私の科研費獲得大作戦パート3

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Transcript 私の科研費獲得大作戦パート3

講演にあたって
審査側ではなく、申請側からの話です
一関には私より優れた教員がたくさんいます
私でも科研費を獲得できるのですから
少しの工夫で来年度は採択数倍増かも・・・
でも講演にあまり多くを期待しないでください
あたりまえの結論になります
プレゼンには図や表はあまりありません
高専における教育及び研究
‐私の科研費獲得大作戦パート3‐
岐阜工業高等専門学校
電気情報工学科 稲葉成基
科学研究費に関する講演会
2012年9月 5日(水)
於 一関高専
講演の構成
1.イントロダクトリィ トーク
重要なことはなにか
2.科研費獲得履歴
何が必要であったか
何が決め手であったか
科研費獲得大作戦パート1
パート2
3.科研費獲得大作戦パート3
作戦成功のポイントはなにか
4.講演のまとめ
1.イントロダクトリィ トーク
重要なことはなにか
結論を先に言えば・・・
科研費の獲得は結果であり、
目的ではない
真理を探究したい
夢を実現したい
新しいシステムを開発したい
教育・研究に対する
真摯な取り組みと情熱
そうはいっても
1.イントロダクトリィ トーク
研究の遂行には研究費がどうしても必要
必要性を真摯に訴える
教育・研究遂行のためには
若干のテクニックも必要です
本講演が少しでも参考になれば幸いです
2.科研費獲得履歴
重要なことはなにか
何が必要であったか
履歴をたどり何が重要であったかを示す
さまざまな年代の聴講者に役立
ててほしい
獲得履歴を岐阜高専の状況とともに示す
年度
私の採択種目
代表のみ記載
1984年 奨励研究A
1985年
1986年
1987年 試験研究
1988年 試験研究
1989年 試験研究B
1990年 試験研究B
1991年 一般研究C、試験研究B
1992年 一般研究C、試験研究B
1993年 一般研究C、試験研究B
1994年 一般研究C、試験研究B
1995年 基盤研究C、基盤研究B
1996年 基盤研究C、基盤研究B
1997年 基盤研究C、基盤研究B
1998年 基盤研究C、基盤研究B
1999年 基盤研究C、基盤研究B
2000年 基盤研究C、基盤研究B
2001年 基盤研究C、基盤研究B
2002年 基盤研究C
2003年 基盤研究C
2004年 基盤研究C
2005年 基盤研究C
2006年 基盤研究C
2007年 基盤研究C
2008年 基盤研究C
2009年
2010年 基盤研究C
2011年 基盤研究C
2012年 基盤研究C
岐阜高専の
(採択件数/申請件数)全国順位
(2/?)
(3/?)
(2/?)
(4/?)
(5/?)
(4/?)
(2/?)
(5/28)
(8/27)
(7/27)
(8/26)
(8/33)
(11/32)3位
(16/38)2位
(17/40)1位
(14/45)2位
(14/34)2位
(16/52)1位
(14/43)1位
(15/34)1位
(17/36)1位
(14/40)2位
(20/56)1位
(21/42)1位
(18/36)5位
(13/34)7位
(12/31)13位
(22/49)2位
(22/39)4位
とても心配なことが
あります
真空技術賞受賞
専攻科設置
小崎校長着任
パート1講演
JABEE認定
教務主事
パート2講演
日工教業績賞受賞
パート3講演
1976年4月修士修了後岐阜高専助手
1982年11月博士号取得
延長線上のテーマ
年度
私の採択種目
岐阜高専の
(採択件数/申請件数)全国順位
1984年 奨励研究A
(2/?)
1985年
(3/?)
1986年
(2/?)
1987年 試験研究
(4/?)
1988年 試験研究
(5/?)
1989年 試験研究B
(4/?)
1990年 試験研究B
(2/?)
1985年空白の
二年間
作戦変更!
重要な転機
テーマ設定から
出身大学から独立!
真理探究から実践的テーマへ 研究費獲得ま
ですべて自分で
目線を上にして、挑戦!
大作戦1 たくさん応募、大風呂敷
当時の申請テーマ
重点領域研究
シラン分子ラジカルイオン検出用の二次電子増倍管の開発
総合研究(A) 325.0nm走査型レーザ顕微鏡を用いた細胞診の自動化
試験研究
放射形二次電子増倍管の試作
奨励研究(A)
住宅地図のパソコンマッピング
1987年 試験研究
(4/?)
1988年 試験研究
(5/?)
1989年 試験研究B
(4/?)
1990年 試験研究B
(2/?)
1991年 一般研究C、試験研究B
(5/28)
当たってしまった!
やるしかない
研究成果を公開せねば・・・
欧米への論文投稿 Rev.Sci.Instrum 3編他2編
1987年
試験研究
(4/?)
1988年
試験研究
(5/?)
1989年
試験研究B
(4/?)
1990年
試験研究B
(2/?)
特許申請
レーザ真空計
J.Vac.Sci.Technol, Vacuum,
1991年 一般研究C、試験研究B (5/28) J.Appl.Phys., Appl.Opt.,・・・
3年間14編
特許申請
作戦修正!二種目申請
継続研究(3年)の担保
継続研究による業績の蓄積・実績
申請分野は
実は電気ではなく
機械工学!
学会のボスがいて
3年に1回しか採択
されない?
それは違うと思います
だれも知った人のいない機械工学で継続して
採択されました
昔から科研費の審査はフェアだと思います
不正な分野は淘汰されます
思い切ったテーマ変更と
申請分野の変更も必要かと・・・
1992年真空技術賞受賞
1991年
1992年
1993年
1994年
1995年
誰も知人はいません
一般研究C、試験研究B
一般研究C、試験研究B
一般研究C、試験研究B
一般研究C、試験研究B
基盤研究C、基盤研究B
(5/28)
(8/27)
(7/27)
(8/26)
(8/33)
庶務課からの電話
土木工学科のY先生が申請書を見たい
快く許可! 他人の意見を聞くことも必要かと・・・
Y先生と私がダブルで採択の日々
1996年
1997年
1998年
1999年
2000年
2001年
基盤研究C、基盤研究B
基盤研究C、基盤研究B
基盤研究C、基盤研究B
基盤研究C、基盤研究B
基盤研究C、基盤研究B
基盤研究C、基盤研究B
(11/32)3位
(16/38)2位
(17/40)1位
(14/45)2位
(14/34)2位
(16/52)1位
小崎校長からの依頼
知りうることを全て話せ!
岐阜高専での科研費特別講演会
2002年 基盤研究C
(14/43)1位
2003年 基盤研究C
(15/34)1位
2004年 基盤研究C
(17/36)1位
2005年 基盤研究C
(14/40)2位
2006年 基盤研究C
(20/56)1位
2007年 基盤研究C
(21/42)1位
2008年 基盤研究C
(18/36)5位
JABEEの暗い影・・・
追いかけるように教務主事の重責・・・
作戦変更! 重要な転機
私の科研費獲得大作戦パート2
私の科研費獲得大作戦パート2
2004年9月に教務主事内示
現在の専門でも申請も可能
責任は果たせるだろうか・・・
教育なら継続している
学科のスタッフを分担者に
せっかくだからJABEEも利用
JABEE関連で教育業績はある!
2004年10月一カ月間で
エンジニアリングデザインの申請書完成
2005年4月 教務主事としての多忙な日々
科研費のことなど、すっかり忘れていました
4月末採択!
うれしかった・・・
申請書には自信があったが・・・
全く縁のない文系分野でまさか採択されるとは
4年間の継続研究
読み直してみると確かに・・・自画自賛
作戦成功のポイントは
1)教育系への思い切ったテーマ変更
2007年度 21件中9件
2008年度 18件中7件 が教育系
電気や制御系の教育も
2)研究課題の新鮮さ
JABEEで話題のエンジニアリングデザイン
系統的な教育システムの構築
文系の審査員には新鮮
3)研究組織の構築
学科全体での取り組み実績
研究業績
科研費を四年間戴きました。
関連の論文リスト
日工教から業績賞を頂きました
新聞2紙に載せていただきました
3.私の科研費獲得大作戦パート3
パート2を講演した年に新規申請
延長線上のテーマで申請
ショック・・・
不採択・・・
もう二度ととれないのでは・・・
教育関係では限界か・・・
細々と研究を続けてきたが、もとへ戻るか
もう一度原点に戻ろう。
研究業績が少なくなっているが大丈夫か
分担者を入れずに書いてみよう。
採択されれば文書作成能力の証拠!
2009年申請書
4.講演のまとめ
1)教育・研究へのひたむきな情熱
2)思い切ったテーマ変更
3)申請分野の変更
4)何度も読み返しブラッシュアップ
5)採択者の申請書を見せてもらう
学校で用意するシステムの構築
6)学科の他の採択者に読んでもらう
7)分担者をいれ研究業績を豊富に
8)得意な枕詞を作っておく
最後に
若い先生方
若いと思っておられる先生方
思い切り大風呂敷を広げてください
採択されたらどうしようなんて思わないで
採択されたら努力するしかない
必ず未来は開かれます
クアンタムジャンプしてください
目線を上にして、なにかに挑戦!
得るものの少ない講演であったのではと思います。
一関高専の科研費が来年度多く採択されるこ
とをお祈りしております。
ご静聴ありがとうございました。