安全第一、品質第一 - 片山安心コンサルタント

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Transcript 安全第一、品質第一 - 片山安心コンサルタント

ケガしない、ケガさせない!!
安全は常に、品質第一
「誰も危害を受けない、
遭わせない」
安全をすべてに優先させ、
品質は安全と車の両輪にて、
CD21.120617
事故・災害に
向かって
Uターンしま
すか?
品質に関しても妥協しない。
あなたは、後ろの棚から物が落ちてきそうな所で、落ち着いて仕事ができますか?
「車の両輪」そのたとえ話の意味は、
日本の場合は「車は左側通行」です。よって、左の車輪は「品質」とし、右車輪を「安全」にたとえます。
さて、右側が早く回ると道から外れ、遅いとセンターラインを越えます。そこに車が来たらぶつかるので
危険です。次に、左側が早く回るとセンターラインを越えて危険、遅いと道から「外れる」つまり市場から
締め出されることを意味します。
作成 ’12.6.18
片山 安心コンサルタント
目次
1. 品質管理の定義
2. 現地・現物・現実
3. 情報をフィードバック
4. 問題の捉え方
「ライトついてますか」
5.
6.
7.
8.
問題発見の人間工学
問題、その着眼点
現場の 5S
流れの 3ム・4M
QC 7つ道具 (Q7)
9. データ分析
10.
11.
12.
13.
14.
15.
16.
17.
一緒に対策を始める
目標設定
抽象的を具体的に表現する
品質管理の目的
製品の信頼性・安全性
品質管理と危機対応
問題発見の工夫
効果の確認
以上
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1. 品質管理の定義
• 定義は品質方針になっていく
各社の定義があり、製品を買うお客様の信頼を得る
生産システムと、それによってつくられた製品とその
サービスで顧客の満足を得ることが書かれている。
JIS Z8101規格の定義は、「買い手の要求に合った品質の品物または
サービスを経済的に作り出すための手段の体系」とあります。
• K社の定義
「全世界のお客様が満足する製品や技術を、経済的
に、開発、生産、販売、サービスすることを目的とした
諸活動」
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2. 現地、現物、現実
• 事実を直視し、事実で判断する。
私なら実行前に、
事実情報に照ら
し合わせ、
正しい判断かを
確認します。
• 源流管理 ( プロセス・コントロール )
① 工程・手順(業務プロセス)を望ましい状態
状に保持する。
② 製品を管理する。
トラブルや良くなった情報を前後工程に渡す
。 変化がないことも情報です。
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3. 情報をフィードバックする
• 工程の品質管理はフィードバック
前工程の問題を後工程で直してしまうと、前工程は
「これで良い」と思い、同じもの=不具合を作り続ける
。
また、
傷がある・・・
• 見つけた時に報連相
日が経ってから問題を指摘し
ても「今まで大丈夫だったよ」と言
われ、対応してもらえない。
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また、
直さないと・・・
また、
直さないと・・・
この繰り返しでは、
何時まで経っても直りません
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4. 問題の捉え方
• あるべき姿になる為の途中の目標と現実の差
例:あるべき姿は、不良ゼロ、利益20%以上など
あるべき姿
• 分っている問題
困りごと
差を
問題と
捉える
目標の姿
油断した姿
現実の姿
手の届く高
さにする。
• 気付かない問題
判断基準が人それぞれ、
聞いても肝心な部分は大雑把で、あやふや。
関心がないため見えていない。
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「ライト、ついてますか」 問題発見の人間学より
"Are Your Lights On?: How to Figure Out What the Problem Really Is.”
• 何が問題か?
 損失は何か。
ライト、
ついて
ますか
ドナルド・C・ゴース
(著),
G.M.ワインバーグ
(著),
木村 泉 (翻訳)
• 問題は何なのか?  問題はどのようにして起きたか
• 問題は、本当のところ何か?  発端は何か、どこで。
• それは誰の問題か? 発生元は誰、困るのは誰か。
• それはどこからきたか? どの様な関わりなのか。
• 問題を本当に解決したいか? みんなが問題と感じ
ているか。(直接関係していない人も)
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5. 問題、その着眼点
• 5S (整理、整頓、清掃、清潔、躾)
①
②
③
④
⑤
同じ種類の物があちこちにある
すぐ使えない
汚れている
服装の乱れ、汗臭さ
習慣になっていない
• 4M (人、設備、材料、作業方法)
「捨てる、残す」の選択
・先延ばし
・選ばない
・無関係な理由付け
(文句が出る)
これらが現状維持の要因。
(Man,Machine,Material,Methood)
• 3ム (ムリ、ムダ、ムラ)
① 余裕なく、安定して出来ない
② 捨てる部分が多い、段取りの時間
③ バラつく(上手くいくときが少ない)
• 数値表現が難しい状態を、徐々に数値化して見えてくる。
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6. 現場の 5S
① その物に見合った表示
・用途は何か
・いつ使うのか
・何時まで置くのか
・いつもここに置くのか。
② それらを「小分類、大分類」
(グルーピング) して
置く場所に看板表示する。
*現品票を付けてから
物を置く、移動する。
③ 物の表示と場所
の表示を一致させる。
④ 長期間(1ヶ月も)必要ないも
のは作業現場に置かない。
⑤ 現場の空間(スペース)を
60%以上に保つ。
物の流れは安全と品質に影響する。
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⑥ 物の流れの元になる入り口
出口を決め、守らせる。
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7. 流れの 3ム・4M
人 (Man)
材料 (Material)
・ ポカミスの防止、不慣れ
・ 人間工学による動作原理
・ 力量と意識(整頓・清潔・躾他)
・ モチベーション(楽しさ)
・同じ成分、硬さ、形状、他
・保管場所と期間、
・変化のあった事柄
ムリ
無理な姿勢、
徹夜する日程、
集中応力、他_
製品群
ムダ
ムラ
段取り替え、
待ち時間、不良品、
材料の切れ端、他
時々動くライン、
寸法や量のバラツキ、
在庫過多や無し、他
方法 (Method)
設備・機械 (Machine)
・設備の清掃と維持管理(記録)
・設備の何が工程に影響するのか
明確で、文書化されている。
・作業手順書(作業分析・時間管理)
・手順の何が後工程に影響するのか
明確で、文書化されている。
・図面記号や指示の仕方が同じ
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8. QC 7つ道具 (Q7)
1. パレート図 : 発生の多い順に並べ、改善ポイント
を探す。
2. 特性要因図:改善ポイントについて4Mの要素か
ら要因を書き出し、改善計画を立てる。
3.
4.
5.
6.
7.
チェックシート:改善ポイントのデータを集める。
散布図
:改善ポイントの影響要素を知る。
ヒストグラム:改善ポイントの傾向を知る。
管理図
:改善後のポイント状態を知る。
グラフ
:棒・円・折れ線・レーダーチャート・他
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9. データ分析
(1/2)
データを集めて現実を知る。
• データ登録の問い合せ
• サービス受付からの傾向
連続して(毎月)
データを取り、
傾向を掴む。
問い合わせと不備による時間のロスは、
自分達の仕事をしてもらう時間を少なくし
ている。
サービス受付を製造年代別に集計した時、
故障率曲線と同じ傾向になる。
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9. データ分析
(2/2)
アンケートで、対象者の意識を知り方向を決める
• 給食 利用者
快適な職場環境を得る為に、
利用者のニーズに合った改善
を効果的に行っている。
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10. 一緒に対策を始める
「品質向上」の逆を
言えば、品質低下
問題を解決すること
• 工程全体を見て、品質向上を目的に、
3ヶ月後はどの程度減っているかを目標に
して、関係部署が同時に実施する。
例:登録時の不備、待ちを30%無くす。
どうやって?
目標は数値だ
けです。
②変更と
⑩未記入を無く
すと40%の不備
が無くなる。
登録部門の努力で作図の不備改善は
できるのか?
作図していない部門では直せない
4項.問題の捉え方
「ライトついてますか?」を参照する。
②変更 ⑩未記入
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11. 目標設定
• 達成には具体的な行動(その成果・結果が目標)
例: 目的を「利用者の健康と満足する献立」としたなら、
「利用者の満足」を「おいしければ残さない」から残飯の量で測る。
• 目標の残飯量を、何をやって下げるのか?
例: アンケートや実際のカウントで、現状の盛り付け量で食べ切れるか、味
付けは、何人の人が残し、何を残したのか、利用者と作る量の見込み差、他
それらのデータを基に試算して目標達成させる。
• みんなの関心を集めて、一つひとつ完結させる
例:目標を「①盛り量(カロリー)を4段階,②薄めの味付け,③利用者の事前把握
によって残飯を調理総量の0.5%以下で利用者の満足を得る。」とする。
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12. 抽象的を具体的に表現する
てい ねい
• 「丁寧な対応」とは、どんなふうになるのか?
お辞儀は、相手に対しての敬意
や存在感を認めるということ
例:おじぎの仕方
• 一人ひとりの解釈や意識は同じでない。
何が正しいのか? おじぎの角度・時間?
相手が私達の行動を良い評価してくれた時。
• 数値で行動の基準を明確にする。
例:腰から真直ぐ上半身を30度前傾させ、2秒間保持する。
• 目的は、相手に私達の気持・考えを伝えること
。
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13. 品質管理の目的
• 顧客の満足を得る=継続的に製品が買われる
製品に不安のないことを日々の行動で証明する。
• 問題の発生を未然に防止する。
• 問題が発生したら、
いつから、どれから、どの程度
流出防止と再発防止をする。
品質記録は原因を知る手掛かりになる。
打合せ内容の記録>変更の履歴>加工設備の管理記録>部品の検査表>製品の検査表
• 問題の対処が早く確実なら、顧客は安心する。
よって、継続的に製品が買われる。
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14. 製品の信頼性・安全性
危害: 身体的障害及び又は健康もしくは財産に対する害
ISO14121:1999
• 品質不良の製品で、事故や災害になったら、
製品の信頼=安全性が問われる。
動かないだけならましだが、人を傷つけ損害が出ると、
__次は別の会社の製品を買う。危ない製品の会社からは買わない
。
• 問題の波及、その結果が想像できること、それ
がリスクアセスメント。
危害の程度と発生頻度を組み合わせて判断する。
• 品質管理と危機対応が結び付くと、どうなるか?
問題の捉え方が、「広い範囲の中から見つける」から、
「決まった所の変化を知り予防する」になる。
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15. 品質管理 と 危機対応
• 何の変化を検知すべきか判る
色々な品質データから、問題発生の前ぶれになる兆候が発見できる。
• 変化の様子から限界値=自らの基準が判る
「基準(法)を満たしている」という考え方から、「求められる程度=必要な程度」を
自ら考えて判断すべきである。
① 何が必要で、何が不要か。
② どこまで許容できるのか。
• 素早い対応(報告・是正)で、信頼感ができる
データから、問題発生の原因、対策を正しく説明でき、聴く人に安心感を与えら
れる。 不確かな説明は、不信感から不安を与えてしまう。
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16. 問題発見の工夫 _
• 変化が目立つこと

② 種類別に区画するし、同じものを集める
① 白い床や壁に、色汚れは目立つ
色で変化が判る
余剰の程度が判る
③ 表示以外のものは置けない (スパナの影絵) 無くなると判る
④ 置く数量を制限し表示する (大量に置かない) 使い切る
⑤ 掃除して状態を保ち、認識しておく (点検)  故障の早期発見
⑥ いつも同じ状態は、変化をイメージで感じれる (すぐ使えるよ
うに置く)準備に時間が掛かれば仕事時間は減る。
⑦ 空間を多くする(いつも使うものしか置かない) 変化に対応
⑧ 日付を付けておく (記録と期限)
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
置きっぱなし防止
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17. 効果の確認
• 問題を抽出した時のチェックシートを改良して、
発生件数を調べ続ける。
発生しないのだから
何もしなくていい。
チェックを続けなければ一時的に無くなるだけ。
人が変わり、関心が薄れると、元の木阿弥になる。
• 問題を低減した時の手順(やり方)をルールに
する、ルールを見直し文書化して標準にする。
実践したことをルール化すれば、低減のノウハウは残る。
以上
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ケガしない、ケガさせない!!
変更履歴
「誰も危害を受けない、
遭わせない」
日付 箇所数 変更内容
'12.06.18 0
初版
• 向上する為に、気にしていること。
①
②
③
④
自分のことについて、欠点として人に言わない
他人を非難しない
よう どう
他人の上手くいっていることを言わない(比較・陽動)
自分の好きなことに参加する
かたやま しょうさく
• 講師
片山 昌作
〒939-1533 富山県南砺市八塚188
問い合わせ: shousa@ansin39.com
ホームページ: http://ansin39.com/
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