プロセスで解き明かすイノベーション

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Transcript プロセスで解き明かすイノベーション

T&T PARTNERS ベストプラクティス研究会
人の意識、組織のDNAを変える!
「プロセスで解き明かすイノベーション」
≪イノベーション経営プロセスガイドライン≫
2014(平成26)年7月18日(金)14:00~17:00
会場: 日本橋人形町冨士ビル(5F)
講師:髙梨智弘
(T&T Partners 会長、公認会計士、日本イノベーション融合学会理事長、
日本総合研究所フェロー、新潟大学大学院特任教授、(株)トラスト・テック取締役)
0.-①
頭の整理:参考!「経営の常識とは?」
2014年7月15日、ICG国際コンサルタンツグループ
九州支部セミナー(博多駅ビル)での
①クイック演習1:
「経営の10の常識」に、そうだと思う項目にチェック
マークを付けなさい。
②クイック演習2:
他にどんな経営の常識と思われるやり方があります
か?
結果:①10項目+②14項目=24項目の常識があがった。
クイック演習1:「経営の10の常識とは?」
演習.-①
□ 1)顧客ニーズに合わせる。
□ 2)経営ビジョンは、社員が納得し共感・共鳴する
ようなビジョンでなければならない。
□ 3)経営者自身だけでなく、社員から情報を集め、
リーダーシップを発揮して戦略を策定する。
□ 4)経営者は右腕・左腕を育てる。
□ 5)経営の重要情報は、社員に漏らさない。
□ 6)社員の育成は、決められた教育研修制度を
指示命令系統によって確実に実施する。
□ 7)業務査定は、賃金決定や人件費の適正化を
考慮して構築する。
□ 8) PDCAを愚直に回す。
□ 9) ITは手段なので、経営の本質を考える。
□10)生き残るためには利益を出す。 ( © 髙梨智弘 2014 )
クイック演習2:
演習-②
他にどんな経営の常識と思われるやり方がありますか?
11)複雑な仕事は分業して効率アップを図る。
12)地域に貢献する。
13)経営者は逃げないで責任を取れ。
14)商品開発力。
15)組織系統を明確にする。
16)常に将来の理想像を描く。
17)お得意様と社員を大切にする。
18)リスクを把握する。
19)独自性をもつ。
20)自社をどんな企業なりたいのかつねに考える。
21)やらないこと決める。
22)直接に利益得ない。
23)スピード感。
24)顧客創造。
( © 髙梨智弘 2014 )
演習.-③
結果:①10項目+②14項目=24項目の常識があがった。
「常識通り経営をしていると見られる標準的な企業」の実態は、企業
生存率でみると・・・
①設立して1年後: 40%
②設立
5年後: 15%
③設立 10年後: 6%
④設立 20年後:0.3%
⑤設立 30年後:0.02% 。。。
さらに、経営の常識ではないが、重要だと思われる経営
方法について、グループで10分意見交換し、リストした。
演習-④
クイック演習3:経営の常識ではないが、重要だと思われる
経営方法について、グループで意見交換し、リストして下さい。
① 重要だとも思われる経営方法
② 理
由
1)組織を破壊する。プロジェクト毎に行う
活性化、能力アップ
2)借り入れに依存しない
生業、一人大工、一代で、個人事業主、
3)独自性の会社を作る、顧客にこびない
ユニークな存在で目立つ、ブルーオーシャ
ン
4)臨機応変、アメーバー経営
迅速な変化対応
5)トップは現場に極力いかない。
現状に縛られていては、新しいものがでな
い。トップに頼りすぎるから・・・
6)ITを使えば使うほど、アナログも重要
ITお宅???
7)ワンマン経営/哲人経営/
現在はスピードが必要
8)商品を顧客に選ばせない
ドクター、税理士等特殊技能
イノベーティブな経営方法
( © 髙梨智弘 2014 )
意見交換:他にイノベーティブな経営方法はありますか?
0.-②
1)
2)
3)
4)
5)
6)
7)
8)
9)
10)
( © 髙梨智弘2014 )
0.-③
推薦文
野中郁次郎(一橋大学大学院名誉教授、早稲田大学特命教授)
イノベーションが日本を救う。日本で初めてイノベー
ションのプロセス化を開発し実現した本書は、イノベー
ティブ人財を育てる唯一のガイドラインとも言える。
また、私が提唱するフロネシスを現場の目線で解き明
かし、組織的イノベーションのDNAとして、「イシ・イ
ノベーション」を提案している本書は、コトのマネジメ
ントの本質を突いており、「知的機動力」を生かす経営
や現場の構想力を支える書になっており、実践知のリー
ダーを育てる書として、企業に係わる方々にお薦めしま
す。
0.-④
「プロセスで解き明かすイノベーション」
目次:
•第一部 イノベーションについて 7
•第二部
•
•第三部
•
•第四部
•
•第五部
•
•第六部
イノベーション経営のプロセス 69
イノベーション実現プロセス 117
イノベーション認識プロセス 211
イノベーション環境・体質構築プロセス 245
イシ・イノベーションの重要性 277
「プロセスで解き明かすイノベーション」第一部
第一部 イノベーションについて
7
•第1章 本書で取り扱うイノベーション 7
• 1.本書で取り扱うイノベーション 8
• 2.本書で取り扱うイノベーションの範囲 10
• 3.イノベーションの必要性 19
•第2章 イノベーションを進めるうえでの考え方 23
• 1.概要 24
• 2.アイデアを生む 25
• 3.アイデアを具体化する 26
• 4.アイデアを事業として構成する 27
• 5.事業を定着させる 31
• 6.プロセス全体を管理する
•第3章 イノベーションの阻害要因と解決の方向性 33
• 1.イノベーション阻害要因の検討 34
• 2.イノベーションが起こりにくい要因のまとめと解決の方向性 37
1.-①
1.時代の要請とイノベーション!
2012年6月に開催された産業構造審議会新産業構
造部会では、わが国の経済を長らく覆う「閉塞感」の背
景には、経済状況の構造的な行き詰まりがあるとし、
第一が「企業戦略・産業構造」、第二が「就業構造」と2
つの行き詰まりをあげている。
こうした中で、たとえば、従来のITの役割が変化し、
ビジネスの効率化から、ITはIT関連産業の枠を超え、
他産業、他分野との融合によってイノベーションを起こ
し、新たなサービスを創造する役割を担いつつある、と
している。
このような状況を鑑みれば、All Japan の精神の下、全
省庁や全産業界が協働して支援する体制の確立が望
まれる。
12
(2013.10.26修正)
演習-⑤
クイック演習4:イノベーションとは、何ですか?
①視点を変えることによる新しい価値創造
②内部(自分)が変わる力と外を変える力
③内部(組織)を変える力と外を変える力
④コロンブスの卵を(一杯)探すこと
⑤自分のからを打ち破る
⑥他人のからを打ち破る
⑦人に感動を与える
クイック演習5: イノベーションとは何か?
演習-⑥
1、定義は?・・・・
価値向上、やり方変える(→価値向上)、抜本的、時間短縮
顧客の価値、社会の価値、・・・・
2、どんな種類があるのか?・・・・
①破壊的イノベーション(断続的、継続的、ブレイクスルー)
②プロセスイノベーション
③技術革新(?)
④マーケティングイノベーション
⑤・・・
3、何をすればよいのか?・・・・・・
①目的?
②知を結集・・・・異質な人・・・・
③時間、金、
( © 髙梨智弘2014 )
意見交換: 他にイノベーションとは何か?
1.-②
1)
2)
3)
4)
5)
6)
7)
( © 髙梨智弘2014 )
IPGLの構成と本書の読み方
第一部
イノベーション
について
初
め
て
の
方
経
営
者
の
方
①本書で取り扱う
イノベーション
②イノベーションを
進めるうえでの
考え方
③イノベーション
の阻害要因と
解決の方向性
④イノベーション
経営サイクル
⑤イノベーションを
起こすための
仕組みや組織
⑥イノベーションを
起こすための
意識改革
⑦イノベーションに
関わる人財の
役割
第ニ部
イノベーション
経営のプロセス
①イノベーション
経営プロセス
の概要
②プロセス・チャー
トのまとめ
1.-③
イノベーション
実施者
第四部 イノベーション認識プロセス
第三部 イノベーション
実現プロセス
価値創出プロセス
③基本原則と基本
姿勢
④イノベーションを
起こす能力
第五部 イノベーション環境・体質構築プロセス
第六部 イシ・イノベーションの重要性
( © ITCA2014)
1.-④
イノベーションの類型と対象範囲
イノベーションには様々な類型があるが、本書では以下のように分類し、ビジネス・イノベーション
の類型について対象とする。
継続的な事業の中でもイノベーションは起こせるし、結果起きるイノベーションインパクトの大きさ
で対象を分類するものではない。
また、ゼロから新たなものを生み出す発明のようなクリエイションについては、本書では扱わない。
イノベーションの類型
ソーシャル
イノベーション
ビジネス・イノベーション
ビジネスモデル・イノベーション
(ビジネスモデル改革)
科学技術
イノベーション
(技術革新)
プロセス・イノベーション
(業務プロセス改革)
プロダクト・イノベーション
(商品・製品・サービス開発)
イシ・イノベーション
(意識改革・経営改革・組織改革等)
17
1.-⑤
図1-1-2. 複合的なイノベーションの例(アップルのiPod)
プロダクト
iPod
(ハードウェア)
プロセス
ファブレス
事業とし
てのiPod
ビジネス
モデル
イシ
iTunes
会計の改革
1.-⑥
図1-1-3. 複合的なイノベーションの例(アマゾン)
ビジネス
モデル
書籍の販売
(ロングテール)
取引商品の拡大
ビジネス・リソース
(情報システム)
の構築
プロダクト
(サービス)
クラウドサービス
( © ITCA、国近、髙梨、野秋、山本 2014 )
1.-⑦
図1-1-6. 競争の基準の変化によるイノベーションの必要性
ビジネスモデルの
イノベーション
信頼性
利便性
ビジネスモデルの
イノベーション
ビジネスモデルの
イノベーション
業務プロセスの
イノベーション
価格
機能性
商品の
イノベーション
( © ITCA、国近、髙梨、野秋、山本 2014 )
1.-⑧
イノベーションとは!
イノベーションの定義(ITCA定義)
「社会実態や環境の変化を洞察し、多様な分野とITを融合させ、新しい概
念や技術・プロセスを生み出し、市場・事業・サービス・組織等を創出する
ことにより、社会や顧客に新しい価値を提供すること」
イノベーション経営の定義
「組織が常にイノベーションを起こすことができる経営のスタイル」
イノベーティブ人財の定義
「多様な知を融合させて、イノベーションを主体的に起こし担いうる人財である」
ITとイノベーションの扱い方
イノベーションを広義に捉えると対象領域が無限に広がる。
しかし、ITが社会変革のキーとなり、ITをうまく使うことが当たり前の時代となった。
このため、IT融合、IT利活用という観点を外さない定義にした。
21
1.-⑨
図1-2-1. イノベーションの進め方の考え方
アイデア
実を結ばず
どうやれば育つか?
何が芽を出すか?
実を結ばせるには
どうすればいいか?
果実を刈り取るのとはおそらく違う考え方で進めなければならない
( © ITCA 2014)
イノベーションの課題!
1.-⑩
イノベーションの四つ目の「死の谷」
ITコーディネータ協会(ITCA)では、人の意識に注目した四つ目の死の谷があるとしている。
投
イノベーションを
イノベーションの三つの「死の谷」
入
起こすか
起こさないかの
経営者や組織の
「死の谷」!
意識の
「死の谷」
(
投
資
額
)
ア
イ
デ
ア
第1の「死の谷」
顧客ニーズ
&シーズ
(技術研究)
商
品
開
発
第2の「死の谷」
第3の「死の谷」
競
争
優
位
事
業
化
時間
プロダクト・
イノベーション
プロセス・
イノベーション
ビジネスモデル・
イノベーション
イシ・
イノベーション
出典:「平成18年内閣府報告書」から抜粋、追加修正
「プロセスで解き明かすイノベーション」第一部
第4章 イノベーション経営サイクル 41
1.イノベーション経営サイクルの必要性 42
2.イノベーション経営サイクルの基本的な考え方 44
3.イノベーション経営サイクルを推進するうえでの留意点 48
第5章 イノベーションを起こすための仕組みや組織 49
1.イノベーション戦略 50
2.責任の明確化 50
3.イノベーションの管理のしくみ 51
4.イノベーションの組織 52
5.組織の壁の破壊 54
第6章 イノベーションを起こすための意識改革 55
1.企業の組織文化 56
2.経営者の意識改革 57
3.柔らかいリーダーシップ 61
第7章 イノベーションに関わる人財の役割 63
1.イノベーティブ人財の役割 64
2.イノベーションのマネジメントに関わる人財 65
3.起業の人財 68
4.全組織的なイノベーションへの関与 68
1.-⑪
図1-4-1. イノベーション経営サイクルと戦略経営サイクル
イノベーション経営サイクル
P
イノベーション実現プロセス
S
価値
設計
D
価値
実証
価値
実現
戦略
革新
価値
発見
I
L
革
新
S
計画
P
D
イノベーション認識プロセス
学習
実行
( © ITCA、国近、髙梨、野秋、山本 2014 )
戦略経営サイクル
1.-⑫
図1-4-2. ベンチャー企業の経営サイクル
イノベーション経営サイクル
イノベーション実現プロセス
P
価値
設計
D
価値
実証
価値
実現
S
価値
発見
I
L
イノベーション認識プロセス
( © ITCA、国近、髙梨、野秋、山本 2014 )
1.-⑬
図1-4-3. イノベーションの5つのプロセス
イノベーション経営プロセス
3
イノベーション認識プロセス
1 イノベーションを起こすプロセス
イノベーション 実現プロセス
2
(Innovation Creation Process)
2 イノベーションを事業化に繋ぐプロセス
(Innovation Commercialization Process)
4
価値創出プロセス
1
3 イノベーション・プロジェクトをコントロールするプロセス
(Innovation Control Process)
4 イノベーションを経営の持続的成長に活かすプロセス
(Innovation Continuous Process)
5 イノベーション環境・体質を構築するプロセス
(Innovation Climate construction Process)
5
イノベーション環境・体質構築プロセス
( © ITCA、国近、髙梨、野秋、山本 2014 )
「プロセスで解き明かすイノベーション」
目次:
•第一部 イノベーションについて 7
•第二部
•
•第三部
•
•第四部
•
•第五部
•
•第六部
イノベーション経営のプロセス 69
イノベーション実現プロセス 117
イノベーション認識プロセス 211
イノベーション環境・体質構築プロセス 245
イシ・イノベーションの重要性 277
「プロセスで解き明かすイノベーション」第二部
第二部 イノベーション経営のプロセス 69
第1章 イノベーション経営プロセスの概要 69
1.イノベーション経営プロセスモデル 70
2.イノベーション実現プロセスの概要 73
3.価値創出プロセスの概要 77
4.イノベーション認識プロセスの概要 80
5.イノベーション環境・体質構築プロセスの概要 84
【コーヒーブレイク】価値創出プロセスとデザイン思考プロセスの関係など 89
第2章 プロセスチャートのまとめ 91
1.全体図 92
2.個別図 93
第3章 基本原則と基本姿勢 97
1.基本原則 98
2.重要な基本姿勢 100
第4章 イノベーションを起こす能力 103
1.イノベーションを起こす能力と人財の考え方 104
2.個人・チームの能力 106
3.組織の能力 113
2.-①
図2-1-2. イノベーション経営プロセスモデルの構成
イノベーション経営プロセスモデル
基本原則/基本姿勢
基本原則
重要な基本姿勢
イノベーション実現プロセスの
基本姿勢
イノベーション認識プロセスの
基本姿勢
イノベーション環境・体質構築プ
ロセスの基本姿勢
プロセス
イノベーション実現プロセス
イノベーション認識プロセス
イノベーション環境・体質構築プ
ロセス
( © ITCA、国近、髙梨、野秋、山本 2014 )
イノベーション経営プロセスモデル
2.-②
イノベーション経営サイクルを組織として機能させるためには、イノベーションを起こす主体として
の個人・チーム(経営者も個人)が行動するイノベーション実現プロセス、経営者の立場として行
動するイノベーション認識プロセス、組織環境や体質を作るイノベーション環境・体質構築プロセ
スがあるとした。 このプロセスモデルを、イノベーション経営プロセスモデルと定義した。
イノベーション認識プロセス
イノベーション経営の認識とプロデュース
イ
ノ
ベ
ー
シ
ョ
ン
の
姿
勢
と
方
向
性
の
認
識
イノベーション実現プロセス
イノベーションの姿勢と
方向性の確認フェーズ
価値創出プロセス
価値設計
フェーズ
価値発見
フェーズ
価値実証
フェーズ
価値実現フェーズ
イノベーション環境・体質構築プロセス
経営者のリーダーシップ
イノベーティブ人財の育成・活用
柔軟なイノベーティブ組織環境の構築
コミュニケーションと知の経営
持
続
的
イ
ノ
ベ
ー
シ
ョ
ン
の
認
識
コンセプト案
2.-③
1、個人能力:全参加者の能力の最大化。
2、最大化:自主性を基本とし、やる気を妨げない。
3、日々の知の研究(気づき)活動を妨げない。
4、知の収集・共有・活用に焦点を当てる。
全方位知の結集:
①若者だけではなく老若男女の知を結集
②部門(縦割り)に加えて、他の部課(横割り)の
柔軟な知を結集・・・規則で
③外部の知の結集・・・政府、自治体、顧客、他
の会社、コンサルタント
組織能力の向上
( © 髙梨智弘2014 )
32
2.-④
図2‐4-3.イノベーションを起こす能力モデル
段階5.イノベーション実現プロセス ・・・行動知
段階4.関連する技能 (スキル)
・・・専門知
段階3.意識の持ち方(マインド)
・・・意識知
段階2.基 本 的 な 視 点
・・・戦 略
段階1.イノベーティブ人財の資質
・・・資 質
( © ITCA、国近、髙梨、野秋、山本 2014 )
2.-⑤
図2-4-4.知の2層6段階モデル
暗黙知
形式知
実
践 実
践
力 知
A 体
)系
意識知
コト
行動知
モノ
専門知
専門知
自主的に
活動すること
公開された知
専門知識
専門知識
(
B 知
P
イシ
識
前提知識前提知識
基礎知識
( © ITCA 2010 )
「プロセスで解き明かすイノベーション」
目次:
•第一部 イノベーションについて 7
•第二部
•
•第三部
•
•第四部
•
•第五部
•
•第六部
イノベーション経営のプロセス 69
イノベーション実現プロセス 117
イノベーション認識プロセス 211
イノベーション環境・体質構築プロセス 245
イシ・イノベーションの重要性 277
「プロセスで解き明かすイノベーション」第三部
第三部 イノベーション実現プロセス 117
第1章 イノベーションの姿勢と方向性の確認フェーズ 117
1.概要 118
2.基本姿勢 121
3.プロセス 127
第2章 価値発見フェーズ 135
1.概要 136
2.基本姿勢 140
3.プロセス 144
第3章 価値設計フェーズ 157
1.概要 158
2.基本姿勢 161
3.プロセス 168
第4章 価値実証フェーズ 187
1.概要 188
2.基本姿勢 192
3.プロセス 196
第5章 価値実現フェーズ 201
1.概要 202
2.基本姿勢 203
3.プロセス 207
図2-1-4. イノベーション実現プロセスの全体像
イノベーションを
起こすプロセス
3.-①
イノベーションを事
業化するプロセス
イノベーションの姿勢と
方向性の確認フェーズ
価値創出プロセス
価値設計
フェーズ
価値実証
フェーズ
価値発見
フェーズ
価値実現フェーズ
イノベーション実現プロセス
( © ITCA、国近、髙梨、野秋、山本 2014 )
37
3.-②
図2-1-5. 価値創出プロセス
イノベーション認識プロセス
イノベーションのプロデュースフェーズ
イ
ノ
ベ
ー
シ
ョ
ン
の
姿
勢
と
方
向
性
の
認
識
フ
ェ
ー
ズ
持
続
的
イ
ノ
ベ
ー
シ
ョ
ン
の
認
識
フ
ェ
ー
ズ
イノベーション実現プロセス
イノベーションの姿勢と
方向性の確認フェーズ
価値創出プロセス
価値設計
フェーズ
価値発見
フェーズ
価値実証
フェーズ
価値実現フェーズ
イノベーション環境・体質構築プロセス
経営者のリーダーシップフェーズ
イノベーティブ人財の育成・活用フェーズ
柔軟なイノベーティブ組織環境の構築フェーズ
コミュニケーションと知の経営フェーズ
( © ITCA 2014)
3.-③
プロセス
3-1. 自らを変える!
3-2.変化をつかむ!
3-3. 視点を変える!
3-4. 個人・チームで挑戦する!
3-4-1.気づきを生む日常行動と意識
3-4-2. チームでの行動と意識
3-5. イノベーションの方向性の確認
3-5-1. 企業理念の再認識
3-5-2. イノベーション経営方針の再確認
3-5-3. 社会価値・顧客価値からの確認
3-6. イノベーション方針の決定
基本姿勢
2-1. イノベーション経営方針の理解と超越
の姿勢
2-2.疑問を持つ姿勢
2-3.ゼロベースで考える姿勢
2-4.アイデアを尊重する姿勢
2-5.視点を変える姿勢
2-6. 日常を観察する姿勢
2-7. 好奇心を持つ姿勢
2-8. 共感する姿勢
2-9. 質問をする姿勢
2-10. ダイアログをする姿勢
2-11. ネットワーク拡大構築の姿勢
2-12.イノベーション認識4Cの姿勢
( © ITCA 2014)
表2-1-1.
イノベーションの姿勢と方向性の確認フェーズ
3.-④
プロセス
基本姿勢
2-1.社会・顧客の価値・課題重視の姿勢
2-2.多様な資源を活用する姿勢
2-3.経営環境の変化に敏感に対応する姿勢
2-4.イノベーション積み重ねの姿勢
2-5. トライアル・アンド・ファインディングの姿勢
2-6. 情報の収集・分析・共有・活用の姿勢
2-7. モデル化見える化の姿勢
2-8. 収益構造明確化の姿勢
2-9. 事業構造見直しの姿勢
2-10. 価値構造見直しの姿勢
2-11. イノベーションの仕組みを持続する姿勢
3-1. 新事業の立ち上げ
3-2. 新事業の実行
( © ITCA 2014)
表2-1-2.
価値実現フェーズ
3.-⑤
図2-1-5. 価値創出プロセス
イノベーション認識プロセス
イノベーションのプロデュースフェーズ
イ
ノ
ベ
ー
シ
ョ
ン
の
姿
勢
と
方
向
性
の
認
識
フ
ェ
ー
ズ
持
続
的
イ
ノ
ベ
ー
シ
ョ
ン
の
認
識
フ
ェ
ー
ズ
イノベーション実現プロセス
イノベーションの姿勢と
方向性の確認フェーズ
価値創出プロセス
価値設計
フェーズ
価値発見
フェーズ
価値実証
フェーズ
価値実現フェーズ
イノベーション環境・体質構築プロセス
経営者のリーダーシップフェーズ
イノベーティブ人財の育成・活用フェーズ
柔軟なイノベーティブ組織環境の構築フェーズ
コミュニケーションと知の経営フェーズ
( © ITCA 2014)
3.-⑥
プロセス
基本姿勢
3-1.イノベーションの種出し、共感・思い・気づきの
整理、シナリオの作成
3-1-1.価値発見の舞台を作る
3-1-2.イノベーションの種を出す
3-1-3.気付きの整理とシナリオの作成
3-1-4. 顧客視点でまとめる
3-2.イノベーションの価値定義と閃き(新発想)
3-2-1.既存製品・サービス価値の再確認と事業要素
3-2-2.異業種の中に価値を発見する
3-2-3.仮説の検証
3-2-4.イノベーションテーマの価値定義
3-3.イノベーション課題とTo-Beモデルの定義
3-3-1.イノベーションテーマの構造を明確にする
3-3-2.先鋭化の検討
3-3-3.イノベーションテーマを実現させる為の課題を定義す
る
2-1.疑問を持つ姿勢
2-2.何にでも興味を示す姿勢
2-3.未来志向の姿勢
2-4.Yea,andの考え方をする姿勢
2-5.物事を極める姿勢
2-6.信念を貫く姿勢
2-7.考えを抽象化する姿勢
2-8. ダイアログをする姿勢
2-9. 共感する姿勢
2-10. トライアル・アンド・ファインディングの姿勢
3-4.アイデアの創出
3-4-1.イノベーションにつながるアイデアを出す
3-4-2.実現不可能アイデアにチャレンジする
3-4-3.リスクの抽出と負うリスク
3-4-4.イノベーションアイデアの提出
( © ITCA 2014)
表2-1-3.
価値発見フェーズ
3.-⑦
プロセス
基本姿勢
3-1.ビジネスシナリオ作成と顧客価値の評価
2-1.顧客価値設計の姿勢
2-2.顧客再発見の姿勢
2-3.価値構造見直しの姿勢
2-4.モデル化見える化の姿勢
2-5. トライアル・アンド・ファインディングの姿勢
2-6. 課題発見の姿勢
2-7. 収益構造明確化の姿勢
2-8. 関係者を巻き込む姿勢
2-9. 多様性・可能性を重視する姿勢
2-10. シンプルデザインの姿勢
2-11. ALL-Winの姿勢
2-12. 強み/弱み再発見の姿勢
2-13. 事業構造見直しの姿勢
2-14. 価値基準見直しの姿勢
3-1-1.ビジネスシナリオの具体化
3-1-2.ビジネスシナリオ評価
3-1-3.プロトタイプ作成・評価
3-2.ビジネスモデルの概要設計
3-2-1.ビジネスモデルの作成
3-2-2. 課題抽出・展開シナリオ作成
3-2-3. 主要経営資源の明確化
3-3. 投資計画・次フェーズ実行計画の作成
3-3-1.投資計画の作成
3-3-2.次フェーズ実行計画の作成
3-3-3.投資計画・次フェーズ実行計画の合意
( © ITCA 2014)
表2-1-4.
価値設計フェーズ
3.-⑧
プロセス
基本姿勢
3-1.価値設計に対する実証検証
3-1-1. 立ち上げ
3-1-2. フィージビリティ・スタディ
3-1-3.テストマーケティングによる検証
3-1-4.パイロットプロジェクトの実行
3-2.価値実現の判断と準備
3-2-1.価値実証フェーズのまとめと新事業提案書
3-2-2. 事業化に向けての準備
2-1.トライアル・アンド・ファインディングの姿勢
2-2.一貫性と柔軟性の姿勢
2-3. 積極的報告の姿勢
2-4. モデル化見える化の姿勢
2-5. 収益構造明確化の姿勢
2-6. 事業構造見直しの姿勢
2-7. 顧客再発見の姿勢
2-8. 価値構造見直しの姿勢
( © ITCA 2014)
表2-1-5.
価値実証フェーズ
「プロセスで解き明かすイノベーション」
目次:
•第一部 イノベーションについて 7
•第二部
•
•第三部
•
•第四部
•
•第五部
•
•第六部
イノベーション経営のプロセス 69
イノベーション実現プロセス 117
イノベーション認識プロセス 211
イノベーション環境・体質構築プロセス 245
イシ・イノベーションの重要性 277
「プロセスで解き明かすイノベーション」第四部
第四部 イノベーション認識プロセス 211
第1章 イノベーションの姿勢と方向性の認識フェーズ 212
1.概要 213
2.基本姿勢 214
3.プロセス 215
第2章 イノベーションのプロデュースフェーズ 225
1.概要 226
2.基本姿勢 226
3.プロセス 230
第3章 持続的イノベーションの認識フェーズ 239
1.概要 240
2.基本姿勢 240
3.プロセス 242
4.-①
図2-1-6. イノベーション認識プロセス
イノベーション認識プロセス
イノベーションのプロデュースフェーズ
イ
ノ
ベ
ー
シ
ョ
ン
の
姿
勢
と
方
向
性
の
認
識
フ
ェ
ー
ズ
持
続
的
イ
ノ
ベ
ー
シ
ョ
ン
の
認
識
フ
ェ
ー
ズ
イノベーション実現プロセス
イノベーションの姿勢と
方向性の確認フェーズ
価値創出プロセス
価値設計
フェーズ
価値発見
フェーズ
価値実証
フェーズ
価値実現フェーズ
イノベーション環境・体質構築プロセス
経営者のリーダーシップフェーズ
イノベーティブ人財の育成・活用フェーズ
柔軟なイノベーティブ組織環境の構築フェーズ
コミュニケーションと知の経営フェーズ
( © ITCA 2014)
4.-②
プロセス
3-1. イノベーション経営への気づき
3-1-1.
3-1-2.
3-1-3.
3-1-4.
将来に関する洞察
未来志向で考える
イノベーションの理解
イノベーション経営の必要性認識
3-2. 企業理念・使命の再確認、将来ビジョン
の提示
基本姿勢
2-1.
2-2.
2-3.
2-4.
2-5.
社会に関心を持つ姿勢
顧客価値・課題発見の姿勢
社会価値発見の姿勢
経営者の意思表明の姿勢
経営者の思いを共有する姿勢
3-2-1. 企業理念・使命の再確認
3-2-2. 将来ビジョンの策定
3-3. イノベーションへの取り組み姿勢、スロー
ガンの提示
3-3-1.
3-3-2.
3-3-3.
3-3-4.
イノベーションマネジメントの認識
課題認識の共有、認識ギャップの確認
イノベーション経営方針の作成
イノベーション経営方針の提示
( © ITCA 2014)
表2-1-6.
イノベーションの姿勢と方向性の確認フェーズ
4.-③
プロセス
基本姿勢
3-1. 経営者のイノベーションへのコミットメント
3-1-1. イノベーション目標の策定
3-1-2. イノベーション課題解決方針の策定
3-2. イノベーション戦略によるイノベーション経営の統
合的推進
3-2-1. イノベーション戦略の策定と共有化
3-2-2. イノベーション重要成功要因の明確化と共有化
3-2-3. イノベーティブな人財の任命
3-2-4. イノベーションプロジェクトの承認
3-3. イノベーション経営サイクルの統括
3-3-1. イノベーション・リスクマネジメント
3-3-2. 価値創出プロセスのフェーズ・コントロール
3-3-3. 価値実現フェーズのモニタリング&コントロール
3-4. イノベーション経営の成果検証
3-4-1. イノベーションへのモチベーションの維持・向上
2-1. イノベーション認識4Cの姿勢
2-2. イノベーション経営サイクルを活用する
姿勢
2-3. リスクテイクの姿勢
2-4. プロデュースの姿勢
2-5. イノベーションのサポートと経営管理の
活用
( © ITCA 2014)
表2-1-7.
イノベーションのプロデュースフェーズ
4.-④
プロセス
基本姿勢
3-1. イノベーション活動の振返りと革新的成長
への表明
3-1-1. イノベーション活動の振返り
3-1-2. 新たなイノベーションの種・芽を探す
3-1-3. イノベーションへの持続的な取組みの表明
2-1.
2-2.
2-3.
2-4.
組織は陳腐化する考え方の姿勢
コミュニケーション活発化の姿勢
数字に追われない、現場志向の姿勢
Yes,andの考え方をする姿勢
( © ITCA 2014)
表2-1-8.
持続的イノベーションの認識フェーズ
「プロセスで解き明かすイノベーション」
目次:
•第一部 イノベーションについて 7
•第二部
•
•第三部
•
•第四部
•
•第五部
•
•第六部
イノベーション経営のプロセス 69
イノベーション実現プロセス 117
イノベーション認識プロセス 211
イノベーション環境・体質構築プロセス 245
イシ・イノベーションの重要性 277
「プロセスで解き明かすイノベーション」第五部
第五部 イノベーション環境・体質構築プロセス 245
第1章 経営者のリーダーシップフェーズ 246
1.概要 247
2.基本姿勢 248
3.プロセス 249
第2章 イノベーティブ人財の育成・活用フェーズ 251
1.概要 252
2.基本姿勢 253
3.プロセス 254
第3章 イノベーティブ組織環境の構築フェーズ 257
1.概要 258
2.基本姿勢 259
3.プロセス 261
第4章 コミュニケーションと知の経営フェーズ 267
1.概要 268
2.基本姿勢 269
3.プロセス 272
5.-①
図2-1-8. イノベーション環境・体質構築プロセス
イノベーション認識プロセス
イノベーションのプロデュースフェーズ
イ
ノ
ベ
ー
シ
ョ
ン
の
姿
勢
と
方
向
性
の
認
識
フ
ェ
ー
ズ
持
続
的
イ
ノ
ベ
ー
シ
ョ
ン
の
認
識
フ
ェ
ー
ズ
イノベーション実現プロセス
イノベーションの姿勢と
方向性の確認フェーズ
価値創出プロセス
価値設計
フェーズ
価値発見
フェーズ
価値実証
フェーズ
価値実現フェーズ
イノベーション環境・体質構築プロセス
経営者のリーダーシップフェーズ
イノベーティブ人財の育成・活用フェーズ
柔軟なイノベーティブ組織環境の構築フェーズ
コミュニケーションと知の経営フェーズ
( © ITCA 2014)
5.-②
プロセス
基本姿勢
3-1. リーダーシップ・役割・責任
3-1-1. イノベーションに必要なリーダーシップ
3-1-2. 経営者が果たすべき役割
3-1-3. 経営者が果たすべき責任
2-1. 経営者責務の姿勢
2-2. 経営者率先実行の姿勢
2-3. チャレンジ奨励の姿勢
( © ITCA 2014)
表2-1-9.
経営者のリーダーシップフェーズ
5.-③
プロセス
基本姿勢
3-1. イノベーティブ人財の育成
3-1-1. イノベーティブ人財の必要性
3-1-2. イノベーティブ人財の能力要件の検討
3-1-3. イノベーティブ人財の育成プログラムと育成
2-1. 価値創出プロセス考慮の姿勢
2-2. パートナー参画の姿勢
2-3. イノベーション活動整合の姿勢
3-1-4 イノベーティブ人財の育成評価と改善
3-2. イノベーティブ人財の活用
( © ITCA 2014)
表2-1-10.
イノベーティブ人財の育成・活用フェーズ
5.-④
プロセス
3-1. イノベーティブ組織環境
3-1-1 柔軟な組織体制の構築の要件
3-1-2 イノベーションを起こしやすい仕組み作り(風土)
3-2. イノベーションの組織支援
3-2-1 不確実性やリスクの発見と共有
3-2-2 必要な人材の確保
3-2-3 人材の評価と新たな人材確保
基本姿勢
2-1.
2-2.
2-3.
2-4.
イノベーション戦略理解の姿勢
コラボレーションの姿勢
摩擦(抵抗)は起きる前提をもつ姿勢
柔軟なイノベーション環境・体質を向上さ
せる姿勢
3-3. イノベーションのモニタリング&コントロー
ルの仕組み
3-3-1. モニタリング&コントロールの仕組み構築
3-3-2. イノベーション活動状況の評価と是正
3-3-3. イノベーションに関わる経営支援活動の評価と
是正
( © ITCA 2014)
表2-1-11.
柔軟なイノベーティブ組織環境の構築フェーズ
5.-⑤
プロセス
基本姿勢
3-1. イノベーションにおけるコミュニケーション
3-1-1. イノベーション・プロセスにおけるコミュニケー
ション
3-1-2. イノベーション共有におけるコミュニケーション
3-2. 知の蓄積からアイデア創出へ
2-1.
2-2.
2-3.
2-4.
2-5.
自己変革の姿勢
効果的コミュニケーションの姿勢
知の見える化と共有の姿勢
改善・改革の4Pの姿勢
知のピラミッドと知の経営の姿勢
3-2-1. 個人の知識の蓄積
3-2-2. 個人知を集団知として共有
3-2-3. 集団知から組織知へ展開
3-2-4.組織知からイノベーションのアイデア創出へ
( © ITCA 2014)
表2-1-12.
コミュニケーションと知の経営フェーズ
クイック演習6: イノベーションを起こす要因は、何がありますか?
①尻に火がつく
②外圧
③マンネリに嫌気がさす
④戦争、病気、天災、・・・
⑤天才、・・・・ビルゲイツ・スティーブジョブス
⑥国として、組織としての取り組み→行動しろ!→今日
もイノベーション明日もイノベーション、毎日考える!
周囲を巻き込む。
⑦慈悲の心、何とかしてあげたい、‘あかぎれ’から瞬
間湯沸かしきを発明・・・
⑧情熱、(吉田松陰?)
⑨生物形態から発想
⑩興味、好奇心、(年齢は関係ない・・・)
⑪人との出会い
演習-⑦
演習-⑧
クイック演習7: なぜイノベーションを起こしにくいのか?
1、なぜイノベーションは起こしにくいのか?・・・・
①日本人は奥ゆかしい(奥村さん?)
②成功体験が邪魔をする
③今、なんだかんだいって食えてる
④日々の仕事に追われて(負われて)いる
・・・言葉のイノベーション
⑤投資が出来ない
⑥既得権益
2、起こしやすい組織は?・・・・
①変化を当たり前に思っている・・・・・大手?
②輪(環・和)の外に身を置け(奥村さん)・・・・たくわん和尚の
武蔵に・・・
③トップが変人ぽい!
( © 髙梨智弘2013 )
演習-⑨
クイック演習8:
非常識と思えるイノベーティブな経営方法には、足を引っ張る人がいたり、難し
いですが、その解決法をリストアップして下さい。
1)均質化しないように社員を採用・育てる。変わった人、
異質な人・・・
2)ビジョンを策定し直す。新たな戦略・ビジョンを創る。
例:50人体制→2人体制???
ポイント:買い手を考える・・・自分の人脈も活用する
3)製造業ならイノベーション、市場を外(別な市場。海外
市場)に求める。技術者の質は高い。
4)内部留保が重要。
5)本業から撤退する。
6)次の事業を用意する→スキルインベントリを事業化
( © 髙梨智弘 2014 )
演習-⑩
クイック演習9:
イノベーションを起こす要因が働くシステムとは、
どんなシステムですか?
①既に起こった未来に気づく。
②権力ではなく、パワー(知の力)をつなぐ=多様な
知の結集→私とあなた、私たち、あなたたち、お
客様達、利害関係者・・・
③新しい取り組みを歓迎する評価システムを創る。
④労働法、就労形態の修正・変更・・・新しい法律、
残業を認める=専門家(管理職)はOK・・・
法治の国家=法律の枠(基本的なことを守りなが
ら)の中で何かできるか?
⑤好きこそものの好きなかれ=適性?
⑥残業は本質ではない!
⑦スカンクワークを認める=チャレンジを認める組織
5.-③
既存の制度・仕組み・ルール等に囚われず、良いところは
学び延ばし、新しいアイデアに対しては、どんな発想でもイノ
ベーションの種になり、芽になるモノ・コト・イシは、何であろう
があまねく老若男女の知を進んで取り入れる環境が整えられ
るか?
イノベーションの環境・体質の構築!
( © 髙梨智弘2014 )
62
事例:イノベーションの生まれ方ー1
5.-④
既存の戦略経営サイクル
63
事例:イノベーションの生まれ方ー2
5.-⑤
64
イノベーションの生まれ方ー3
5.-⑥
65
イノベーションの生まれ方ー4
5.-⑦
66
5.-⑧
イノベーション経営サイクルの考え方
起業を考えるとき、その事業の芽を発見し(価値発見)、ビジネスモデルを設計し(価値設計)、う
まくいくかどうかを実証し(価値実証)、その結果事業がスタートする(価値実現)。
このサイクルをイノベーション経営サイクルと定義し、既存の継続的な事業モデル(ITを利活用し
ていればこれをIT経営プロセスモデルと呼んでいる)の戦略経営サイクルとは別とした。
継続的な事業から、新事業や改革となるビジネスモデル、プロダクトを生み出す場合は、既存事
業の管理下におくと非効率なプロジェクトとなる。このため、戦略経営サイクルから一旦飛び出し
て、イノベーション経営サイクルの道をたどるほうが成功する確立が高いとした。
イノベーション経営サイクルと戦略経営サイクル
イノベーション経営サイクル
イノベーション実現プロセス
P
価値
設計
D
価値
実証
S
価値
実現
戦略
革新
価値
発見
革新
I
L
S
計画
P
D
イノベーション認識プロセス
学習
実行
戦略経営サイクル
67
「プロセスで解き明かすイノベーション」
目次:
•第一部 イノベーションについて 7
•第二部
•
•第三部
•
•第四部
•
•第五部
•
•第六部
イノベーション経営のプロセス 69
イノベーション実現プロセス 117
イノベーション認識プロセス 211
イノベーション環境・体質構築プロセス 245
イシ・イノベーションの重要性 277
「プロセスで解き明かすイノベーション」第六部
第六部 イシ・イノベーションの重要性 277
第1章 イシ・イノベーションとは何か 277
1.イシ・イノベーションとは? 278
2.イシ・イノベーションの必要性 282
【コーヒーブレイク】イシ・イノベーションと実践知との関係 285
第2章 イシ・イノベーションを実現する要因 289
1.イシ・イノベーションのイネイブラー 290
2.イノベーション・クラスター 290
3.やる気にさせる要素とは? 292
第3章 イシ・イノベーションの考え方 293
1.知の結集の必要性 294
2.気づきの重要性 294
3.イノベーティブ人財の資質と持続的イシ・イノベーションの重要性 296
第4章イシ・イノベーションの効果 297
1.イシ・イノベーションの基本的な効果 298
2.イシ・イノベーションの相乗効果 299
3.組織的イシ・イノベーションのDNA 300
6.-①
図6-1-2.イノベーションに必要な経営資源
( © ITCA、髙梨 2001-2014 )
6.-②
図6-1-3.知の定義
知の定義
知にはいろいろある。
・共有の難しい内面の知である暗黙知(暗示知とも言う)や記憶などと、言葉など
で説明のために身体の外に表出した知である形式知(明示知とも言う)がある。
・内(暗黙知等)、外(形式知等)にかかわらず内容で分類すると、知には静態的
な情報を記憶した『知識』と知識を行動で証明した動態的な『知恵』がある。
・さらに知の創造と共有に影響を与える、根源的な基盤として人の生まれながら
の能力や適性、後天的に得られる能力や適性、感情、立場による意識、関係、
意思(意志)、思い等の心の多様性を表す『知心』がある。
したがって、知の経営で対象とする「知とは、知識・知恵・知心の総合概念で あ
る。」
知心
知
知識
知恵
( © 髙梨 2001-2013 )
6.-③
「企業において成功するイノベーションは、単なる課題にお
ける絞り込みではなく、あくまでもイノベーションの機会を広
げ、知を結集した解決策での絞り込みの結果である」
髙梨智弘 新潟大学大学院MOTの演習Ⅱにて、2013.5.29
「イシ・イノベーション」
(© 髙梨智弘 2013-2014 )72
6.-④
「企業において成功するイノベーションは、単なる幸運の産
物ではなく、あくまでもイノベーションの機会を捉えた意識
的で組織的な探求の成果である」
P/F/ドラッカー
「企業において成功するイノベーションは、単なる課題にお
ける絞り込みではなく、あくまでもイノベーションの機会を広
げ、知を結集した解決策での絞り込みの結果である」
髙梨智弘 新潟大学大学院MOTの演習Ⅱにて、2013.5.29
(© 髙梨智弘 2013 73
)
6.-⑤
図6-1-5.イシ・イノベーションの構造
社会・顧客価値向上
ビジネスモデル・イノベーション
プロセス・イノベーション
プロダクト・
イノベー
ション
イシ・イノベーション
イシ
( © ITCA、髙梨、2014 )
6.-⑥
図6-1-7.経営サイクルにおけるイシの展開
( © ITCA、髙梨 2001-2014 )
6.-⑦
図6-4-3.イノベーションとイシ・イノベーションの相乗効果
ビジネスモデル・イノベーション
プロセス・イノベーション
社会・顧客価値向上
プロダク
ト・イノ
ベーショ
ン
イシ・イノベーション
( © ITCA、髙梨、2014 )
6.-⑧
図6-4-5. 組織的イシ・イノベーション
組織的イシ・イノベーションのDNA
( © ITCA、髙梨、2014 )
6.-⑨
図6-4-6. イシ・イノベーションの進化
( © ITCA、国近、髙梨、野秋、山本 2014 )
イシ・イノベーション
6.-⑩
多様
な人
79
( © 髙梨智弘 2010-2014 )
6.-⑪
イノベーション・クラスターによる知の融合体!ー(5)おおぐま座:
おおくま座=イノベーション
6.-⑫
( © 髙梨智弘 2013-2014 )
〔略歴〕
髙梨 智弘 (たかなしともひろ)
2014年4月1日現在
[email protected]
T&Tパートナーズ会長、公認会計士、株式会社日本総合研究所フェロー
新潟大学大学院技術経営研究科特任教授、株式会社トラスト・テック取締役
文部科学省独立行政法人日本学術振興会評価委員
1968 年、慶應義塾大学経済学部卒業。
1969 年、早稲田大学大学院会計学科中退。
1983 年、ハーバード・ビジネススクールAMPコース修了。
1970 年、アーサーヤング会計事務所入所。
1975 年~76 年、米国シカゴオフィスにコンピュータ監査人として勤務。
1975 年、公認会計士。
その後、アーサーヤングパートナー、朝日監査法人代表社員、朝日アーサーアンダーセン代表を歴任。
成蹊大学経済学部非常勤講師、日本公認会計士協会 情報システム委員会委員長及び経営研究調査会副委員長、
日本経営分析学会理事、日本財務管理学会理事、 The Benchmarking Review ( London ) 誌Int’l Editorial
Board 委員 、関西学院大学大学院非常勤講師、法政大学エクステンションカレッジ講師、神戸大学大学院
経営学研究科非常勤講師、明治大学リバティアカデミー非常勤講師、杏林大学総合政策学部非常勤講師を務め、
現在、日本危機管理学会名誉会長、日本経営品質学会理事、NPO法人内部統制評価機構理事長、医療経営総合
研究協会会長、NPO日本ナレッジ・マネジメント協会理事長、国際コンサルタンツグループ会長、
日本イノベーション融合学会理事長、NPO法人ITコーディネータ協会理事などを務める。
1981/1982年香港日本商工会議所理事
1995年4月より日本総合研究所理事、2008年6月から同社フェロー。
1995年7月~2005年6月(財)社会経済生産性本部「ベンチマーキング推進会議」総合コーディネーター、
1995年12月から「日本経営品質賞」推進委員。1996年度同賞審査委員。 1996~07年度同賞判定委員。
2003年1月からNPO内部統制評価機構専務理事、2008年6月から同機構理事長
2008年6月~2010年6月株式会社フジタ 取締役
2013年10月から株式会社トラスト・テック取締役
その他資格:医業経営コンサルタント((社)日本医業経営コンサルタント協会認定 )、
ベンチマーキング・インストラクター(APQC /(財)社会経済生産性本部公認、
ハーマンモデル・ファシリテータ(ハーマンインターナヨナル認定)、
ITコーディネータ(特定非営利活動法人 ITコーディネータ協会認定)、
知識統括役員(CKO)(法政大学エクステンションカレッジ/日本KM学会認定)、
認定内部統制評価者(特定非営利活動法人 内部統制評価機構認定)。
[著書]
2014年5月20日現在
「プロセスで解き明かすイノベーション」(日経BP社、ITCA監修、共著),2014
「ITC実践力ガイドライン」(日経BP社、共著),2013
「知の経営~透き通った組織~」(白桃書房),2009 (★日本危機管理学会学術貢献賞受賞)
「INOVAÇÃO」(ブラジル Editora Saraiva、 共著),2007
「ベンチマーキング入門」(生産性出版), 2006
「弓と矢の国」(シュプリンガー・フェアラーク東京), 2005
「“日本発”MBA戦略&マネジメント:基礎編」(中央経済社、共著), 2003
http://booklive.jp/product/index/title_id/10000139/vol_no/101
「プロセスマネジメント入門] (生産性出版、共著), 2003
「これから求められる管理者捨てられる管理者」(こう書房), 2001
「ITコーディネータに1回で受かる本」(中経出版、共著), 2001
「図解わかる!ナレッジマネジメント」(ダイヤモンド社),2000
「入門マネジメント&ストラテジーよくわかるナレッジマネジメント」(日本実業出版社、編著), 2000
「入門ナレッジ・マネジメント基本と実例」(かんき出版、共著),1999
「経営品質の真実」(生産性出版),1998
「経営を読む事典」(東洋経済新報社、編著), 1998
「Global Cases in Benchmarking」(米国 ASQC Quality Press、共著),1998
「リスク・マネジメント入門」(日本経済新聞社ー日経文庫ー) ,1997
「経営品質革命」(東洋経済新報社),1996
「日本経営品質賞」(生産性出版、共著),1996
「マネジメントの基本」(日本経済新聞社ー日経文庫ー), 1995
「ベンチマーキングとは何か」(生産性出版),1994
「蘇れマネジメント・パワー」(中央経済社),1994
他多数。
[訳書]
「アテンション!」(シュプリンガー・フェアラーク東京、共訳),2005
「ハーマンモデル」(東洋経済新報社、監訳),2000
「ビジネス・プロセス・ベンチマーキング」(生産性出版、監訳),1996
「構造化分析とシステム仕様」「合併・買収の人材戦略」( 日経BP社、共訳 ),1986
「管理職ハンドブック」(日本経済新聞社、共訳),1987 他多数。
[論文]
「新時代のナレッジ・マネジメント『知の経営』」(日本総研Japan Research Review 創立35周年記念特別号2004年12月)
「ナレッジを見る目(1)~(23)回連載中」 (経済産業新報2001年5月から2005年8月)
「ナレッジ・マネジメント①~⑳回連載」(日本経済新聞1999年2/3月)
JOURNAL of INNOVATIVE MANAGEMENT誌 「米国 THE JAPAN QUALITY AWARD:EXCELLENCE IN QUALITY MANAGEMENT」,1998
経済教室「ベンチマーキング推進母体を」(日本経済新聞1995.9.16)
83
DIAMONDハーバード・ビジネス誌「変革と潜在力開発が生み出すハイ・パフォーマンス1995.3」、他多数。