最終処分の安全性 - 日本原子力学会

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Transcript 最終処分の安全性 - 日本原子力学会

原子力発電のゴミ
-高レベル放射性廃棄物について
考えて みませんか-
浪江町2008 @坪谷
日本原子力文化振興財団
原子力有識者
坪谷隆夫
1
原子力発電のゴミ
-高レベル放射性廃棄物について考えて みませんか-
地球温暖化は世界大戦?
考えよう地球温暖化(一人ひとりが出きる
こと)
温暖化対策のこれから(みんなの参加に
よる国レベルの対策)
エネルギー
原子力発電の安全性
浪江町2008 @坪谷
2
地球温暖化は世界大戦?
考えよう地球温暖化(一人ひとりが出来る
こと)
温暖化対策のこれから(みんなの参加に
よる国レベルの対策)
エネルギー
原子力発電の安全性
浪江町2008 @坪谷
3
浪江町2008 @坪谷
原子力委員会ビジョン懇談会(2008)
5
浪江町2008 @坪谷
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浪江町2008 @坪谷
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浪江町2008 @坪谷
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地球温暖化は世界大戦?
考えよう地球温暖化(一人ひとりが出来る
こと)
温暖化対策のこれから(みんなの参加に
よる国レベルの対策)その1
エネルギー
原子力発電の安全性
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13
浪江町2008 @坪谷
14
13億7千万トン
(2007年)
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冷蔵庫(400 リットル)1日で電気1kWh
浪江町2008 @坪谷
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浪江町2008 @坪谷
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地球温暖化は世界大戦?
考えよう地球温暖化(一人ひとりが出来る
こと)
温暖化対策のこれから(みんなの参加に
よる国レベルの対策)その2
エネルギー
原子力発電の安全性
浪江町2008 @坪谷
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1兆1千億kwh
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低炭素社会とエネルギー安全保障
浪江町2008 @坪谷
24
浪江町2008 @坪谷
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炭酸ガス
○火力発電に伴い必ず発生
○発生量は膨大
高レベル放射性廃棄物
○原子力発電に伴い必ず発生
○発生量が僅少
原子力発電所1基の運転
で日本のCO2年間排出量
の0.5%を低減
600万トン
浪江町2008 @坪谷
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地球温暖化は世界大戦?
考えよう地球温暖化(一人ひとりが出来る
こと)
温暖化対策のこれから(みんなの参加に
よる国レベルの対策)その2
エネルギー
原子力発電の安全性
原子力発電のゴミ
(高レベル放射性廃棄物)
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高レベル放射性廃棄物の最終処分
1.最終処分の技術的な基礎
– 高レベル放射性廃棄物とは
– 高レベル放射性廃棄物の処分方法について
– 地層処分の基礎技術
2.地層処分に向けた基本制度
3.社会への定着に向けて
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最終処分の技術的な基礎
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○寿命の短い放射性物質がもたらす放射能は当初非常に高いが、数百年間で急激に減少
○寿命の長い放射性物質がもたらす放射能は 長い時間をかけて徐々に減少
ガラス固化後の時間(年)
ガラス固化後の時間(年)
(1)放射性物質の量の経時変化
(2)発熱量の経時変化
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○固体(セラミックス)-ステンレス鋼の容器にガラスとして封じ込め
①優れた物質(放射性物質)に対する閉じ込め性
②物理的・化学的に安定性
③地下水への耐浸出性
富士山の
火山ガラス
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目標:長い時間、人間の生活環境から安全に隔離
浪江町2008 @坪谷
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目標:長い時間、人間の生活環境から安全に隔離
地層処分に適した地質環境(1/2)
地震による地下深部の振動
(1) 地質環境の長期安定性
10
火山・断層のような急激な
天然現象による影響や著
しい隆起・侵食は特定の地
域に限定できる
20
30
40
50
60
70
80
90
sec
31.25 gal
○地表部 地震による地下深部の振動
14.46 gal
○深度 125 m
未固結堆積層や鉱物資源
のある地域は避ける
12.98 gal
○深度 260 m
○深度 730 m
11.32 gal
活断層,火山の分布
三陸はるか沖地震/釜石鉱山坑道内において観測)
•200万分の1活断層図編纂ワーキンググループ(1999)
を編集
•第四紀カタログ委員会編(1999)を編集
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目標:長い時間、人間の生活環境から安全に隔離
地層処分に適した地質環境(2/2)
(2) 地下深部における地下水の化学
日本の深部地質環境は,地下水が還元性・低透水性であり、処分場を設置したり、
多重バリアシステムが正常に機能できる充分な強度や熱物性などを有する
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目標:長い時間、人間の生活環境から安全に隔離
地質環境を考慮した人工バリアと処分技術
人工バリア材料は天然素材
緩衝材
( ク ニゲルV1 -7 0 %, ケイ 砂-3 0 %)
坑道埋戻し 材
処分坑道
190
炭素鋼オーバーパッ ク
1350
1730
岩盤
処分坑道
離間距離
190
700
ガラ ス固化体
廃棄体ピッチ
岩盤
190
700
440
820
190
廃棄体1本あたりの専有面積
44.4 m2
700
2220
人工バリア仕様例
処分坑道仕様例
(鉄:約5.6ton、緩衝材[定置時]:約24.1ton)
(処分孔竪置き方式[硬岩系岩盤])
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目標:長い時間、人間の生活環境から安全に隔離
地層処分システムの安全評価
最新の計算科学
「もし、地層処分システムがこうなったら・・・」という一連の現象を想定した「筋書き(シナリオ)」、
現象を表す「モデル」および「データベース」に基づき数値解析を行い、その結果を諸外国の安全
基準などと比較
地上に生活する人間の受ける線
量は将来においても、
最大で自然放射線の1万分の1程
度と試算
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目標:長い時間、人間の生活環境から安全に隔離
自然に学ぶ長期安全性
ナチュラルアナログ(温故知新)
オクロ鉱床
(アフリカ)
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富士山の
火山ガラス
鉄製水道管
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諸外国の高レベル放射性廃棄物処分の進捗状況①
方針検討段階
カナダ
文献調査
概要調査
日本(公募中)
精密調査
最終処分施設
建設地の選定
スウェーデン
フランス
米国
(オシカーシャム、
エストハンマル)
(ビュール)
(ユッカマウンテン)
建設・操業等
スイス
ドイツ
(ゴアレーベン)
英国
フィンランド
中国
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(オルキルオト)
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事業の全体スケジュールおよび長期安全性の議論
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地層処分に向けた基本制度
制度制定に関するこれまでの経緯
1976年 4月
1999年11月
2000年 5月
2000年10月
2000年11月
2000年12月
2001年10月
2002年 9月
2002年12月
浪江町2008 @坪谷
動燃事業団、地層処分研究を開始
核燃料サイクル開発機構、原子力委員会に「我が国における高
レベル放射性廃棄物地層処分の技術的信頼性-地層処分研究開
発第2次取りまとめ-」報告
「特定放射性廃棄物の最終処分に関する法律」成立
原子力発電環境整備機構(原環機構)を実施主体として設立
原子力環境整備促進・資金管理センターを資金管理主体に指定
原子力安全委員会「高レベル放射性廃棄物の処分に係る安全規
制の基本的考え方」取りまとめ
原子力発電環境整備機構「特定放射性廃棄物処分の概要調査地
区等の選定手順の基本的考え方」公表
原子力安全委員会「高レベル放射性廃棄物処分の概要調査地区
選定段階において考慮すべき環境要件について」取りまとめ
原子力発電環境整備機構、概要調査地区公募開始
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最終処分法 : 基本スキーム
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最終処分法 : 安定に事業を実施する仕組み
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最終処分法 : 安定した事業の実施(最終処分費用の積み立て)
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最終処分法:高い透明性と段階を踏む処分地選定
公募→応募
申し入れ
→受諾
総合資源エネルギー調査会・放射性廃棄物小委員会
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最終処分事業を推進するための取組の強化策について
○高知県東洋町を始め、最終処分事業に関心を持つ地域は現れているが、文献調査を開始するまでには至っていない。
○これまで応募が検討された地域での経緯等を顧みると、①事業を自分の問題として捉えるまでの幅広い国民の理解獲得、②
正確な情報提供による、最終処分の安全性、処分地選定手続き等に対する地域住民の理解獲得、③国が前面に立った取組、
④事業と地域との共生による地域振興の可能性の明確化等が課題。
取組の強化策
○ ○
調(最
査都終
段道処
階府分
の県事
交を業
付含と
金め共
のた生
活広す
用域る
方的地
策な域
の地振
提域興
示振構
興
方想
策の
提
)示
2
.
地
域
振
興
構
想
の
提
示
1.文献調査を進めるため
の強化アプローチ
○国民全般への広報の拡充
・最終処分事業の必要性等
に関するマスメディア広報、
都道府県単位での説明会、
草の根活動 等
○地域広報の充実
・最終処分の安全性、処分
地選定手続き、地域振興
等に関する一連の理解促
進活動
・基礎的な地質情報の提供
○国が前面に立った取組
・公募による方法に加え、
地域の意向を尊重した国
による文献調査実施の申
入れを追加
○ ○
安利地
全用層
・し処
信た
頼バ分
性ーを
体
向チ感
上ャで
のルき
た処る
め分
の場設
研 備
究 、
シ
開 ミ
発 ュ
レ
○ ー
国 シ
ョ
際 ン
的 技
連 術
携 を
浪江町2008
@坪谷
4.国、NUMO、電気事業者による体制、機能の強化
3
.
国
民
理
解
に
資
す
る
研
究
開
発
及
び
国
際
的
連
携
の
推
進
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地層処分事業と地域振興プランについて
(地域振興構想検討会(経済産業省、2008年))
浪江町2008 @坪谷
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地域振興の例(最終処分地の調査段階)
地層処分事業と地域振興プランについて
(地域振興構想検討会(経済産業省、2008年))
浪江町2008 @坪谷
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地域振興の例(最終処分地の調査段階)
地層処分事業と地域振興プランについて
(地域振興構想検討会(経済産業省、2008年))
浪江町2008 @坪谷
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地域振興の例(最終処分地域)
地層処分事業と地域振興プランについて
(地域振興構想検討会(経済産業省、2008年))
浪江町2008 @坪谷
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地域振興の例(最終処分地域)
地層処分事業と地域振興プランについて
(地域振興構想検討会(経済産業省、2008年))
浪江町2008 @坪谷
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高レベル放射性廃棄物の最終処分 :社会への定着に向けて
原子力発電の安全・安心
最終処分技術
浪江町2008 @坪谷
国民社会への定着
(社会が参加した計画へ)
最終処分制度
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ご静聴有り難うございました
浪江町2008 @坪谷
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