金融革新と市場危機

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Transcript 金融革新と市場危機

08bc172k 村杉 なつみ
株式にはリスクとリターンがつきものであるが、景気の変化に
対してまったく逆の方向に動く銘柄の組み合わせや、そうでは
なく実際には同じ方向に動く多くの株式にも、分散投資をする
ことにより、リスクを減らすことができる。
しかし
その分散投資によっても取り除けないリスクがる。
システマティック・リスク
システマティック・リスク
マクロ経済変数の変動などから生じるシステマティック・リスクの
影響はなくすことができない。
しかし
投資家の選好に応じて、そこから生じる影響の程度を選択すること
ができるようにすれば、リスク配分が効率化し、経済の効果が
高まることになる。
システマティック・リスクへの対処法分野発展
これまでは保険や分散投資の仕組みでほぼ回避するこ
とができる個別リスク分野中心だった。
つまり・・・
経済活動の
グローバリゼーション
金融技術の発展に
伴う取引コストの低下
分散投資の
対象範囲
Ex)キャットボンド
システマティック・リスクでも、市場で処理することが可能になる。
経済活動の規模拡大につながっていく
情報通信技術の高度化とデータ対処技術の発展
金融サービス産業の効率性を高めた。
例として・・・
クレジット・スコアリング
統計的モデルに基づいて企業又は個人の信用度を点数化し、融資可否を
迅速かつ中立的に判断するシステムをいう。クレジット申込者の属性情報
(年齢・居住状況・勤務形態・年収など) 、信用情報機関による既存借入れ
金額・件数などの情報をもとに、支払可能レベルを予測しその信用度合い
に応じて信用供与(与信)するという手法 。
コンピューターシステムによる自動与信が一般的。
1980年代以降の金融革新を代表する技術として、派生商品(デリバティ
ブ)の多様化とさまざまな証券化の技法があげられる。オプションはその
代表であり、先物やスワップ取引もこれに含まれる。
派生商品の重要な機能
それまで資金として一体でしか取引できなかったリスクを取り出して
キャッシュフローとリスクの取引を分離できるようにする
取引を通じてリスクの価格が明らかになることにより、価格機能の
発揮の機能も果たす。
店頭(OTC)でのデリバティブ取引
の規模は2008年6月末には684兆ドル.
これは98年度末の80兆ドルの約8,5倍
リスク別でみると、金利関係の規模が
最も大きい。そしてその大半が金利
スワップである。為替関係の伸びは
落ち着いている。2000年代に入って
急増しているのは、信用リスクを取引
する契約であるCDSであり、わずか数年
の間に5.7兆ドル程度の想定元本規模
に拡大している。
2000年代に入ってからの注目すべき動きは、信用リスクを扱う派
生商品や証券の急拡大。
これらをまとめてCRTと呼ぶ。
CRT
金融機関が保持していた信用リスクを資本市場や他の投資家に移転する
手段。代表的商品は、CDSやCDOである。
CDSの仕組み
CDSの買い手は、売り手に
対して一定の対価を支払う
ことにより取引の対象となる
債務者(参照組織)に破産
などのクレジット・イベント
が生じた場合、それに伴って
生じる価値の下落分に相当
する経済価値の支払いを
売り手から得る。
問題点
CDSは相対の取引であるため、どのような取引関係が存在しているか
明らかでなかった。
CDSに関わる取引状況の開示や清算、決算システムの問題については、
業界や取引所による改善が進められている。
金融機関を参照している取引も多く、金融機関の破綻がデフォルト・
イベントとなれば信用市場の一層の混乱を招く可能性が懸念された。
リーマン・ブラザーズを参照するCDSのデフォルトについては、その残高は
相当額に上ると見られていたが、ネットの残高は予想よりかなり小さかっ
たことが明らかになった。
CDSを多額に引き受けている金融機関の健全性に問題はないか。
(AIGの巨額損失に関する問題)
AIGの992億ドルという巨額の順損失は2008年度決算で明らかになった。
AIGの証券化商品などの元利払いを保証する保証型CDSを多額に引き受
けていた。取引を始めた2004年からそばらくの間は、グループ収益の牽
引力となっていた。
論点:日本市場において
CDS清算期間設立は必要か?
感想
 今回の発表は少し準備不足だったため、内容
に関してしっかり調べることができなかった
のが反省点です。次回の発表では、もっと深
く調べ、自分の考えを述べられるように頑張
りたいです。