外来生物問題を取り上げた授業 -熊本県宇土半島のタイワンリスを題材

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Transcript 外来生物問題を取り上げた授業 -熊本県宇土半島のタイワンリスを題材

外来生物問題を取り上げた授業
-熊本県宇土半島のタイワンリスを題材にして-
熊本市立千原台高校 坂田拓司
目
的
身近な外来生物とその問題点、
対応策を理解する。
隠れた(本当の)目的
• 興味関心 → 探求心
・・・ こんな事があるの? なぜなの?
• 班活動 → コミュニケーション能力
・・・ 私はこう思う! みんなの意見は?
→ 私たちの意見はこれ!
• 感覚的視点<科学的・論理的視点
・・・ かわいそう、でも、しなくてはならない
特
• 実物の使用
徴
• 現在進行形の題材
• 地元の題材
• 授業者が取り組
んでいる題材
• 動画映像の利用
• 新聞等の
資料活用
• クイズ形式
• 自己規範を意識する
使用教材
・タイワンリス剥製
熊本県文化企画課松橋収蔵庫
・録画DVD
NHK番組
ダーウィンが来た!いきもの伝説
「リスがほえる!?台湾の森」
2010年9月19日(日)放映 30分
・啓発冊子
「タイワンリスを知っていますか?」
2010年8月 田村典子 森林総研
・外来生物法パンフレット
発行:環境省
・新聞記事
2010年8月27日 西日本新聞
・ビデオ視聴記録用紙
・授業記録用紙
授業展開(1限目)
授業展開(1限目)
導入(5分)
1 各地に特有の生態系を、外来種が脅かしている。その例と
してタイワンリスを2時間連続で取り上げる。本時はDVD視
聴。
※タイワンリス剥製の提示
2 次の時間では外来種として
の問題点について、グループ
(班)学習を行う。
授業展開(1限目)
展開(40分)
1 ビデオ視聴
「リスがほえる!?台湾の森」 30分
主な内容は視聴記録用紙
に記入。
授業展開(1限目)
2 感想記入・剥製回覧
授業展開(1限目)
番組の感想の記入と平行して、タイワンリス剥製を生徒に
回し、体の特徴を体感させる。
授業展開(1限目)
3 タイワンリス剥製の出自解説
・熊本県宇城市三角町におけるロードキル。
・熊本西高校生物部の活動。
・本校職員の実家のミカン園。
授業展開(1限目)
まとめ(5分)
1 タイワンリスは台湾の森林生態系において樹上生活に適応。
鳴き声でコミュニケーションを行う。
2 日本で繁殖している場所では、様々な被害を与えている。
3 次時ではその問題点と、対策について学習する。
※視聴記録用紙回収
視聴記録用紙は目を通して、次時までに返却。
授業展開(2限目)
授業展開(2限目)
導入(5分)
1 前時の振り返り。視聴記録感想の一部を紹介。
2 本時内容の説明
・資料を用いた調べ学習 ・班活動 ・クイズ形式
展開(40分)
1 4(3~5)名の班を作る
2 冊子資料を配付し、
外来種としてのタイワン
リス問題を整理。授業
記録用紙に記入
授業展開(2限目)
3 外来生物法パンフレットを配布し、概要の説明。
4 外来生物被害予防3原則と
「もし自分だったら・・」を各自が
考える。
5 4の内容を班内で論議し、意
見をまとめる。
班の意見を板書する。
授業展開(2限目)
6 3原則の正解を示し、正答の多かった班に拍手。
7 「もし自分だったら・・」は正答がないので、外来生物法
の精神に触れない範囲でよりよい解決法を考える。さらに、
「もし・・」の前にすべきであったことに気付かせる。
授業展開(2限目)
まとめ(5分)
1 宇土半島のタイワンリスに責任はない。管理が不十分だっ
た「ヒト」側に原因がある。
2 生態系や農林業への影響を与えている外来生物タイワン
リスは個体数のコントロール(=捕獲・殺処分)をしなくてはな
らない。
3 生物に対峙したとき、感覚的視点のみで判断するのでは
なく、科学的・論理的視点を重視する。
4 他人事ではなく、自分の規範意識に結びつける。
※授業記録用紙回収
評価・感想
人数
8
7
6
5
4
3
2
1
0
5
興味関心
4
3
評価(5段階)
2
内容理解
1
・DVDの内容が面白かった。
・番組視聴や作業学習があっ
て楽しかった。
・普段、関心を払わないことを
たくさん知れてよかった。
・本物の毛に触れてよかった。
・リスって想像していたより大
きかった。
・この授業を発展させて科学
に興味や期待を持てた。
・班の人と話し合いが十分できなかった。
・グループ活動にする必要性を感じなかった。
成 果
・適切なDVD教材は有効。
・本物を見せて触らせることが関心を高めた。
・班活動・クイズ形式は授業を盛り上げた。
・討論が深まった班では、自分の体験を語った
り、より良い解決法の議論がされた。
課 題
・意見交換が十分ではない班があった。
→ 班活動授業を年間授業計画に組み込む。
LHRや他の授業との協力・連携。
終了
外来種問題を取り上げた授業
-熊本県宇土半島のタイワンリスを題材にして-
熊本市立千原台高校 坂田拓司
スライド
授業の目的と背景
授業内容
写真
生徒の感想
課題
配付資料
指導案
配付資料(ビデオ記録用紙・班討論資料・新聞記事・外来生物法パンフ・冊
子「タイワンリスを知っていますか」)
その他の情報(剥製借り受け借用書)
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・題名「外来種問題を取り上げた授業-熊本県宇土半島のタイワンリスを題材にして-」
・資料 NHK番組「ダーウィンが来た」(発表では画面を5~10枚切り取って概略紹介)
ビデオ視聴記録用紙
新聞記事
外来生物法パンフレット
授業記録用紙
森林総研制作の冊子
クリハラリス剥製の写真
剥製の借り受け先・借用書。DVD・新聞記事の入手先と許可?
・ポイント ネット資料ではなく新聞記事(NIE)
TT(実習教師)がベター(特に班活動で)
外来生物パンフはページを打ってもとと同じ三つ折りで配布。重要点はマーカー引きさせる。今の1~4の括弧は不
要。
3原則は班討論で→板書(途中でヒントを与える) 班間や他のクラスとの競い合いに持っていくと盛り上がる。正解
発表で盛り上がらせる。
事例の班内討論は行う。班内ベストアンサーの決定・発表。「感情的判断」→「論理的・科学的判断」。
DVD後に剥製の机間指導で見せる→タイワンリスという和名の由来と剥製との関係→剥製の由来「職員の実家の
山で確保された」「剥製の経緯(西高生徒が関わった)」
小道具(授業目標、各時間の目標、キイワード、設問・解答、地図は紙に書いて黒板貼り付け)、剥製、地図
2限目の前に視聴記録は目を通して返しておく。
・その他 NHK 熊日 田村さん(森林総研)には発表の許可と紹介?
・別の目的(理科教育+人権教育) 班活動の導入→一緒に考えて、お互いの考えを示し合う、別な意見や価値観を認め
合いながらもベターな答えを議論して導く→コミュニケーション能力アップ
•
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・題名「外来種問題を取り上げた授業-熊本県宇土半島のタイワンリスを題材にして-」
・目的的
身近な外来生物とその問題点、
対応策を理解する。
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興味関心 → 探求心
・・・ こんな事があるの? なぜなの?
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班活動 → コミュニケーション能力
・・・ 私はこう思う! みんなの意見は?
→ 私たちの意見はこれ!
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感覚的視点<科学的・論理的視点
・・・ かわいそう、でも、しなくてはならない
・適切なDVD教材は有効。
・本物を見せて触らせることが関心を高めた。
・班活動・クイズ形式は授業を盛り上げた。
・討論が深まった班では、自分の体験を語ったり、より良い解決法の議論がされた。
・意見交換が十分ではない班があった。
→ 班活動授業を年間授業計画に組み込む。
LHRや他の授業との協力・連携。
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・資料 NHK番組「ダーウィンが来た」(発表では画面を5~10枚切り取って概略紹介)
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ビデオ視聴記録用紙
•
新聞記事
•
外来生物法パンフレット
•
授業記録用紙
•
森林総研制作の冊子
•
クリハラリス剥製
・ポイント ネット資料ではなく新聞記事(NIE)
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TT(実習教師)がベター(特に班活動で)
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外来生物パンフはページを打ってもとと同じ三つ折りで配布。重要点はマーカー引きさせる。今の1~4の括弧は不要。
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3原則は班討論で→板書(途中でヒントを与える) 班間や他のクラスとの競い合いに持っていくと盛り上がる。正解発表で盛り上がらせる。
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事例の班内討論は行う。班内ベストアンサーの決定・発表。「感情的判断」→「論理的・科学的判断」。
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DVD後に剥製の机間指導で見せる→タイワンリスという和名の由来と剥製との関係→剥製の由来「職員の実家の山で確保された」「剥製の
経緯(西高生徒が関わった)」
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小道具(授業目標、各時間の目標、キイワード、設問・解答、地図は紙に書いて黒板貼り付け)、剥製、地図
•
2限目の前に視聴記録は目を通して返しておく。
•
・その他 NHK 熊日 田村さん(森林総研)には発表の許可と紹介?
•
・別の目的(理科教育+人権教育) 班活動の導入→一緒に考えて、お互いの考えを示し合う、別な意見や価値観を認め合いながらもベターな答え
を議論して導く→コミュニケーション能力アップ