類したとき(サブタイプ),主
管の直径は6,8,12インチ,
側管の直径を4,6インチに
限られている.
⇒サブタイプごとにドメインを適用
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Excercise

ジオデータベースの作成
・ジオデータベースの作成
・ 他のジオデータベースからのデータの移動
・ シェープファイルからのデータの移動

サブタイプとドメイン
・ サブタイプの作成
・ ドメイン(範囲)の作成
・ ドメイン(コード値)の作成
・ フィールド及びサブタイプへのドメインの適用
・ ドメインを利用したレイヤの編集(フィーチャの整合性の確認)
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