Transcript Document

・作品の運命はシナリオが決定する
・ストーリーが良くても良いシナリオに
なるとは限らない
・シナリオは技術である
シナリオの役割
弱い苗から豊かな実りは無い
 文学とシナリオの違い
 表現とは何かを知る
 ストーリーが良くても良いシナリオに
なるとは限らない
 作品の科学性と芸術性を結ぶ第一段階

シナリオを書くスタンス
意図して作る虚構にリアリティを生む
 芸術衝動で書くものではない
 シナリオは冷ややかな客観
 見える(読み取れる)具体性で書く
 「客観的表現」とは何か

シナリオの質を高める
シナリオは作品を導く指示書である
 ゆえに現在形で書くのが基本
 極限まで無駄を省く

**芸術は束縛から生まれ、闘争によって生き、
自由になることによって死する**
アンドレ・ジイド
シナリオ制作の順序
主題(テーマ)の決定
 題材を求める
 題材の整理(取捨選択)
 ストーリーにまとめる
 プロット(運び)として構成
 シナリオとして書き出す

題材とシチュエーション
何によって主題を表現するか
 どんなシチュエーションが効果的か
 36の局面(シチュエーション)
 それ以上の局面
ある?それとも ない?

テーマ(主題)
題材、主題、ストーリーは三位一体
 思いつき(アイディア)や動因(モチー
フ)との違い
 作家の対象に対する批判(意見)、その
結果がテーマである
 作品の深さ、面白さと密接に関係

主題(テーマ)の定義
主題は明確に方向性を与えられた観念
 作家の思想が滲み出すもの
 シナリオの「目的」ではない
 目的は動機とはなり得ても主題にはなら
ない
 主題はそのままでは作品にはならない

ストーリー(筋)の原型





誰(何)が・・・(主体)性格
何を如何に・・・(事件)行為
いつ何処で・・・(背景)環境
または起承転結と5W+1H
事象を連絡(因果関係)づけることでストー
リーが流れ出す
優れた物語というものは、いくつかの挿話を主題によって
調整し、整理して、一連の連絡ある系列の中に順序づけ、
そこに論理的因果関係を保たせつつ、しかもその行為を
目立たせないように、極めて注意をしつつ運ぶもの。
小説、戯曲、映画、マンガ



それぞれの相違
文学としての作品価値がそのまま映画としての
作品価値にはならない
違う分野からの○○化
出生地のことより、○○になっているかどうかが
大切
プロット(運び)
ストーリー(基礎原型)と混同されがち
 プロットとは「見せる仕組み」
 「構成」に踏み込む第一歩
 プロットの完成=構成となることも多い
 直線的プロット、断続的プロット
 ピカレスク、ホテル形式

構成(コンストラクション)
プロットに基づき、表現を決定する骨格
 芸術性と科学性を調和させる
 シナリオの肝とも言うべき部分
 シークェンス(節)ごとの区分け
 「箱書き」という方法

シナリオ(脚本)まとめ






起承転結と5W+1H
演出の始点 どう並べるか
説明すべきことを書き出す
どういうふうに(How)説明するのか
作品にすることが可能なように
取捨選択、これがバランスを決める
5W=いつ どこで 誰が 何を 何故
1H=どのように
起承転結 承転起結 転結起承 結起承転 起転承結
「ミソ帳」を持つことを習慣づける