Transcript 講義資料3-ppt
人間の聴覚器 音波 耳介 外耳道(耳孔) 鼓膜 中耳 3つの耳小骨 〝てこ〟 インピーダンス整合器 蝸牛 リンパ液の圧力波 耳管は気圧変化など圧 力のゆっくりした変動 の調整をする。 蝸牛(引き延ばすと全長33mm程度) 基底膜によって隔てられた2本の液体の柱 ●周波数が低く波長が長い⇒液中の長い寸法で共鳴 ●周波数が高く波長が短い⇒基底膜の入口に近い所で共鳴 基底膜のどの部分が応動するかで音の高低を判断する。 音の刺激 基底膜に分布している聴神経の末端 電気信号を発生 電気信号⇒ 一定の大きさをもつパルス 強さに応じてパルスの数が多くなる ●どの神経が信号を発生するか ⇒ 〝周波数〟 ●どれだけの数の信号を発生するか ⇒ 〝強さ〟 電気信号は脳で受信されて音の感覚を得る。 人間の聴覚 音の周波数によって感じる大きさが違う 少しだけ周波数 が違うもの 正弦波 8Hz 16Hz 31.5Hz 63Hz 125Hz 250Hz 500Hz 1KHz 2KHz 4KHz 8KHz 16KHz 32KHz 500Hz 510Hz 1000Hz 1010Hz 1020Hz 音階 ド① ド② ソ② ド③ ミ③ ソ③ ド④ ミ④ ソ④ ド⑤ ミ⑤ ソ⑤ ド⑥ 人間の聴覚 音の波形によって感じる大きさ・高さが違う 波の形だけが違うもの 551.25Hz 40000 30000 20000 10000 振幅 正弦波 三角波 矩形波 矩形波① 矩形波② 矩形波③ 各種の音波波形 正弦波 矩形波 三角波 0 -10000 -20000 -30000 -40000 0 1 2 3 4 5 6 時間(msec) 7 8 9 10 人間の聴覚 音の大きさの変化に対して鈍感 音の振幅だけが違うもの 500Hz 30000 15000 振幅 基準 -1dB -2dB -3dB -6dB -10dB 減音の効果 0dB -1dB -2dB -3dB 0 -15000 -30000 0 1 2 3 4 5 6 時間(msec) 7 8 9 10 聴感曲線 純音についての聴感曲線⇒ISO/R226(1961) 18才から25才までの聴力健常者が音源から出る平面正 弦進行波に正対して両耳で聞く実験に基づく。 1000Hzを基準として音圧レベルを決め、その音と同じ大 きさと判断。 破線で示した曲線⇒最小可聴値 (MAF, minimum audible field) 純音の聴感曲線 (Flectcher-Munson ⇒ Robinson-Dadson) 聴感補正 人間の聴覚は周波数によって大きく異なる。 ⇒聴覚に基づいて音圧レベルから騒音の大きさを表す。 ⇒聴感補正 〝A特性〟⇒等ラウドネス曲線のうち、 30phonまたは 40phonの反転曲線 〝B特性〟⇒等ラウドネス曲線のうち、 60phonまたは 70phonの反転曲線 〝C特性〟⇒低周波および高周波帯域以外は平坦な特性 音圧レベルの近似値 10 平坦特性 0 聴感補正量(dB) -10 C特性 -20 -30 B特性 -40 -50 -60 A特性 -70 -80 8 16 31.5 63 125 250 500 1K 2K 1/3オクターブ中心周波数(Hz) 聴感補正図 4K 8K 16K 31.5K 騒音の周波数 帯域フィルター(バンドパスフィルタ)を用いる方法 1 2 4 8 16 1/1 オクターブ中心周波数[Hz] 31.5 63 125 250 500 1K 2K 4K 8K 16K 1 2 4 8 16 31.5 63 125 250 500 1K 2K 4K 8K 16K 1.25 2.5 5 10 20 40 80 160 315 630 1.25K 2.5K 5K 10K 1.6 3.15 6.3 12.5 25 50 100 200 400 800 1.6K 3.15K 6.3K 12.5K 1/3 オクターブ中心周波数[Hz] 1/N オクターブバンドパスフィルタの通過帯域 中心周波数:fm 下限の遮断周波数:f1 上限の遮断周波数:f2 ただし、n は 1/N の N である。 fm f1 f 2 [ Hz ] fm f1 2n 2 [ Hz] f 2 2n 2 f m [ Hz] スペクトルアナライザーを用いる方法 時間的に変動する音圧をA/D変換して、 FFT(Fast Fourier Transform)を行う A/D変換に要したサンプリング時間とサンプリング個数 によって周波数分析結果が影響を受ける 騒音計の動特性(dynamic charactaristics) 速い動特性(FAST)[時定数0.125 sec.] ●騒音の変化に対する追随性は高いが、 時間平均効果は小さい。 ●聴感に比較的近い。 緩い動特性(SLOW)[時定数1.0 sec.] ●変動する騒音の平均的な値を読み易くする。 音圧変動 レベル変動