Transcript 擬声語・擬態語
●主人公王志鵬と美佳の出会いの 場面 ・場所は星海公園。大連市の西南、 渤海湾に臨む海浜公園にある星 海湾に面した公園。昔、星が落ち てできたという伝説のある小さな島 が浮かぶ。 ・5月のある日、王志鵬が星海公園を 散歩している。小石を蹴る王①。腕 に怪我をしている。痛むらしい② 。 昼間なのに流れ星が光った③。背 後から女の子が叫ぶ声④が聞こえ る。 ◆擬声語・擬態語 ①カツン:物があたる音 ②ズキッ:怪我をして痛む様子 ③キラリ:物が光る様子。 ここでは流れ星。 ④キャッ:驚いて短く叫ぶ声。 普通は女性の声を表す。 ミニ情報1 • 星の伝説 大連に伝わる伝説を知っていますか? 星海公園から黒石礁との海岸線には、さまざまな 形の岩石があり、独特で素晴らしい景観をつくりだし ています。伝説によると、昔々、たくさんの星が天か ら海岸に降ってきて、黒い岩石になったと言われて います。その後、ここに公園をつくる時に、この伝説 がもとになり「星ヶ浦公園」と名づけられましたが、今 は「星海公園」と呼ばれています。 • 王が声の方を見ると、美佳 が転んでいる。王は走って いって①、助け起こす。 • 少女は日本語でお礼を言う が、王志鵬には通じない。 =外国語学習の目的を暗 示する場面。 ・ 王に通じないため、美佳は 少し緊張しながら小さな声 で中国語でお礼を言う②。 ・ 遠くから美佳の両親が呼ん でいる。 ◆擬声語・擬態語 ①ダッ :すばやく走る様子。 ②ボソッ:小さい声で言う様子。 • 少女は砂を振り払う①。 • 王志鵬は彼女が倒れていたと ころに星形のストラップが落ち ているのに気づく。美佳の姿は もうない。不思議なものを見た ような王志鵬。 • ストラップには「美佳」と書かれ ている。二つの漢字は、日中で 同じ形、同じ意味の漢字。読み 方だけちがう。=日本語の文字 との出会いの場面。 • 不思議な星がストラップから飛 び出す。 ◆擬声語・擬態語 ①パンパン:布などでできたやわら かい物をたたく音。ここではス カートについた砂をはらう音。 ミニ情報2 • 星降る星海公園に、流れ星が連れてきてくれ た友だち~美佳。星のキャラクターは流れ星 の化身?美佳の守護神?美佳は星からやっ てきた?! • 実際、美佳は神奈川県横浜市から、父親の 転勤で、この5月に大連に家族とともにきたば かり。お兄さん二人は学校の都合で横浜に いる。 ・ 二つのイメージを重ねている。 ミニ情報3 ・友だちをつれてきてくれた 流れ星、というイメージは、 第1頁、第3頁でも表現され ている。 ・友だちは、日本人の美佳だ けではないよ。外国語(日本 語)を学ぶと世界中の友だち と話せるよ!美佳も中国語 をがんばってね。 • 不思議な出会いがあっ た数日後。。。 • 星海中学の志鵬のクラ スに転校生が入ってき た。 • 先生がドアを開けて 入ってくる①。 ◆擬声語・擬態語 ①ガチャ:ドアが開く音。 • 先生の後から美佳が教室 内に入ってくる。 • 生徒たち少しざわつく①。 先生が静かにするように 言うと教室内は水を打った ように静まる②。 • 先生が黒板に「高橋美佳」 と書き、美佳に自己紹介 するように手でジェス チャーをする。 ◆擬声語・擬態語 ①ザワッ:多くの人が小さな 声で話している様子。 ②シーン:静かで何も音がし ない様子。 • 緊張する①美佳。教室を 見渡す。 • 必死に中国語で自己紹 介する美佳。でも発音が 下手でみんなは何をいっ ているかわからない。 • 王志鵬は、星海公園で 見かけた少女と気づき、 驚いている。美佳は気が つかない。 ◆擬声語・擬態語 ①ドキドキ:緊張している様 子。 • 休み時間。にぎやかな声が聞こ える①。 • みんなは美佳の周りにやってき て中国語で話しかけるが、美佳 には通じない。困る美佳。 ことばが通じないことの不安感 を感じてほしい場面。 • そこへ日本語が少しできる張て いをみんながつれてくる。 • 日本語が通じて嬉しそうな美佳。 ◆擬声語・擬態語 ①ワイワイ:にぎやかに楽しんでい る様子。 • 早速おみやげに持ってきた日 本のおかしをかばんから出す 美佳。 • 張ていに「わたしたちにこれを くれるの?」と聞かれて、うな づく美佳①。 • 美佳のことが気になるが、恥 ずかしくて声をかけられない王 志鵬。遠慮がちに、遠くから美 佳をみている。 • 王志鵬に夏が声をかけてくる。 二人はサッカー部の仲良し。 自転車で転んで軽い怪我をし た王を気遣う。 ◆擬声語・擬態語 ①コク:うなずく様子。 • たくさんのおみやげのお 菓子を一気にだす①美佳。 • お菓子のパッケージには、 日本語の3種類の文字 (ひらがな、カタカナ、漢 字)と英語が使われてい る。 • 日本語の文字との出会い。 学習者に文字を推測して 探してもらう。 ◆擬声語・擬態語 ①バサッ:たくさんのものを 一度に勢いよく置いた音。 • 美佳のかばんにはスト ラップやピンバッヂなど がたくさんついている。 (日本の中学生の女の 子はよくこうした可愛い ものをたくさんつけてい る) • 星座が好きな子は多い。 星座占いなどをする。3 の指での表し方は日中 同じ。3月3日は日本で は女の子の日。 • 誕生日が同じことに気づ く二人。親近感が増す。 • 金が指で9を表している が、美佳には通じない。 9の表し方は日中異なる。 生徒には数字の表し方 を通して、日中に共通性 と相違性があることに気 づかせたい。 • 王は怪我をしていてサッ カーができないでいる。 王は名ストライカー 。王 がいないとクラスは困る。 • おみやげのお菓子をもらう ために美佳のまわりに生徒 が集まっている。 • 王は美佳のことが気になる。 • 朴は韓国からきている留学 生。すばしっこい。 • 朴は美佳のお菓子をもらっ てきて、夏と分ける。王には お菓子をあげないで、王の 目の前で食べて見せる①。 ◆擬声語・擬態語 ①パリッ:乾いた状態のもので 薄いものが割れる音。ここ ではお菓子を食べる音。 • 美佳からのお菓子を大 事そうにしまう王。 • 先生が教室に入ってき て①、授業が始まる。 • 休み時間、張ていは学 校を美佳に案内する。 ◆擬声語・擬態語 ①ガチャ:ドアが開く音。 • 横浜の中学校とどこが 違うのか、同じなのか、 美佳自身、探検中①。 ◆擬声語・擬態語 ①キョロキョロ:物珍しく上 下左右いろいろなとこ ろを見る様子。 • クラス単位でサッカー チームをつくっているこ とがわかる。夏、朴が 活躍している。王はい ない。 • 大連市16中学には本 当に二本に枝分かれを している木がある。昔、 日本人が植えたものら しい。 • 夏、朴、王がクラスの サッカーチームに所属 していることがわかる。 • 音楽が好きな張ていは、 美佳に音楽がすきかど うか聞く。 • 日本の中学校には、い ろいろなクラブ活動が ある。多くの中学生が 入っている。ブラスバン ド部もそのうちの一つ。 • 授業の一環ではない。 • 放課後に練習をする。 • 二胡の音色にうっとり する美佳。 • 外国語(日本語)を学ぶ ことで、外国の(日本 の)文化についての理 解が深まると同時に、 自文化(中国、大連)を 見直し、そのよさに気 づくことも外国語教育 の大事な目標。 • 美香と金は拍手する①。 • 2冊目には、みんなで 美佳のうちを訪ねること になっている。 ◆擬声語・擬態語 ①パチパチパチ:拍手す る音。 • 昼休みになる。 • 授業が終わるやいなや 教室を抜け出して、家 路を急ぐ王①。 • 張は、王が抜け出した のを見て、不思議に思 う。 • ジェスチャーで美佳を お昼に誘う張。 ◆擬声語・擬態語 ①ダッ:すばやく走る様子。