AHPによる近畿大学の野球サークルの選択に関する分析

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AHPによる近畿大学の
野球サークルの選択に関する分析
学籍番号:09-1-019-0165
氏名:片岡朋也
AHP(階層分析法)とは
人間の主観的判断を数学的に分析した
意思決定手法
目的
・近大野球サークルに入る上で合理的な選択とは?
・サークルには何が求められているのか?
意義
・近畿大学生の野球サークル選択の参考に。
・サークル内部の改善。
・サークルのPR方法の修正。
概要
評価基準は人、強さ、活動頻度、環境の四点
代替案(サークル)はBROCKS、GOLDEN SHINE、PHOENIX48、
DIXIEの四点で行う。
評価基準、代替案それぞれで一対比較によるアンケートを行い、
平均値をそれぞれの決定値とする。
最後に評価の総合化を行いグラフ化し、比較を行い結果とする。
方法
AHP(階層分析法)を用いて分析する。(以下の順序)
1.問題の設定
2.評価基準の設定
3.サークルの設定
4.各サークルの説明
5.一対評価
6.重みの算出
7.まとめ
1.問題の設定
近畿大学の生徒(新入生、在校生含む)が野球サークル
への入部を希望する際、最も心を満たしてくれる野球
サークルはどこか。
2.評価基準の設定
人
強さ
活動頻度
環境
人
チームの強さ
練習回数
規模
雰囲気
部員のレベル
飲み会回数
歴史
イベント回数、 マネージャーの
内容
有無
ユニフォーム
活動場所
3.サークルの設定
・BROCKS ・GOLDEN SHINE
・PHOENIX48 ・DIXIE
という4つサークルを選出。
野球サークルの選択
人
BROCKS
強さ
活動頻度
GOLDEN SHINE
PHOENIX48
図1:階層図
環境
DIXIE
4.各サークルの説明
人、雰囲気:良好。先輩、後輩同士も仲が良い
強さ:今回の近大リーグで3位。近畿大学の野球サークル
16チーム中でも上位である。
練習回数:週1.5。
飲み会回数:2か月1.5回、後は部員同士で飲みに行くことが多い。
イベント:遠征、スノボー、文化祭出店と様々。
部員のレベル:初心者から上級者まで様々。
10段階で総合的に考えると6~7ぐらい。
規模:部員数約25名
歴史:2009年結成。なお私が友人と創設したチームである。
マネージャー:7人
活動場所:大阪全域
人、雰囲気:個性が強い。試合後のミーティングを大事にしている。仲は良いが野球重視。
強さ:今回近大リーグ優勝。関西大会1位。東西大会1位。すなわち日本一。
練習回数:週1.5。朝練も行っている。
飲み会回数:ほぼなし。
イベント:ほぼなし。野球遠征のみ。
部員のレベル:近大ではトップ。全国クラス。
規模:部員数約17名。少数精鋭。
歴史:2010年結成。
マネージャー:なし。
活動場所:大阪全域
人、雰囲気:最高。部員同士も関係良好。
強さ:今回近大リーグ2位。自己分析では普通
練習回数:なし。
飲み会回数:全体では年4回くらい。個々では毎週どこかで飲み会あり。
イベント:全体的に特になし。合コンは多い。
部員のレベル:10段階で7ぐらい。
規模:部員数約40人。
歴史:2010年結成。
マネージャー:約10人
活動場所:大阪全域
人、雰囲気:雰囲気はあんまり。
強さ:今回近大リーグ4位
練習回数:週1回
飲み会回数:3か月に一回
イベント:一年で飲み会3回、遠征4回で合計7回
部員のレベル:10段階で3ぐらい
規模:部員数約40人
歴史:2010年結成
マネージャー:約15人
活動場所:金岡公園(長瀬駅近くの野球グラウンド)
5.6.一対評価、重みの算出
●アンケート詳細
年齢→18~22歳
職業→近畿大学生
サンプル数:23
実施場所:校内、グラウンド、自宅etc
アンケートは評価基準に対するものとサークルに対するものの2種類。
※アンケート結果は集計し、平均の値を評価値と設定する。
野球サークルに関する一対比較
左
の
項
目
が (
中
圧
間
倒
的 )
に
重
要
9
人
人
人
強さ
強さ
活動頻度
8
左
の
項
目
が
う
ん
と
重
要
7
(
中
間
)
6
左
の
項
目
が
か
な
り
重
要
5
(
中
間
)
4
左
の
項
目
が
少
し
重
要
3
(
中
間
)
2
左
右
同
じ
く
ら
い
重
要
1
(
中
間
)
右
の
項
目
が
少
し
重
要
1/2 1/3
(
中
間
)
1/4
右
の
項
目
が
か
な
り
重
要
(
中
間
)
右
の
項
目
が
う
ん
と
重
要
1/5 1/6 1/7
(
中
間
)
1/8
右
の
項
目
が
圧
倒
的
に
重
要
1/9
強さ
活動頻度
環境
活動頻度
環境
環境
※表1:サークル選択における評価値
9
7
5
3
良高
良大
良中
良小
1/9
1/7
1/5
1/3
悪高
悪大
悪中
悪小
結果①
評価基準に対する重み(重要度)
表2:重み(重要度)を求めた結果
人
強さ
活動頻度
環境
重み
人
1
3
2
5
0.477
強さ
1/3
1
1/2
2
0.154
活動頻度
1/2
2
1
4
0.288
環境
1/5
1/2
1/4
1
0.081
順番で重要度を並べると、①人②活動頻度③強さ④環境になる。
結果②
表3:集計表(各サークルの評価項目ごとの重要度をまとめた)
0.477
0.154
0.288
0.081
人
強さ
活動頻度
環境
BROCKS
0.328
0.105
0.592
0.376
GOLDEN
0.154
0.604
0.216
0.158
PHOENIX48
0.463
0.236
0.075
0.121
DIXIE
0.055
0.054
0.117
0.346
評価基準の重み
SHINE
総合化
BROCKS
GOLDEN SHINE
PHOENIX48
DIXI
人
強さ
0.1565
0.0735
0.2209
0.0262
0.0162
0.0930
0.0363
0.0083
活動頻度 環境
総合評価値
0.1705
0.0305
0.3736
0.0622
0.0128
0.2415
0.0216
0.0098
0.2886
0.0337
0.0280
0.0963
表4:総合評価値(階層に従い積み上げ計算後)
総合結果
DIXI
人
PHOENIX48
強さ
活動頻度
GOLDEN SHINE
環境
BROCKS
0.0000
0.0500
0.1000
0.1500
0.2000
0.2500
0.3000
0.3500
0.4000
図5:総合結果のグラフ化
結果、総合的に考えると、選択するサークルはBROCKSということになる。
ただ、「人」という要素のみを重要視した場合、PHOENIX48。
「強さ」という要素のみを重要視した場合、GOLDEN SHINEという
別の結果が生まれることが分かる。
7.まとめ

野球サークルの選択において重要視される要素が、
①「人」②「活動頻度」③「強さ」④「環境」という順番であっ
たということ。(他のスポーツ系サークルへも応用可)
→サークルへの勧誘を行う場合、「強さ」を前面に押し出
した勧誘方法(ビラの内容など)よりも、「人」の良さや、
「活動頻度」を押し出した方が効果的ということが推察で
きる。
提案例
・練習見学の際、厳しい練習風景やうまい先輩ばかりを
フォーカスするより、楽しさを重視した練習や、あまりうま
くない先輩もアピールする。
新入生を積極的に練習に参加させたり、新入生に対し先輩を
一人付けるなどし、新入生と先輩の接点を増やす。
などなど。