講習資料 - 九州大学

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Kyushu Univ. ISEE
自動車運転事故防止教育
九州大学大学院
システム情報科学研究院
志堂寺 和則
Kyushu Univ. ISEE
内 容
1. 事故の特徴
• 全国
• 福岡県内
2. 最近の若者
3. 初心運転者の事故
4. 若者の事故
5. 昨年度の質問紙調査の結果
6. 資料(研究紹介)
Kyushu Univ. ISEE
講習資料の掲載場所
http://brain.is.kyushu-u.ac.jp/
~shidoji/japanese/AccidentPrevension/
index.html
Kyushu Univ. ISEE
主な出典、資料
• 『初心運転者の心理学』 松浦常夫 企業開発セン
ター (2005)
• 自動車安全運転センター調査研究報告
http://www.jsdc.or.jp/
• 『初心運転者の実態に関する調査研究( 、Ⅱ)』 自動
車安全運転センター (1979~1981)
• 『初心運転者の運転意識と実態に関する調査研究( 、
Ⅱ、Ⅲ)』 自動車安全運転センター (1991~1993)
• 『ドライバーの運転意識とヒヤリ・ハット体験との関連に
関する調査研究(Ⅱ、Ⅲ)』 自動車安全運転センター
(1996, 1997)
Kyushu Univ. ISEE
2.最近の若者
• クルマ離れ
• 教育環境の変化
大学での教育改善の例
Kyushu Univ. ISEE
クルマ離れの理由
• 必要性を感じない
• 経済的理由
• 価値感の多様化
(「M1/F1総研」分析レポートVol2)
Kyushu Univ. ISEE
教育環境の変化
大学での教育法の改善の例
名古屋大学版ティーチングティップス
http://www.cshe.nagoya-u.ac.jp/tips/index.html
北海道大学
http://socyo.high.hokudai.ac.jp/Method/
nayami.html
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3.初心運転者の事故
• 初心運転者の事故の特徴
• 初心運転者の経年変化
• 教習との関係
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初心運転者事故の特徴
• 車両単独事故が多い
• 第1当事者の割合が高い
• 死傷者数が多い
• カーブ走行時の事故が多い
• 事故直前速度が高い
• 速度が高い
• 脇見による事故が多い
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教習所での優等生の方が事故が多い。
• 腕前の過信
• 操作は上手いが、注意については不十分
ドレイクの仮説
• パーソナリティ
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4.若者の事故
• 背景要因
• 運転意識
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若者事故の背景要因
松浦(2005)
• 未成熟性
• リスク・テイキング欲求
• ライフスタイル
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若者事故の背景要因(未成熟性)
規範意識の希薄さ
• 交通法規を自己流に解釈、無視
• 交通違反に対する悪質性や危険性の意識が低い
• 違反が多い
セルフ・コントロールの弱さ
• 自身の欲求や感情がコントロールできない
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若者事故の背景要因(リスク・テイキング欲求)
リスク・テイキング欲求の高さ
• スリル探求
• ハザード知覚(事故の可能性を高めるような条件、
対象の知覚)
• リスク知覚(事故の可能性がどの程度あるかの知
覚)
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若者事故の背景要因(ライフスタイル)
レジャー目的の利用
車に対する関心の高さ
夜間の運転頻度の高さ
運転以外の問題行動との関連
Kyushu Univ. ISEE
若者の運転意識
『ドライバーの運転意識とヒヤリ・ハット体験との関連
に関する調査研究(Ⅱ、Ⅲ)』 1996、1997
自動車安全運転センター
22項目の質問によるアンケート調査
1,891人(Ⅱ若者)、2,601人(Ⅲ一般)の回答
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• 漫然・脇見運転傾向
• 攻撃的傾向(他車に対してイライラ、立腹)
• 依存的傾向(他の車が避けてくれる)
• 違反容認傾向(多少の違反は事故にならない)
• 危険容認傾向(運転にヒヤリ・ハット体験や危険はつきもの)
• 運転への価値傾斜傾向(車が大好き)
(ドライバーの運転意識とヒヤリ・ハット体験との関連に関する調査研究(Ⅱ、Ⅲ))
Kyushu Univ. ISEE
傾向
若者 男女 事故・違反 ヒヤリ・ハット
との関連 体験との関連
漫然・脇見運転
強
男
正
最大
攻撃的
強
男
正
強
依存的
強
男
正
中
違反容認
強
男
正
中
危険容認
強
女
やや負
弱
運転への価値傾斜
強
男
正
なし
(ドライバーの運転意識とヒヤリ・ハット体験との関連に関する調査研究(Ⅱ、Ⅲ))