定期巡回・随時対応型訪問介護看護サービス ~事例を通じた理解と課題

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Transcript 定期巡回・随時対応型訪問介護看護サービス ~事例を通じた理解と課題

定期巡回・随時対応サービス普及促進フォーラム
定期巡回・随時対応型訪問介護看護サービス
~事例を通じた理解と課題に関して~
株式会社やさしい手
開発本部巡回事業部
宮崎 剛
1
株式会社やさしい手
会社概要
(1)在宅介護
( )内は店舗数
訪問介護(直営)
訪問介護(フランチャイズ)
24時間巡回訪問介護
居宅介護支援(直営)
居宅介護支援(フランチャイズ)
訪問入浴介護
訪問入浴介護(フランチャイズ)
通所介護(直営)
通所介護(フランチャイズ)
福祉用具貸与販売
住宅改修
包括支援センター受託
短期入所生活介護
(2)サービス付き高齢者向け住宅
(45)
(56)
(8)
(27)
(20)
(4)
(1)
(14)
(17)
(3)
(1)
(5)
(1)
利用者 12,795名
利用者 6,626名
利用者
560名
利用者 4,772名
利用者 1,635名
利用者
368名
利用者
79名
利用者 1,364名
利用者
883名
利用者 3,769名
利用者
86名
利用者
966名
利用者
277名
運営事業
直営
(6)利用者 280名
フランチャイズ(7)利用者 214名
(3)その他
有料職業紹介事業
1,363件
一般労働者派遣事業
101件
訪問介護員養成講座 (5)
平成25年7月31日現在
2
「やさしい手」が運営する
定期巡回随時対応型訪問介護看護サービス事業所
平成24年4月開設
平成24年6月開設
19名
「やさしい手用賀定期巡回・
随時対応型訪問介護看護事業所」
平成25年2月開設
平成24年7月開設
36名
サービス付き高齢者向け住宅
センチュリーテラス船橋併設
「やさしい手新高根定期巡回・
随時対応型訪問介護看護事業所」
「やさしい手目黒定期巡回・
随時対応型訪問介護看護事業所」
平成25年4月開設
44名
サービス付き高齢者向け住宅
やさしえ神戸持子併設
「やさしい手持子定期巡回・
随時対応型訪問介護看護事業所」
平成25年9月開設
26名
「やさしい手千葉新田町定期巡回・
随時対応型訪問介護看護事業所」
サービス付き高齢者向け住宅
やさしえ上越併設
「やさしい手上越定期巡回・
随時対応型訪問介護看護事業所」
平成25年4月開設
平成25年3月開設
12名
53名
25名
サービス付き高齢者向け住宅
やさしえ西明石併設
「やさしい手和坂定期巡回・
随時対応型訪問介護看護事業所」
平成25年11月開設
24名
サービス付き高齢者向け住宅
センチュリーテラス新柏併設
「やさしい手新柏定期巡回・
24名
サービス付き高齢者向け住宅
やさしえ結城併設
「やさしい手結城定期巡回・
随時対応型訪問介護看護事業所」
4
地域包括ケア研究会 報告書(平成22年3月)
Ⅰ基本的な考え方
1.地域包括ケアシステムの基盤強化
2025年に実現を目指すべき地域包括ケアシステムの姿
地域包括ケアを支えるサービス提供体制の在り方
地域住民は住居の種別(従来の施設、有料老人ホーム、グループ
ホーム、高齢者住宅、自宅)にかかわらず、おおむね30分以内(日常
生活域)に生活上の安全・安心・健康を確保するための多様なサービス
(注)を24時間365日を通じて利用しながら、病院等に依存せずに住み
慣れた地域での生活を継続することが可能になっている。
(注) 居場所の提供、権利擁護関連の支援、生活支援サービス、家事援助サービス、
身体介護、ターミナルを含めた訪問診療・看護・リハビリテーションなどのサービスが
個々人のニーズに応じて切れ目なく総合的かつ効率的に提供される。
5
地域包括ケアシステムの最終目標は
「住み慣れた家で最後まで生きる。」
• 地域包括ケアシステムの目的
• 医療依存があっても社会的入院から在宅へ戻す。
• 独居、ほぼ独居の重度要介護者の在宅生活継続を支援
しつづける。
• 自宅、もしくは高齢者住宅などの居住系サービスにおい
て在宅医療を展開し、在宅生活継続を目指す。
• 重度要介護になっても、「特別養護老人ホームに入らな
い」で自宅で頑張る。
定期巡回・随時対応型訪問介護看護サービスにお
いて実現する
6
7
定期巡回・随時対応型訪問介護看護
サービスの事例
在宅の利用者に向けた
定期巡回サービス供給の事例
8
◆退院支援としての定期巡回・随時対応型訪問介護看護サービス導入
●ご利用者A様
・要介護5、昭和15年生まれ、73歳男性、生活保護、集合住宅在住
独居
【導入前の状況(サービス利用を検討したきっかけ、理由・入院中の様子)
糖尿病・アルコール性精神疾患【現在は飲酒なし)で1人暮らしに対して不安が大きく。度々、警察や救急車を自ら電話をしてい
た。直前の入院も自ら救急車を呼び、入院に至った。入院中は高血糖症状に対しての加療が行われ、入院後、4週間後には服
薬でコントロールが付く状況にまで落ち着かれ、退院の検討がなされた。しかし、入院後は看護師・医師に対する暴言があり、「
家に帰りたい」という強い希望を持たれていた。在宅復帰後は、以前から通院にて治療を行っていた近所の診療所が月1回の
通院にて、糖尿病のコントロールを行うことになる。
【導入前の利用サービス】
導入前は介護保険サービスによるオムツ交換・生活援助を行っていたが、区分支給限度額の関係で十分なサービスを行うこと
ができなかった。
【本人及び家族の希望】
本人
「病院は嫌いや」「早く元気になって、自分が育った島に帰りたい」
家族
弟様がいらっしゃるが、疎遠のため確認できず。
99
定期巡回随時対応サービスの開始当時の週間サービス計画表
月
火
水
木
金
土
日
4:00
6:00
8:00~9:00
起床介助・簡易
調理
8:00~9:00
起床介助・簡易
調理
8:15~9:15
起床介助・簡易
調理
8:00~9:00
起床介助・簡易
調理
8:00~9:00
起床介助・簡易
調理
8:00~9:00
起床介助・簡易
調理
8:00~9:00
起床介助・簡易
調理
12:30~13:30
簡易調理・排泄
12:30~13:30
簡易調理・排泄
12:30~13:30
簡易調理・排泄
12:30~13:30
簡易調理・排泄
12:30~13:30
簡易調理・排泄
12:30~13:30
簡易調理・排泄
12:30~13:30
簡易調理・排泄
18:00
17:30~18:30
簡易調理・排泄
17:30~18:30
簡易調理・排泄
17:30~18:30
簡易調理・排泄
17:30~18:30
簡易調理・排泄
17:30~18:30
簡易調理・排泄
17:30~18:30
簡易調理・排泄
17:30~18:30
簡易調理・排泄
20:00
20:00~20:30
排泄介助
20:00~20:30
排泄介助
20:00~20:30
排泄介助
20:00~20:30
排泄介助
20:00~20:30
排泄介助
20:00~20:30
排泄介助
20:00~20:30
排泄介助
8:00
10:00
12:00
14:00
16:00
22:00
24:00
2:00
4:00
10
利用者A様の週間サービス計画の見直し
●ご利用者A様のレビュー【サービス開始半月後】
・随時訪問による排泄介助依頼の時に他対応でいけない場合どうするか?
⇒深夜に緊急コールにより、随時訪問による排泄介助依頼があったが、随時対
応者が他のサービス提供をしており、すぐに対応できずクレームとなってしまっ
た
・1日4回行っても排泄介助の必要回数が足りない状況である
⇒1日6回くらい行く必要が有るのではないか?
・定期的な排泄介助や事前の定期的な訪問回数を設けるのはどうか
・22時から朝8時までの間、排泄介助が入っていないのはどうなのか?
●ポイント
・定期巡回サービス数の拡大
ケアコールの回数が頻繁であり、また、排泄介助が少ないのではないか。
深夜時間帯に定期訪問回数を増やし、排泄介助と定期的な訪問を増やしてみる
・利用者のニーズに迅速に対応
利用者のニーズと身体状況に対応し迅速に週間サービスを変更することができた。
11
定期訪問サービス増強後の週間サービス計画表
月
火
水
木
金
土
日
4:00~4:20
排泄介助
4:00~4:20
排泄介助
4:00~4:20
排泄介助
4:00~4:20
排泄介助
4:00~4:20
排泄介助
4:00~4:20
排泄介助
4:00~4:20
排泄介助
8:00~9:00
起床介助
8:00~9:00
起床介助
8:15~9:15
起床介助
8:00~9:00
起床介助
8:00~9:00
起床介助
8:00~9:00
起床介助
8:00~9:00
起床介助
12:30~13:30
簡易調理・排泄
12:30~13:30
簡易調理・排泄
12:30~13:30
簡易調理・排泄
12:30~13:30
簡易調理・排泄
12:30~13:30
簡易調理・排泄
12:30~13:30
簡易調理・排泄
12:30~13:30
簡易調理・排泄
18:00
17:30~18:30
簡易調理・排泄
17:30~18:30
簡易調理・排泄
17:30~18:30
簡易調理・排泄
17:30~18:30
簡易調理・排泄
17:30~18:30
簡易調理・排泄
17:30~18:30
簡易調理・排泄
17:30~18:30
簡易調理・排泄
20:00
21:00~21:20
排泄介助
21:00~21:20
排泄介助
21:00~21:20
排泄介助
21:00~21:20
排泄介助
21:00~21:20
排泄介助
21:00~21:20
排泄介助
21:00~21:20
排泄介助
0:30~0:50
排泄介助
0:30~0:50
排泄介助
0:30~0:50
排泄介助
0:30~0:50
排泄介助
0:30~0:50
排泄介助
0:30~0:50
排泄介助
0:30~0:50
排泄介助
4:00
6:00
8:00
10:00
12:00
14:00
16:00
22:00
24:00
2:00
4:00
12
24時間体制のサービスとデイサービスを活用し
自宅で一人暮らしを継続している事例
●ご利用者B様
・奥様とは死別/長男がキーパーソン
・長男は単身赴任
・糖尿病、レビー小体型認知症
・糖尿病の影響により日によって倦怠感を感じられている
・幻覚がたまにある。「金を出せ。カーテンの裏に誰かがいる。」
・歩行は問題ない。
・コミュニケーションは取れる方。
・食事も自分で出来、掃除も大まかではあるが出来る。
・食事療法は特にしなくても良いと言われ、市販のレトルト食品を召し上がってい
る。
・長男のお嫁様が薬を服薬用のカレンダーに入れて、服薬管理を実施している
・デイサービスは週2回行っている。デイサービスで入浴されている。
13
◆退院支援としての定期巡回・随時対応型訪問介護看護サービス導入
●ご利用者B様
・要介護2、昭和5年生まれ、83歳男性、集合住宅在住 独居
【導入前の状況(サービス利用を検討したきっかけ、理由・入院中の様子)
平成24年8月頃より幻聴が出現、幻覚妄想により警察通報を繰り返し行う。通院中の診療所から大学病院へ受診。レビー小体
型認知症と診断される。平成25年2月医療保護入院となる。入院中は幻覚妄想などの出現や訴えも不穏もみられない。状態
が安定しており退院となる。認知症に対しての病識はないが、高血圧や糖尿病に対しての病識はある。
【導入前の利用サービス】
介護保険等のサービスの利用はなし。
【本人及び家族の希望】
本人
不安はあるが、服薬や食事等見守りを受けながら静かに自宅で暮らしたい。
家族
本人が自宅に帰りたいのであれば、安心できる環境で過ごして欲しい。
1414
月
火
水
木
金
土
日
4:00
6:00
8:00
8:15~8:45
起床介助
8:15~8:45
起床介助
8:15~8:45
起床介助
デイサービス
10:00
12:00
8:15~8:45
起床介助
12:30~13:00
排泄介助・下膳・
配膳・服薬確認
8:15~8:45
起床介助
8:15~8:45
起床介助
8:15~8:45
起床介助
12:30~13:00
排泄介助・下膳・
配膳・服薬確認
12:30~13:00
排泄介助・下膳・
配膳・服薬確認
デイサービス
12:30~13:00
排泄介助・下膳・
配膳・服薬確認
12:30~13:00
排泄介助・下膳・
配膳・服薬確認
14:00
16:00
18:00
19:10~19:40
排泄介助・下膳・
配膳・服薬確認
19:10~19:40
排泄介助・下膳・
配膳・服薬確認
19:10~19:40
排泄介助・下膳・
配膳・服薬確認
19:10~19:40
排泄介助・下膳・
配膳・服薬確認
19:10~19:40
排泄介助・下膳・
配膳・服薬確認
19:10~19:40
排泄介助・下膳・
配膳・服薬確認
19:10~19:40
排泄介助・下膳・
配膳・服薬確認
20:00
20:50~21:20
就寝介助
20:50~21:20
就寝介助
20:50~21:20
就寝介助
20:50~21:20
就寝介助
20:50~21:20
就寝介助
20:50~21:20
就寝介助
20:50~21:20
就寝介助
2:00~2:30
排泄介助
2:00~2:30
排泄介助
2:00~2:30
排泄介助
2:00~2:30
排泄介助
2:00~2:30
排泄介助
2:00~2:30
排泄介助
2:00~2:30
排泄介助
22:00
24:00
2:00
4:00
15
●ご利用者B様のレビュー【サービス開始1ヶ月後】
ヘルパーがご自宅へ訪問する前に服薬を済ませてしまっており、きちんと服薬しているか不明である。
⇒服薬に関して、定期サービスで確認する(空袋のみの確認する)
⇒訪問時間の少し前に訪問して服薬を見たほうがいいのではないか?
⇒服薬管理について、毎日、訪問しているのだから、朝行った時に1日分のセットして夕方きちんと飲ん
でいるか確認したらどうか?
・水分がきちんと取れているのか見たほうが良い
⇒定期随時サービスだと水分がきちんと取れているかが確認が取れる
・デイサービスには乗り気ではない。アクティビティ等は乗り気ではない
・果たして多くサービスを入れていいのか?
・訪問看護利用していなかった。
⇒訪問看護と連携する必要があるのではないか
・医療で何か起こった時どうするのか?
⇒医療とどこまで連携できるのか?
・毎日、ヘルパーやスタッフが入るのは自由がなくなる気がして嫌がっている
・回数を減らして、健康の部分の管理が必要なのではないか?
・要介護2だが、要介護2より状態は低いのではないか
・お客様の生活にあわせてきちんサービス時間・内容を考えた方がいいのではないか
●ポイント
・服薬管理・在宅医療の導入
⇒薬剤師による居宅療養管理指導の導入を提案する。在宅医療の導入提案を行う。
また、ケアコールを利用して定期巡回・随時対応サービス事業所から定期的に電話をかけて確認して
みるのはどうか
16
月
火
水
木
金
土
日
4:00
6:00
8:00
8:15~8:45
起床介助
8:15~8:45
起床介助
8:15~8:45
起床介助
デイサービス
10:00
12:00
8:15~8:45
起床介助
12:30~13:00
排泄介助・下膳・
配膳・服薬確認
8:15~8:45
起床介助
8:15~8:45
起床介助
8:15~8:45
起床介助
12:30~13:00
排泄介助・下膳・
配膳・服薬確認
12:30~13:00
排泄介助・下膳・
配膳・服薬確認
デイサービス
12:30~13:00
排泄介助・下膳・
配膳・服薬確認
12:30~13:00
排泄介助・下膳・
配膳・服薬確認
14:00
16:00
18:00
19:10~19:40
排泄介助・下膳・
配膳・服薬確認
19:10~19:40
排泄介助・下膳・
配膳・服薬確認
19:10~19:40
排泄介助・下膳・
配膳・服薬確認
19:10~19:40
排泄介助・下膳・
配膳・服薬確認
19:10~19:40
排泄介助・下膳・
配膳・服薬確認
19:10~19:40
排泄介助・下膳・
配膳・服薬確認
19:10~19:40
排泄介助・下膳・
配膳・服薬確認
20:00
20:50~21:20
就寝介助
20:50~21:20
就寝介助
20:50~21:20
就寝介助
20:50~21:20
就寝介助
20:50~21:20
就寝介助
20:50~21:20
就寝介助
20:50~21:20
就寝介助
2:00~2:30
排泄介助
2:00~2:30
排泄介助
2:00~2:30
排泄介助
2:00~2:30
排泄介助
2:00~2:30
排泄介助
2:00~2:30
排泄介助
2:00~2:30
排泄介助
22:00
24:00
2:00
4:00
居宅療養管理指導による服薬管理(1回/週)
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定期巡回随時対応サービスとデイサービス
を活用した場合の残存単位数
利用サービスの内容
定期随時対応サービスの単位数(要介護2)
通所利用1日につき減算単位数
通所介護週2回×4週間
①
減算後の定期巡回随時対応の単位数
通所介護Ⅱ22
単位数
11,120単位
-242単位
-1,936単位
9,184単位
708単位
②
通所介護週2回×4週分の単位数
5,664単位
③
介護用ベッドレンタル
1,200単位
④
車いすレンタル
600単位
合計単位数(①+②+③+④)
16,648単位
(要介護2区分支給限度額単位数)
19,480単位
(余った単位数)
2,832単位
18
同様のサービスを指定訪問介護とデイサービス
を活用実現した場合の負担単位数計算
利用サービスの内容
単位数
①
身体介護0・夜×週7回×4週の単位数
②
生活援助2×週14回×4週の単位数
10,640単位
③
生活援助3×週5回×4週の単位数
4,700単位
④
通所介護週2回×4回の単位数
5,664単位
⑤
介護用ベッドレンタル
1,200単位
⑥
車いすレンタル
5,964単位
600単位
合計単位数(①+②+③+④+⑤+⑥)
28,768単位
(要介護2区分支給限度額単位数)
19,480単位
(支給限度額オーバー単位数)
9,288単位
指定訪問介護利用では110,000円を超える総負担額になる
19
さらにレビューをした結果・・・
月
火
水
木
金
土
日
4:00
6:00
8:00
8:15~8:45
起床介助
10:00
10:00~10:45
シャワー浴
8:15~8:45
起床介助
8:15~8:45
起床介助
8:15~8:45
起床介助
8:15~8:45
起床介助
8:15~8:45
起床介助
8:15~8:45
起床介助
10:00~10:45
シャワー浴
12:00
14:00
16:00
18:00
19:10~19:40
排泄介助・下膳・
配膳・服薬確認
19:10~19:40
排泄介助・下膳・
配膳・服薬確認
19:10~19:40
排泄介助・下膳・
配膳・服薬確認
19:10~19:40
排泄介助・下膳・
配膳・服薬確認
19:10~19:40
排泄介助・下膳・
配膳・服薬確認
19:10~19:40
排泄介助・下膳・
配膳・服薬確認
19:10~19:40
排泄介助・下膳・
配膳・服薬確認
20:00
20:50~21:00
服薬確認TEL
20:50~21:00
服薬確認TEL
20:50~21:00
服薬確認TEL
20:50~21:00
服薬確認TEL
20:50~21:00
服薬確認TEL
20:50~21:00
服薬確認TEL
20:50~21:00
服薬確認TEL
22:00
24:00
2:00
4:00
居宅療養管理指導による服薬管理(1回/週)
20
退院後の在宅患者へのサービス提供
•
在宅医療医師との連携
– 定期巡回随時対応型サービスの利用者に在宅療養支援診療所の訪問診療の位置付けを行う
。(在宅時医学総合管理料1の算定を前提としている。)
– 通院困難、かつ医療依存性がある利用者に位置付けをおこなう。
– 在宅療養支援診療所では、介護保険の居宅療養管理指導の算定を求める。
•
– この居宅療養管理指導の位置付けにより、定期巡回・随時対応サービスの対象利用者を、在
宅療養支援診療所の在宅患者として共有し、医師から、在宅療養の注意点を指示してもらう。
– 介護職員は、在宅療養上の問題点を、医師に伝達し、指示に従って問題解決を図る。
– これらの要求を満たすための介護職員の教育訓練が最重要ポイントとなる。
看護師と在宅医療医師の連携
– 上記で位置付けられた、在宅療養支援診療所医師からの指示により、看護師が医療行為をお
こなう。また、在宅生活継続のために、看護師による継続的マネジメントを行う。
•
– 眼科、皮膚科、精神科などの他科受診においては、他科医師間の診療情報提供書の連携の他
、看護師が中心となり、他科の医師間の連携を図り、在宅患者に医療を提供する。
看護師と介護員の連携
•
– 定期巡回・随時対応サービス連携型においては、医師からの指示を、看護師、オペレーターお
よび計画作成責任者を通じて、対象利用者に対するサービス管理について、全介護職員行動
として展開する場合が多いと考えている。
在宅薬剤師との連携
– 居宅療養管理指導を位置付けて、在宅薬剤師と連携することにより、利用者へ服薬の連携を
21
行うことができる。介護職員への展開をおこない、服薬管理の展開が可能となる。
No 利用者名 介護度 家族体系
1
A
5 独居
2
B
4 独居
3
C
2 高齢者世帯
4
D
1 独居
5
E
4 独居
6
F
5 独居
7
G
4 独居
8
H
1 独居
9
I
3 高齢者世帯
10
J
2 高齢者世帯
11
K
5 独居
12
L
1 独居
13
M
5 高齢者世帯
14
N
4 独居
15
O
2 高齢者世帯
16
P
5 高齢者世帯
17
Q
2 高齢者世帯
18
R
5 高齢者世帯
19
S
4 独居
20
T
3 独居
21
U
2 独居
22
V
2 独居
23
W
1 高齢者世帯
24
X
4 高齢者世帯
疾病
糖尿病・甲状腺機能低下
鬱・自律神経失調症
パーキンソン氏病
肝硬変
脳梗塞後遺症
糖尿病・アルコール性精神症
レビー小体型認知症
脳梗塞後遺症
パーキンソン氏病
心不全
認知症
肺がんターミナル
脳梗塞後遺症
認知症
骨折
糖尿病・心筋症
乳がん
脳悪性リンパ腫
脳動脈瘤変形
腸がん・肺がん
心疾患
糖尿病
がんターミナル
訪問回数
3回/日
4回/日
4回/日
2回/日
6回/日
5回/日
5回/日
2回/日
3回/日
3回/日
4回/日
2回/日
3回/日
5回/日
2回/日
2回/日
2回/日
6回/日
4回/日
3回/日
5回/日
1回/日
3回/日
5回/日
訪看
ア
ア
ア
ア
医療
1回/週
ア
ア
ア
ア
ア
ア
医療
1回/週
ア
1回/週
ア
ア
1回/週
ア
1回/週
ア
ア
医療
訪問診療 CM事業所
他社
○
他社
他社
他社
○
他社
○
他社
他社
他社
他社
他社
他社
他社
○
他社
○
他社
他社
他社
他社
他社
○
他社
他社
○
他社
他社
他社
○
他社
スタートきっかけ
退院
移行
移行
奥様の入院
退院
退院
退院
退院
移行・家族負担軽減
移行
退院
CMからの紹介
退院
退院
奥様退院
退院
CMからの紹介
家族介護負担
退院
家族介護負担
退院
退院
CMからの紹介
退院
22
No
利用者名
介護度 家族体系
疾病
訪問回数
訪看
訪問診療
きっかけ
1
A
4 同居(2世帯) 大腿部骨折
5回/日
ア
引継
2
B
3 同居(N.M様)
認知症、糖尿
3回/日
ア
新規
3
C
2 同居
認知症
5回/週
ア
新規
4
D
1 独居
認知症
2回/日
ア
引継
5
E
4 同居(3世帯)
多発性脳梗塞
2回/日
ア
6
F
2 独居
脳梗塞、高血圧、糖尿
3回/日
ア
引継
7
G
4 独居
認知症、糖尿
4回/日
ア
引継
8
H
2 独居
悪性関節リウマチ
2回/日
ア
移行
9
I
4 同居(2世帯)
認知症、視力障害
1回/日
介
新規
10
J
4 同居(Y.H様)
大腸がん(ターミナル)
4回/日
医
○
退院
11
K
5 高齢者世帯
認知症
4回/日
医
○
退院
12
L
3 独居
前立腺がん
1回/日
ア
○
移行
13
M
1 高齢者世帯
膀胱がん
3回/日
介
○
退院
14
N
1 高齢者世帯
心疾患、精神疾患
1回/日
医
○
退院
15
O
4 独居
転移性肺胸膜症(ターミナル)4回/日
医
○
退院
16
P
3 高齢者世帯
認知症、膝関節症
3回/日
ア
○
新規
17
Q
5 高齢者世帯
悪性リンパ腫(ターミナル)
3回/日
医
○
退院
18
R
1 高齢者世帯
腎臓がん(ターミナル)
2回/週
医
○
退院
19
S
5 高齢者世帯
直腸がん(ターミナル)
2回/日
医
○
退院
20
T
3 独居
転倒骨折
4回/日
ア
21
U
4 高齢者世帯
老衰
3回/日
医
22
V
3 独居
認知症
4回/日
ア
23
W
2 高齢者世帯
レビー小体、パーキンソン
3回/日
医
24
X
3 独居
直腸がん(ターミナル)
3回/日
医
25
Y
5 高齢者世帯
前頭側頭型認知症
5回/日
介
○
退院
26
Z
4 同居(夫、長男)
認知症、廃用
5回/日
介
○
退院
27
AA
1 独居
子宮がん(ターミナル)
3回/日
医
○
退院
○
引継
退院
○
退院
移行
○
退院
退院
23
柔軟なサービス提供要望への対応策
•
•
•
•
利用者のサービスニーズの時間は朝と昼と夜に集中する。常勤介護職員のみのルート
だけでは、サービス提供予定が存在しない時間のみサービスを受注ができる。
常勤介護職員のみで対応することでは、利用者の柔軟なサービス提供要望に応えること
ができない。
従来型の訪問介護員の活用により、利用者のニーズに合わせた時間帯に提供ができる。
また、従来型の訪問介護員の活用により、1時間を超えるサービスの提供も可能。
サービス提供ニーズ→
1
日
の
時
間
の
推
移
深
夜
勤
務
常勤介護員
のルート
訪問介護員
のルート
日
中
勤
務
→
夜
間
勤
務
サービス提
供ニーズ
24
看護師の役割設定、オペレーター、随時訪
問サービス担当者への役割設定
• 定期巡回・随時対応サービスでは、看護師は看護師の業務を行うことに集中させる。介
•
•
護員が行うことができるサービスは、できるかぎり介護員が行う体制を整える。このような
ことにより、より多くの利用者により多くの看護サービスを効率的に提供することができる。
オペレータールート配置員、随時訪問ルート配置員は、定期サービスを行わず、専任で
配置することにとよって、看護師の業務や定期訪問の随時支援をも行うことが可能。
オペレータールート配置員、随時訪問ルート配置員は、計画作成責任者(サービス提供
責任者)として、全介護職員から利用者の身体状況情報の吸い上げを行い、各利用者の
看護の側面からの身体状況の変化と留意点を全介護員に伝達行動周知をさせることが
できる。
医師
随時訪問
ルート
看護師
オペ
レータ
利用者
ケアマネ
ジャー
常勤介
護職員
訪問介
護員
25
(5)介護職員とケアマネジャーへの教育訓練
•
•
•
定期巡回・随時対応サービスは、ケアマネジャーに在宅医療と訪問看護の展開と、在宅
医療の診療報酬制度の学習と、在宅医療を内包した、「地域包括ケア」の学習を必要とし
ている。
同様に、計画作成責任者(サービス提供責任者)、介護職員も、在宅医療と訪問看護の
展開と、在宅医療の診療報酬制度の学習と、在宅医療を内包した、「地域包括ケア」の学
習が必要、開所前3か月間で充実した研修を行い、開所後、OJTを行う必要がある。
この方法により、在宅介護の経験が少ない介護員も早期に中心的な役割を担うことが可
能。
介護職員への教育研修
OJTへ展開
←
知
識
量
在宅医療の知識
訪問看護の知識
診療報酬制度の知識
ケアプランの展開
包括サービスのケアプラン
訪問介護員の採用・雇用・就労支援
サービス提供予定・実績の管理、請求管理v
介護過程の展開技術
介護技術
3か月前
開所日
時間→
26
定期巡回の提供価値の訴求
•
•
•
•
•
•
•
•
生活全体を支える。
24時間365日の対応
アセスメントのスピードの速さ
生活援助サービスの提供
利用者変化に応じた迅速な変更対応
医療連携による在宅生活の質の向上
入院時の連携
退院復帰の連携
27
地域包括ケアプランにおいて、訪問介護員が提供する
生活支援や身体介護が利用者の生活を支える中心軸になる。
居宅介護支援事業所のケアマネジャーが作る地域支援ネットワーク
介護保険
サービス
訪問介護
随時訪問
通所介護
月
住まい
生活支援サービス
サービス付
き高齢者住
宅等など
介護保険外生活援助
配食・会食・送迎・
買い物・緊急通報
ケアコール
火
水
木
金
土
医療系サービス
訪問診療
訪問看護
短時間の定期巡回サービス
(掃除)
定期巡回
訪問看護
(入浴・洗濯)
短時間の定期巡回サービス
通所介
護
定期巡回
訪問診療
(入浴・洗濯)
法定後見
任意後見
日常生活自立支援
日
週間計画
定期巡回
福祉・権利擁護
定期巡回
(買い物)
短時間の定期巡回サービス
地域包括ケアプラン
○短時間の定期巡回サービスの位置付け
○日中従来型の訪問介護による身体介護
と生活援助
○定期的な訪問看護
○在宅医療医師による月2回の訪問診療
○薬剤師による服薬指導
○配食・地域交流・立替払いによる買い物
○ケアコールによる随時対応・随時訪問
○任意後見人の位置付け
28
短時間の定期巡回サービス
サービス提供量の想定
• 定期巡回随時対応サービスのサービス提
供量は利用者のニーズを見極めてそのニ
ーズに向けてサービスを提供する。
• 「暮らしの質」を高めるための改善を繰り返
していくと、これまでの指定訪問介護のサ
ービスのプランとは全く異なる形にどんど
ん変化し続けていく。
• 利用者の環境と身体状況は常に変化して
おり、一時的なサービス提供過剰を議論し
ても、次の瞬間状態像が変化している。 29
サービス提供量想定(参考値)
要介護1
要介護2
要介護3
要介護4
要介護5
6,670 11,120 17,800 22,250 26,700
1分あたりの
単位数
月間分数
(8.50で割返
し)(分)
785
1,308
2,094
2,617
3,141
1日当たり分
数(分)
26
44
67
87
105
1日当たり
サービス提
供量想定
身体1
254
8.47
10~20分 10~20分 10~20分 10~20分 10~20分
を2回程
を2回程
を3回程
を4回程
を5回程
度
度
度
度
度
指定訪問介護に比較して大きく上回る量が提供される必
要がある。
登録型訪問介護員の大量採用と大量育成が最大のボトル
30
ネックとなる。
「Aging
In Place」地域居住
の実現に向けて
地域包括ケアを届けたい。
ご清聴ありがとうございました。
31