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§2 作図 (3時間) ① 基本の作図 《作図のしかた》 ① ダイヤ凧のような下のたこ形の図を右に作図する。 たこ形は線対称な図形である。 ダイヤ凧 D A D’ C B A’ C’ B’ ② 下のたこ形の図を右に作図する。 たこ形は線対称な図形である。 A B A’ D B’ C D’ C’ たこ形を利用することで,垂線を引くことができる。 4辺とも長さが等しいひし形を利用してもよい。 作図というときには, ・直線を引くための定規 ・円をかいたり,長さを移しとるためのコンパス だけを道具として,図をかくものとする。 下のひし形の図を右に作図しなさい。 (1) A B A’ D C B’ D’ C’ (2) A B A’ D C B’ D’ C’ 《垂線》 直線^^l上にない点Pから^^l^ に垂線をひく。 ① l^^上に適当な2点A, Bをとる。 P ② A, Bを中心として,それぞれ 半径AP, BPの円をかき,2つ の円の交点のひとつをQとする。 l ③ 直線PQをひく。 A B ※ たこ形を利用している。 Q 例1の方法で,点Pから直線^^l^ への垂線を作図しなさい。 また,△ABCの頂点Aから辺BCへの垂線を作図しなさい。 A P l A B B C 直線^^l上にない点Pから^^l^ に垂線をひく。 ① Pを中心として,l^^と交わる円 をかき,l^^との交点をA, Bとす る。 ② A, Bを中心として,等しい半 P 径の円をかき,2つの円の交 点のひとつをQとする。 ③ 直線PQをひく。 ※ ひし形を利用している。 また,①と②の円の半径を変 えた方が作図しやすい場合は, 変えてもよい。そのときはたこ 形を利用している。 l A B Q 例2の方法で,点Pから直線^^l^ への垂線を作図しなさい。 また,△ABCの頂点Aから辺BCへの垂線を作図しなさい。 A P l B C 垂線の作図 ① Pを中心として,l^^と交わる円 をかき,l^^との交点をA, Bとす P る。 ② A, Bを中心として,等しい半 径の円をかき,2つの円の交 点のひとつをQとする。 ③ 直線PQをひく。 l A B Q 《垂直二等分線》 4つの辺の長さがすべて等しい 四角形のひし形は,対角線で折り 曲げると重なり合う,線対称な図 形である。つまり,2本の対角線 が対称の軸になっている。 そのため,2本の対角線がそれ ぞれの中点で垂直に交わるので, 1つの対角線はもう1つの対角線 の垂直二等分線になっている。 このひし形の対角線の性質を利 用して,垂直二等分線を作図する。 ひし形の対角線の性質を利用して,線分ABの垂直二等分線を ひく。 ① 線分ABの両端の点A, Bを, P それぞれ中心として,等しい 半径の円をかき,この2点の 交点をP, Qとする。 A B ② 直線PQをひく。 ※ 四角形AQBPは,4つの辺の 長さがすべて等しいひし形で, 1つの対角線はもう1つの対角 線の垂直二等分線になっている。 Q △ABCの辺ACの垂直二等分線を作図し,辺ACの中点Mを求 めなさい。また,直線^^l^ 上にあって,2点A, Bから等しい距離 にある点Pを,作図によって求めなさい。 A B M A l B C P 垂直二等分線の作図 ① 線分ABの両端の点A, Bを, P それぞれ中心として,等しい 半径の円をかき,この2点の 交点をP, Qとする。 ② 直線PQをひく。 A B Q 《角の二等分線》 A 1つの角を2等分する半直線を, その角の 二等分線 という。 R ^^1 ∠AOR=∠BOR =__∠AOB ^^2 4つの辺の長さがすべて等し い四角形のひし形は,線対称な図 形で,対角線が対称の軸になって いる。 そのため,対角線が頂点の角を 2等分する。 このひし形の対角線の性質を利 用して,角の二等分線を作図する。 O B ひし形の対角線の性質を利用して,角の二等分線をひく。 ① 角の頂点Oを中心とする円を かき,角の2辺OA, OBとの交 A 点を,それぞれP, Qとする。 ② 2点P, Qをそれぞれ中心とし P て等しい半径の円をかき,その 交点の1つをRとする。 ③ 直線ORをひく。 R O ※ 四角形OQRPは,4つの辺の 長さがすべて等しいひし形で, 対角線が対称の軸になっている ため,対角線が頂点の角を2等 分する。 Q B たこ形の対角線の性質を利用して,角の二等分線をひく。 ① 角度が180.に近いときは,ひし形を使うと頂点Oと交点Rとの距離 が近くなり,二等分線がずれやすくなる。 ② そのときはP, Qを中心とする円の半径を大きくして,交点R’を求 めると,二等分線の作図がしやすくなる。 ※ そのときはたこ形を利用している。 R’ A P R O Q B 角の二等分線の作図 ① 角の頂点Oを中心とする円を A かき,角の2辺OA, OBとの交 点を,それぞれP, Qとする。 R P ② 2点P, Qをそれぞれ中心とし て等しい半径の円をかき,その 交点の1つをRとする。 ③ 直線ORをひく。 O Q B 次の図の∠AOBを,作図によって2等分しなさい。 (1) (2) A A P O R Q B P R O Q B 角の二等分線上の点から角の2辺までの距離を比べてみる。 また,角の2辺までの距離が等しい点を調べる。 A A P O P B O B 角の二等分線上の点から角の 角の2辺までの距離が等しい 2辺までの距離は等しい。 点は,その角の 二等分線上 にある。 《直線上にある点を通る垂線》 直線上にある点を通る垂線は, R 180.の角の二等分線を作図するこ とでひくことができる。 ① Oを中心とする円をかき,直線 ABとの交点を,P, Qとする。 ② 2点P, Qをそれぞれ中心とし て等しい半径の円をかき,その 交点の1つをRとする。 ③ 直線ORをひく。 A P O Q B 直線上にある点を通る垂線 ① Oを中心とする円をかき,直線 R ABとの交点を,P, Qとする。 ② 2点P, Qをそれぞれ中心とし て等しい半径の円をかき,その 交点の1つをRとする。 ③ 直線ORをひく。 A P O Q B 円と角の二等分線を利用して,正八角形を作図しなさい。 O △ABCでCを通りBCに垂直な直線を作図しなさい。 A B C ② 作図の活用 《角度》 正三角形を利用して,30., 15.の角を作図する。 60° 30° 15° ∠B=45., ∠C=60.の△ABCを作図しなさい。 A B C 《円の中心》 円周から円の中心を作図する。 ① 弦AB,弦BCをひく。 ② 線分AB,線分BCの垂直二等 A 分線をひく。 ③ 2つの垂直二等分線は,円の O 中心を通るので,その交点Oが C 円の中心である。 B 下の図はピザの一部である。もとの形を円として,その円を 作図しなさい。 A B O C 《円の接線》 円Oの円周上の点Aを通る接線を作図する。 ① 半径OAをひき,Aの方向に延 長する。 ② 円の接線は,その接点を通る 半径に垂直であるから,点Aを通 O り,OAに垂直な直線を引く。 A 円Oの円周上の点Aを通る接線を作図しなさい。 O A END