反応速度を変える因子

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化学変化の速度と平衡
反応速度の表し方
反応系
A(原系)
→
B(生成系)
があるとき、反応速度rは単位時間あたりの濃度あるいは
分圧の変化量で表す。
例.初期濃度 1 mol/LのAが1時間の反応の後に濃度が
0.24 mol/Lだけ減少したとすると、反応速度rは
r=0.24(mol/L)/3600(sec)=6.7 X 10-5 mol/(L sec)
(次ページの図参照)
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反応速度がAの濃度に比例するとき(1次反応という)
Aの濃度は時間の経過とともに下図のような曲線となる
なぜ下に凸の曲線となるのだろうか?
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下に凸の曲線
k:反応速度定数(時間に依存しない)
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k:反応速度定数(時間に依存しない)
A +
B
+
C・・・・・→
という反応があるとき、多くの場合、反応速度は
r
=
k [A]a [B] b [C]  ・・・・
と表される。
a + b ++・・・:反応次数
kは時間に依存しないが、温度には依存する
反応温度を上げる→反応が速くなる=kが大きい
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アレニウスの式:反応速度定数と温度の関係を表した経験則
k = Aexp(–E/RT)
A:頻度因子(分子と分子が衝突する確率に関わる項)
E:活性化エネルギー(原系と生成系の間のエネルギー障壁)
R:気体定数、T:絶対温度
H2 + I2 = 2HI + 53 kJ/mol
この反応のエネルギー図
は右の通りとなる。活性
化エネルギー以上のエネ
ルギーをもつ分子が反応
する
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反応速度を変える因子:濃度、温度、触媒
活性化エネルギーを下げて反応速度を増大させる(正触媒)
cf. 負触媒:反応速度を低下させる
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化学平衡
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不可逆反応:大きな発熱を伴う反応は逆反応の活性化
エネルギーが大きくなるために逆反応が進行しない
(例.水の生成)
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