H24年度 - 埼玉大学
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建設工学科棟2号館の耐震診断
基盤構造研究室(担当茂木)
10TC005新田裕恭,10TC010内海満希,10TC040田中優希
構造物の耐震診断
・公共建造物の安全性についての興味
・昨今の地震に建設棟は耐えられるのか
埼玉大学建設工学科2号棟の耐震診断
(1次診断、2次診断)
一次診断
各階の桁行き方向、梁間方向についての耐震性Isを求
める。
Is=Eo×Sd×T 基準値0.6以上だとOK!
(Eo:保有性能基本指標、Sd:形状指標、T:経年指標)
・Eo=(n+1/n+i)×(Cw+α1・Cc)×Fw
Cw:壁の強度指標 α:係数 Cc:柱の強度指標 Fw:壁の靱性指標
・Sd(形状指標)=1
・T(30年経過している建物より)=0.8
強度指標の計算
τ
τ
τ
Cw=( w1・Aw1+ w2・Aw2+ w3・Aw3)・βc/ΣW
β c=√(Fc/20)
τ
Cc=( ・Ac/ΣW)×βc
立面4階
平面4階
1階
1次診断 まとめ
4階のIs値
(桁行き方向)Is=2.02>0.6(基準値)
(梁間方向)Is=3.08>0.6
よって各方向とも安全である
1階のIs値
(桁行き方向)Is=0.88>0.6(基準値)
(梁間方向)Is=0.79>0.6
よって各方向とも安全である
2次診断とは
2次診断
C値とF値を部材の配筋などに考慮し、終局耐力Quと終局層
変形角Ruをより正確に評価しE0を求める
2次診断と3次診断の違い
2次診断:スラブは壊れないと仮定
3次診断:スラブが壊れる可能性を考慮
F値と層変形角
層変形角
層変形角
4階 梁間方向
せん断壁
C=0.543
F=1.0
せん断壁
C=0.567
F=1.0
せん断壁
C=0.567
F=1.0
曲げ柱
C=0.0767
F=2.076
せん断壁
C=0.705
F=1.0
せん断壁
C=0.701
F=1.0
曲げ柱
C=0.0767
F=2.076
せん断壁
C=0.506
F=1.0
せん断壁
C=0.567
F=1.0
曲げ柱
C=0.0767
F=2.076
曲げ柱
C=0.0767
F=2.076
せん断壁
C=0.700
F=1.0
2次診断の結果とまとめ
C=ΣQ/ΣW
=3.164
5.062
C=5.062
0.317
曲げ柱の
終局変形角
壁の
終局変形角
1.0
1/250
2.467
1/58
F
1/R
2次診断の結果とまとめ
Is=E0*S0*T=3.164*1.0*0.8=2.531
1次診断の数値を下回り、より安全に考慮した設計基準
となった
まとめ
Is値について詳しく研究していく中で、RC構造物につい
て耐震基準に何が寄与しているかを理解することができ
た。
自分たちが普段利用している建設棟の安全性を自分で
導くことができ、充実した研究となった。