Transcript Introduction to WJEMA BMC ① BMC競技の概要

Introduction to WJEMA BMC
#1 BMC競技の概要
BMCとは？
BMC = Basic Medical Conference
Basic Medical
メインテーマ
基礎医学の分野から毎年あるテーマを選び
そのテーマに沿ったあるトピックを発表
サブテーマ
Conference
ある基礎医学的テーマの面白さ・意義深さを
30分間の英語プレゼンテーションとして表現
BMCの「メインテーマ」
• 夏JEMAのコミッティーで話し合って決定
• 2011年度のメインテーマは遺伝学（Genetics）
2010年度 微生物学（Microbiology）
2009年度 神経学（Neurology）
2008年度 腫瘍学（Oncology）
2007年度 免疫学（Immunology）
2006年度 発生学（Embryology）
メインテーマどうしも多少重複
（ex. 微生物学と免疫学）
BMCの「サブテーマ」
• メインテーマにまつわる（最近の）トピックス
※臨床への応用性を備えたトピックが一般的
分子メカニズム
メインテーマ
臨床医学
疾患の病因、病態、診断、予防・治療
• サブテーマ候補は各チーム内で模索
3月頃までに文献を調べて候補を見つける
4～5月頃に最終決定（6月にWJEMAに報告）
サブテーマの決め方（京大）（１）
ジャンルで班分けして文献検索⇒各班で候補を探す
（例） 2009年度メインテーマ：神経学
Ａ班
Ｂ班
Ｃ班
•
•
•
•
•
臨床疾患
Ａ班でのリサーチ項目
Alzheimer病
Parkinson病
Huntington病
ALS ALS
多発性硬化症
⋮
Alzheimer病の…
• 発生機序に関する仮説
• 分子レベルでの病態
• 病態を起こす分子経路
• 治療に関する最近の研究
⋮
サブテーマの決め方（京大）（２）
サブテーマ候補ごとに発表案としてまとめ、投票で決定
Ａ
班
Ｂ
班
Ｃ
班
ａ案
１人２票ずつ投票→２つ程度に絞り込む
ｂ案
ｃ案
ｄ案
ｃ案
ｃ案
ｅ案
ｅ案
ｆ案
改めてｃ班・ｅ班に分けて各々練り直し
１ヶ月後に１人１票ずつ投票→最終決定
夏JEMA競技としてのBMC
• 第8回（1978年度）夏JEMAより競技として導入
• 入賞：1～3位
• エントリー費：
チーム全員で5000円
• 2010年度の参加校
京都大（2010年度 第1位）、大阪大、京都府立医科大
熊本大（2003～）、徳島大（2009～）、岡山大（2010）
大阪医科大・関西医科大は合同で参加（OKBMC）
プレゼン競技としてのBMC
• 時間厳守
– 発表時間 30分間＋（Judgeとの）Q&A 15分間
– 30秒超過ごとに減点、最大超過は5分まで
• 使用言語：英語のみ
– 発表もQ&Aも英語で
– 画像も日本語NG
• 使用機器
– PC、マイク、ポインター
採点競技としてのBMC
• Judge
– 正Judge（2名）：（主に主管校の）教授または教員
– 学生Judge（各チームの上回生1名）：BMC経験者
自分のチームは採点しない
• Scoring
– Judgeごとに各チームにつけた点数を偏差値化
– チームごとにA, Bを算出し、合計値で順位決定
A：正Judgeの偏差値の平均
B：学生Judgeの偏差値の平均（最高・最低を除く）
（例） ４チームの場合（１）
採点結果
正Judge
学生Judge
１
２
ａ大学
ｂ大学
ｃ大学
ｄ大学
ａ大学
91
86
86
18
90
ｂ大学
79
92
82
90
72
ｃ大学
68
57
75
80
ｄ大学
85
82
87
70
81
80
Judgeごとに偏差値化
（例） ４チームの場合（２）
ａ大学
ｂ大学
ｃ大学
ｄ大学
正Judge１
60.4
48.2
正Judge２ 平均（A）
54.4
57.4
58.3
53.3
37.0
35.5
36.3
54.3
51.8
53.1
学生Judge
平均
ａ大学 ｂ大学 ｃ大学 ｄ大学 （B）
59.1
38.5
60.0 59.1
ａ大学
61.2
57.0
40.0 57.0
ｂ大学
42.0
51.6
50.0 50.0
ｃ大学
46.8
39.3
54.4
46.8
ｄ大学
A+B
116.5
ａ大学
（1位）
ｂ大学
110.3
ｃ大学
86.3
ｄ大学
（2位）
（4位）
99.9
（3位）
BMCの採点項目（2010年度）
1. Presentation of contents (40)
1. Delivery (18)
2. Composition of contents (48)
1. Analysis and logic (22)
1. Attitude (3)
2. Organization (12)
2. Mechanical operation (3)
3. Title (2)
3. English (12)
4. Topic impression (12)
2. Slide design (22)
1. Design and layout (16)
2. Choice of words (6)
大別して３項目
＋Penalty（減点）
Significance (6) / Interest (6)
3. Q and A (12)
1. Interaction with questioners (6)
English (3) /
Attitude and Mechanical operation (3)
2. Composition of answers (6)
BMCでは「何を競う」のか？
• 発表内容の質
差がつきやすい
– 題材自体の面白さ、意義深さ
– それを伝えるための要素
＝「論理的な説明」「分かりやすい構成、展開」
• スライドの見やすさ、分かりやすさ
• 英語、デリバリー #5で解説
• 機械操作の適切さ
• Q&Aにおける回答の適切さ
#2～#4で
解説
Question
BMCの発表作成って
何をどの順でやれば良いのですか？
いきなり説明しても難しいので、
他のものに例えてみましょう。
「美味しい魚料理を作るには」
美味しい魚料理を作る手順
• 食材の入手
– 旬の魚で美味しい
– 栄養価が高く、体に良い
• 調理の手順の検討
– ああしてこうして…
• 盛り付け
– お皿にどれだけ載せるか
– 配置、色、バランスetc
BMCの発表を作る手順
• 発表題材のリサーチ
– 旬の分野で面白い
– 意義、重要性が大きい
• ストーリーの検討
– あれを話してこれを話して…
• スライドの作成
– １枚にどれだけ載せるか
– 配置、色、バランスetc
●●●
• ○○○
• △△△
• ×××
発表作成における実際の作業
1. リサーチ（#2で解説）
– 文献を読み込んで、題材に関する情報を広く収集
2. ストーリー作成（#3で解説）
– 調べた情報を整理して流れを考え、発表の構成を検討
3. スライド・原稿作成（#4で解説）
– フローチャートを書き、それを基にスライドと原稿を作成
4. 発表練習・Q&A対策（#5で解説）
– 原稿を暗記し、個人や全体でひたすら発表練習
– 発表に対する質問を予想し、回答を用意
発表作成の流れ
京大では…
10月
フレディベ
11月
春JEMA
12月
1月
メンバー勧誘
2月
リサーチ
初心者への教育・指導
ストーリー作成
発表テーマ
提出
4月
5月
3月
6月
サマリー
提出
7月
夏JEMA
8月
リサーチ
発表テーマの決定
スライド・原稿作成
発表練習
Question
メンバー勧誘って何をしていますか？
（１） BMC説明会
（２） 基礎知識のレクチャー
BMC説明会（10月）
• 競技概要（スピーチ競技との相違点etc）
• BMCに参加するメリット
– Basic Medical→基礎・臨床の医学知識が増える
– Conference→プレゼンに必要な技能が身につく
– 科学英語・学術英語に慣れることができる
⋮
• 過去のプレゼン上映（＋大まかに内容を解説）
• 今後の活動方針
• 空いている曜日・時間帯調査
全部で1～1.5時間を目安に、同じ内容で2回ほど行う
基礎知識のレクチャー（11月）
• リサーチのベースとなる知識の紹介
– その年のメインテーマの総論・全体像
（学問対象の把握、解剖生理、疾患総論etc）
– Essential Cell Biologyの内容
– 免疫について
– 論文検索（PubMedの使い方）
– 論文の読み方・まとめ方
必要に応じて
全部で1～1.5時間を目安に、週1回ペースで行います！
（Freshmen’s Debate終了に伴ってミーティングに移行）
Question
ミーティングでは主に何をしますか？
（１） 論文抄読（冬～春）
（２） 分担して発表作成（夏）
（３） 今後の方針の話し合い
ミーティング内容（サブテーマ決定まで）
• サブテーマ決定前は論文抄読が中心
– 担当者が読んだ論文を要約して発表
– 内容についてDiscussionし、補うべき点を把握
– 毎回2人担当、初心者は経験者がサポート
• サブテーマ決定時にSpeaker（発表者）を決定
– ストーリーの各章に1人（計5～7人）
– 以降はSpeakerごとに内容の練り直し、発表作成
– 上回生は進行状況を確認しながら適宜サポート
全部で3時間を目安に、週1回ペースで行っています！
サブテーマ決定後のBMC活動
集まる機会を可能な限り増やしていく！
※京大では…
• サブテーマ決定後より週2回ミーティング
• 夏合宿（7月後半）で初版スライド・原稿完成
• 以降はほぼ毎日学内の講堂に集まって議論
• 下書き（フローチャート）を作って試行錯誤
• 個別に原稿の暗記、発音練習、Q&A対策など
• 全体で（機械操作も含めた）プレゼン練習