Transcript PowerPoint

平成26年度
サービス管理責任者等指導者養成研修会
【地域生活(知的・精神)分野】
~サビ管さんへの伝言~
(社福)伊達コスモス21
常務理事 大垣 勲男
1.GHスタッフに・・・いくつかの質問!
(スタッフ研修会資料から抜粋)
①あなたは、あなたが担当しているGHに長期間住めますか?
②住めないとしたら、その理由をあげてください?(家族がいるから
とか、異性だからは理由から外します)
※限界はあるにしても、その一つ一つを払拭、軽減していくことを諦めないで
下さい。
③みなさんの人生を振り返って・・・いろんなことがあったはず・・・
全部自分独りで決めてきましたか?
④大往生ってなんだろう?・・・できれば大往生したい?
2.生活支援の基本的考え方(15年前の資料より)
(1)三者(本人・家族・市民)の安心と安全を町の中に
(そのための受信体制と専任スタッフの配置、そして機動力)
(2)24時間365日の支援体制(切れ目のない安心感)
(3)専門性(障がい特性と社会通念)
(4)数と質に対応する仕組みづくり(数と質のバランス)
(5)暮らしの10領域の支援サービス
(住まい、働く・活動、食べる、消費、健康、遊び・趣味、おしゃれ、仲間、性)
(6)情報・ニーズの一元化・共有化(3回のコアタイムとシステム)
(7)日々のコアタイムで支援行為の価値基準の共有化
(8)世話人を孤立・孤独化させない。
(最も身近な常設的支援者、だから常に蚊帳の中という双方の意識)
(9)職住分離・昼夜分離 → 「土地」と「建物」と「人」の分離
(10)グループホームを厳しい視点で表現すると
3.GHを厳しい視点で言い換えてみると
障がいのある赤の他人が、痛みを持ちながら
やむなく家族まがいの暮らしをしている場
他人同士には調節で
きる距離が必要
なのになぁ
相談しても・・・
対人関係に問題あ
り、協調性に欠
けるって評価さ
れるしなぁ
躾も文化も慣習
も違うのに
なぁ
あいつの靴の脱ぎ
方、ご飯の食べ
方、風呂の使い
方
ぜ~んぶ
気に 入らな
い!
4.グループホーム利用者への支援の押さえ
個別支援計画に
ここの領域だけでは
医学モデル!
キラッ☆と光りません!
「生きる」ということは
ここを満たしていく
ことなのです!
願いと望み
健康・健全な暮らし
赤の他人の共同生活という理解と押さえ
5.日々のコアタイムで支援の「価値と基準」の共有化
☆ 世話人さんや生活支援員さんは、「どこに、何に」判断の価値や基準を置い
て日々の支援にあたっているのでしょうか・・・・子育て経験や人生観?
①サビ管の思いや考えが、世話人さんや生活支援員に正確に伝わり、共有化
する仕組みが日々の中に ありますか?
②利用者への日々の支援に対して、サビ管がスーパーバイズできる場面を
日々の中に設けていますか?
③スタッフからの日々の報告を、電話やファックスだけで済ませていませんか?
日々の中にサビ管と支援スタッフが集まり、情
報を一元化し支援の価値と基準を共有化する
コアタイムを設けましょう!
5の2 例えば・・・1日3回のコアタイム風景
・午前9時・・・早朝、或いは前日夕方から勤務に入っていた世話人さんが、朝の
見送りを終えて一堂に会します。前夕からの個別状況とその対応
について順次報告されます。その対応の基準と内容についてサビ
管がスーパーバイズします。
※そのスーパーバイズを他のホームの世話人さんも聞いて参考になるわけです。
(価値基準の積上げ、蓄積)。
・午後5時・・・日中の時間帯勤務していたスタッフが集まり、通院や買い物同伴、
職場や日中活動事業所の訪問で得た情報を一元化・共有化します。
(ここでも必要なスーパーバイズ有り)
・午後8時45分・・・住居を訪問したり、利用者本人からの相談内容等について共
有化します。
(主に生活支援W、ここでも必要なスーパーバイズ有り)
※このコアタイムこそがスタッフとサビ管のOJT、且つ研鑽
の場であり、組織・チームにおける支援の質を担保する
ことになるのです。
6.地域生活の高齢化をどう迎え撃つか
伊達市におけるグループホーム利用者の年齢構成
H26.4.1現在
年齢 20歳未満
20~29
30~39
40~49
50~59
60~69
70歳以上
計
男性
0
29
36
52
51
49
6
223
女性
0
19
22
34
29
43
10
157
計
0
48
58
86
80
92
16
380
21.1
24.2
4.2
%
0
12.6
15.3
22.6
100
49.5
※障がい特性を念頭に
①記憶の把持が苦手
②出来事の意味を深く理解するのが不得手
1)親を看取るのも子の務め(息子として、娘として)
~手紙から~
2)GHやAP暮らしの還暦祝い
①料亭やホテルを借りて
②人生の転機に関わった人を招待し感謝感謝
③60年の節目節目を振り返り、先ずは60年を総括しておく
3)大往生の支援に時間をかけて丁寧に
①法人をあげて、ターミナルケアのできるホームを目指す
②感謝と納得の想いに包まれて・・そこそこ良い人生だった
なぁ・・・・と我が人生を閉じていく・・・そんな見送り支援
・・・看取るということ・・・
 一昨年の2月3月で三人の親御さんが亡くなりました。一人は何
度も見舞いと看病に、一人は突然の連絡でしたがお通夜と葬儀
に、そして一人は四十九日まで知らされませんでした。
 親を看取ると言うこと・・・他の動物にはあまり無い、人間として
の尊厳的行為・・・家族や福祉がご本人に最後に返さなければ
ならないものは、親を看取ることかもしれません。
 ここでいう「看取る」とは・・・臨終の場にいることではありません。
成人した子供として「心配や苦労をいっぱいかけたね、これまで
ありがとう!感謝しています。何とか生きていくから心配しなくて
いいですよ。安心して下さいね。」を確かに親に伝えることだと思
います。
(23年度家族の会研修資料より)
手紙~親愛なる子供達へ~
原作詞:不詳 作曲:樋口了一
年老いた私が ある日 今までの私と違っていたとしても
どうかそのままの私のことを理解して欲しい
私が服の上に食べ物をこぼしても 靴ひもを結び忘れても
あなたに色んなことを教えたように見守って欲しい
あなたと話す時 同じ話を何度も何度も繰り返しても
その結末をどうかさえぎらずにうなづいて欲しい
あなたにせがまれて繰り返し読んだ絵本のあたたかな結末は
いつも同じでも私の心を平和にしてくれた
悲しい事ではないんだ 消え去ってゆくように見える私の心へと
励ましのまなざしを向けて欲しい
楽しいひと時に 私が思わず下着を濡らしてしまったり
お風呂に入るのをいやがるときには思い出して欲しい
あなたを追い回し 何度も着替えさせたり 様々な理由をつけて
いやがるあなたとお風呂に入った 懐かしい日のことを
悲しい事ではないんだ 旅立ちの前の準備をしている私に
祝福の祈りを捧げて欲しい
いずれ歯も弱り 飲み込む事さえ出来なくなるかもしれない
足も衰えて立ち上がる事すらできなくなったなら
あなたが か弱い足で立ち上がろうと私に助けを求めたように
よろめく私に どうかあなたの手を握らせて欲しい
私の姿を見て悲しんだり 自分が無力だと思わないで欲しい
あなたを抱きしめる力がないのを知るのはつらい事だけど
私を理解して支えてくれる心だけを持っていて欲しい
きっとそれだけでそれだけで 私には勇気がわいてくるのです
あなたの人生の始まりに私がしっかりと付き添ったように
私の人生の終わりに少しだけ付き添って欲しい
あなたが生まれてくれたことで私が受けた多くの喜びと
あなたに対する変わらぬ愛を持って笑顔で答えたい
私の子供たちへ
愛する子供たちへ
利用者が望めばホームで看取りまで
 高齢知的障がい者に特化したホームを建設中26年11月
開設予定
 建設費8500万、131坪、一般浴室と特浴、各居室11畳
に車椅子用洗面台とトイレ、親族の見舞いに対応する為
のシャワー付きゲストルーム、日中活動事業所に通えなく
なったときに過ごせるサンルームを付設
 GH+重度訪問介護+訪問診療+訪問看護
 起きている間・・・常にマン・ツー・マンの手厚さ
 最終的には支援スタッフ
※「どうか私に見送らせてください」と言えるスタッフ陣
利用者の高齢化と65歳問題について
自立支援給付と介護保険制度との適用関係に
ついて(H19.3.28通知、H24.3一部改正)
誰だって、自分の人生の軌跡を知っている人た
ち(普通は家族)に見守られて晩年を閉じてい
きたいのではないか
大切なことは、丁寧な手順・手続きを経た本人
の意思決定支援
相談支援専門員と介護支援専門員の協議
おわりのおわりに・・・私たち支援者の仕事って・・・
 あの手、この手、その手、千手観音の手で・・・
 正義がこちらにあるなら・・・時には(制度にない
禁じ手)も懐に抱き・・・
 利用者の夢を叶える・・・
夢叶え人